2020年ごろからワークマンのアンバサダーを担当していますが、2022SSは3商品開発協力した。
夏に使い勝手の良いメッシュジャケットとパンツ、更に少し変わった機能を備えたレインウエアだ。
BIR001 BAG IN ARAERU(バッグインアラエル)レインジャケット
BAG IN ARAERU(バッグインアラエル)レインジャケットは機能面に大きな特徴があるので、まずはそこから解説していこう。
製品名にある「バッグイン」と「アラエル」に大きなヒントがある。
まずバッグインに注目したい。
一見ふつうの少々丈が長いレインスーツだが、背中を見てみるとファスナーがついている。こちらを開くと背中部分に余裕ができて、バックパックを背負ったままで着用することができるのだ。
筆者はカメラ機材などを持ち歩くことが多いので、基本的に防水のバッグパックを使っているが、このレインジャケットがあればバッグ選びの選択肢が大きく広げることができる。
次に「アラエル」の部分だ。
アラエルは洗濯が楽にできることを指している。
誤解しないで頂きたいが、レインウェアは洗濯ができないわけではない。だが基本的にはセーターなどのように洗濯ネットに入れるのが必須になる。
BAG IN ARAERU(バッグインアラエル)レインジャケットは内側に大型のメッシュポケットがあり、こちらにマルっとジャケットを収納することができる。
洗濯する際には別途洗濯ネットを用意しなくて良いわけだ。内ポケットとしても使うことが可能で、A4サイズノートまで入ってしまう。
前身ごろの四か所のポケットはどれも大容量で、ちょっとした外出ならバッグを使う必要がない。
裏面は全面メッシュで写真では確認しずらいが、ポリウレタンコーティングが採用されているので、防風性があり走行中に風を通すことがなく、透湿性が5000g/m2/24hで蒸れにくいので使える温度帯が広いのも魅力的だ。
これからの季節はバイクや雨天時はもちろんだが、スプリングコートとして普段使いもできる。
サイズ感はゆったりしているので、いつものサイズを買えば中に着こんだとしても問題ないだろう。
RD103 コーデュラユーロライダースメッシュジャケット
見た目的にはシングルライダースをハーフメッシュにしたような印象だ。
DENIMネイビーのみコーデュラデニムとメッシュのコンビ。他のカラーは合皮とメッシュのコンビとなる。
万が一の防御力を考えれば、引き裂き強度に優れるコーデュラが使われている範囲が広いDENIMネイビーが良いが、見た目的には他のカラーの方がレザージャケットのようで質感が高い。
合皮仕様は肘部分にCODURAが使われており、全てのカラーで肘部分にエルボーパットが入っている。正直に言えば少々頼りない素材のエルボーパッドだが、パッド入りで3900円という価格を評価したい。
ちなみに手元にラフアンドロードのプロテクターがあったので、入れてみたところすっぽりとおさまった。気になる人はラフアンドロードのプロテクターを入れてもいいかもしれない。
肩にはストレッチ素材、肘には蛇腹メッシュと可動部に動きやすい設計が採用されているので、バイクの操作を妨げることがないのもチェックして頂きたい。
合皮仕様は前身ごろの多くが風を通さない素材だが、胸と腰部分の四か所のポケットを開けるとベンチレーション機能も兼ねており風を通すことができる。
サイズ感としてはタイトだが、暑い時期に着用し、中に着込むことがないと考えれば、いつも通りのサイズを選んでもらって問題ないだろう。
RD104 コーデュラユーロライダースメッシュパンツ
こちらもジャケット同様に合皮とデニム仕様が存在する。
やはりデニムの方がコーデュラが使われている範囲が広いので、防御力重視ならデニムがお勧め。
合皮素材は尻と膝部分にコーデュラが採用されており、膝にはEUROニーパッドが採用されている。
こちらもジャケット同様の素材で多少頼りないが、コーデュラ×パッドの防御力は一般的なメッシュパンツに比べれば遥かに優れていると言っていい。
試しに筆者愛用のKNOXのライディングデニム用のプロテクターを入れてみたが、こちらも納めることができた。筆者にはピッタリだったが、位置の調整ができないのはマイナスポイントだ。
腰や膝上には蛇腹メッシュが採用されており、風を通すとともに運動性を向上している。膝裏などにはストレッチ素材を採用している点も見逃せない。
また膝を曲げたライディング姿勢時には蛇腹メッシュ上のエアダクトに風が入りやすくなる。
パンツの両サイドにはEUROアジャスターが採用されており、裾の長さが調整可能。ちなみに昭和体系の筆者はアジャスタで一番短くしてピッタリだった。
裾部分はマジックテープでバタつきを防ぐ機能が採用されているが、調整することでブーツイン、ブーツアウトどちらも対応できるのもありがたい。
細身シルエット表記のある製品だが、普段Sサイズを履いている筆者がMサイズを着用すると全体的にゆとりがあった。こちらも普段通りのサイズで問題ないだろう。
動画でも御紹介しています
オンラインストア限定サイズもあるのでチェックしよう
女性にもお勧めのS、SSサイズはオンラインストア限定で販売されていたりするので、店舗であうサイズがなかった方はチェックしてみよう。
お値段もワークマンらしく格安なので、試して頂けたら幸いだ。
写真/文章:相京雅行