イタリアのファンティック・モーター社の日本における独占輸入代理店であるモータリスト合同会社は、ファンティックとして事実上初めてのストリートスポーツモデルシリーズを2025年、順次導入していくと発表した。
同シリーズは、2024年11月にイタリア・ミラノで開催されたEICMAで展示、披露されたニューモデルとなり、2種類のエンジンと、2種類のボディの合計4モデルが用意されている。今回は、第1弾としてネイキッドスポーツの「STEALTH(ステルス)125」が登場し、ファンティック・プロショップで予約受付が開始されている。気になった方は詳細をチェックしてみてはいかがだろうか。
FANTIC STEALTH(ファンティック・ステルス)登場!
ファンティック社初のストリート・スポーツ、順次導入!
EICMAで公開してきたストリートモデル、いよいよ登場。
第1弾はネイキッドスポーツの「STEALTH(ステルス)125」から!
イタリアのファンティック・モーター社(FANTIC MOTOR S.P.A.)の日本における独占輸入代理店であるモータリスト合同会社(東京都大田区)は、ファンティックとして事実上初めてのストリートスポーツモデルシリーズを2025年、順次導入していく。これらのモデルは2024年11月、イタリア・ミラノで開催されたEICMA(国際モーターサイクルショー)で展示、披露されたニュー・モデルだ。2種類のエンジン、2種類のボディの合計4モデルが用意されるが、まずは欧州で人気の125㏄クラスから市場投入が開始される。日本向けにも、欧州と同じタイミングで生産が開始され、順次到着とともにファンティック正規販売網を通じてお客さまにお渡ししていく予定だ。
すでにファンティック正規販売店の店頭では予約の受付が開始されており、早ければ3月には実際の車両のデリバリーが始まる見通しとなっている。
ファンティックがEICMAで発表したストリートモデルは、ファンティック・モーターとしての歴史の新たなる1ページを飾るにふさわしいラインアップといっていいだろう。かつて、1970年代にGran Tourismo GT50というストリートスポーツモデルを導入、ボーイズレーサーたちの羨望の的となっていたファンティック。初期のGT50はペダルバイクのエンジンを4速化してのデビューだったが、Super Sixと呼ばれる76年モデルからは6速のギアボックスを搭載。わずか66.3㎏の車重に40.3×39㎜のミナレリ製ショートストローク・エンジンを搭載し、デロルト製PHBS28BSキャブレターによって高度にチューニングされ、13bhpを発揮、最高速も97.4km/hを公称するという、50㏄とは思えない超高性能ぶりで人気を博していた。1981年にカタログ落ちするまで、ファンティック唯一のストリートスポーツだったGT50だが、その栄光がよみがえったのがいよいよ発売になるSTEALTH(ステルス)だ。
FANTIC STEALTH(ファンティック・ステルス)は2023年のEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)でプロトタイプを発表、2024年のショーでは量産仕様をデビューさせたニューモデルだ。現代のファンティックとして事実上初といっていいストリート・スーパースポーツとなるステルスは、125と500の2種類のエンジンを搭載する。2025年の第1弾としてデビューするのはミナレリ製4サイクル125㏄エンジンを搭載する『ステルス125』だ。
2025年1月から導入された欧州の新環境規制、EURO-5+(ユーロ・ファイブ・プラス)に適合、可変バルブタイミング機構を備えるMM125エンジンは、ファンティックのエンジン開発からマシン製造までを一手に引き受ける北イタリア・ボローニャにあるモトーリ・ミナレッリ社が誇る高性能ユニットだ。EURO-5環境規制導入時にアップグレードされたばかりの水冷124.66㏄は事実上ヨーロッパの小規模メーカーのベンチマークとなり、BETA、SHERCO、RIEJU、VENTなど多くのメーカーがこのエンジンを採用し、自社のマシンに搭載している。ファンティックはグループ会社としてのメリットを最大限に生かしてMM125に絶妙なチューニングを施し、4サイクル125㏄エンジンならではの扱いやすさと伸びやかなパワーキャラクター、そして高燃費で多くのライダーを魅了してきた。「ステルス125」に搭載されるMM125はこのエンジンをさらにリファイン。より厳しい環境規制に適合しながらも、MotoGP(MOTO-2)への参戦で培われた経験を生かしたエキゾーストなど魅力あふれる装備でストリートモデルへと昇華させた。
ステルスのシャシーは、クロモリ鋼パイプをトラス状に組み合わせて作りだされる堅牢なメインフレームに、ファンティック・ストリートモデルのアイデンティティ伴っているアルミ削り出しのフレーム・プレート(スイングアームピボット&ステッププレート)を組み合わせたコンパクトな設計だ。エアボックスを前に、燃料タンクを中央に配置し、マスを集中化させることで振り回して楽しいマシン特性に仕上げ、ファンティックらしい操る喜びにあふれるマシンへとまとめ上げた。MM125エンジンとの組み合わせは、このクラスのマシンを求めるマジョリティである若者層ばかりか、スモールクラスならではの操作感に期待するベテラン層にも十分以上に楽しんでいただけるものとなっている。
ファンティックのストリート・スポーツシリーズは、ステルス125を皮切りに、生産の準備が整い次第順次市場に投入される予定だ。まずはステルス125の生産が1月に開始された。日本でもすでに積極的なファンティック・プロショップで予約受付が開始されているが、早期にご予約いただければ3月にもお手元にこのステルス125をお届けできる見通しとなっている。また正規総代理店であるモータリストでは、ステルス125を中核としてファンティックのフルラインアップをお楽しみいただける試乗会の開催も企画している。ファンティック・ディーラーの店頭を中心に日本各地での開催を予定しているので、ステルス125をはじめ、ファンティックの個性あふれ、また走りの楽しさに満ちたモデルに触れてみたい方は、ぜひモータリストやファンティックの公式SNSをフォローし情報をお待ちいただきたい。
FANTIC STEALTH 125 (ファンティック ステルス 125)
仕様諸元:
車体寸法:全長1996㎜
シート高810㎜
ホイールベース1355㎜
エンジン:水冷4サイクルSOHC単気筒
EURO-5+ 環境規制適合
可変バルブタイミング機構(VVT)
最高出力:11kw@10,250rpm
排気量:124.66㏄ (52×58.7㎜)
燃料供給:電子制御燃料噴射式(EFI)スロットルボディ口径:30㎜
トランスミッション: 常時噛合式6速
クラッチ:湿式多板、バックトルクリミッター付き
メインフレーム:クロモリ鋼管製トリレスフレーム+アルミ削り出しサイドプレート
サブフレーム:クロモリ鋼管製
スイングアーム:アルミ製(下部補強付)
タイヤ:110/70-17(F) 150/60-17
(R)ピレリ・ディアブロ
ブレーキ:320㎜+ラジアルキャリパー(F)
230㎜(R)
フロントサスペンション:ファンティックFRS プリロード調整機構付
リアショック:ファンティックFRS プリロード調整機構付
灯火類:フルLED
ダッシュボード:5インチTFTディスプレイ、Bluetoothユニット付き
車両重量:129㎏
燃料タンク容量: 12L
安全装備:前後ABSシステム
コーナリングABSシステム
トラクションコントロールシステム(オプションで追加可能)
リリース提供元:モータリスト合同会社