MOTORISTS合同会社は、ファンティックファクトリーレーシングが参戦した2024年ロードレース世界選手権moto2最終戦の結果を発表した。
同チームのライダー、アーロン=カネット選手は、フリープラクティスで最速タイムを記録し、その後もポールポジションに、レースでの優勝と、シーズンを締めくくるにふさわしい勝利を収めた。また、同チームのザビ=カルデラス選手は、自身初のMoto2世界選手権のフルシーズンを戦い、ホームレースとなった最終戦も着実に走り切り、22位完走を記録している。
なんという勝利なんだろう!カネットとファンティック、MOTO2のシーズン最終戦を完全に支配。
2024年ロードレース世界選手権の最終戦、バルセロナ=カタルニアサーキットで、ファンティック・ファクトリーレーシングMOTO2のスター、アーロン=カネットは、シーズンを締めくくるにふさわしい勝利を、練習走行からすべてのセッションでトップを記録し続けるという素晴らしい記録で飾り、シーズン4勝目を収めた。
フリープラクティスでの最速タイムに続き、公式練習、ポールポジション、そしてレースでの優勝。これがアーロン=カネットとファンティックの今シーズン最終戦での素晴らしい成果だった。レースでのスタートは失敗したものの表彰台圏内までわずか2周で取り戻し、3周目にはトップに立つとチェッカーフラッグまでそのポジションを守り切っての完璧な勝利だった。
だが、このレース結果は今シーズンのチームの成功のわずか1ページに過ぎないといっていいだろう。特にシーズン中盤以降、チームの戦績は格段に上がり、ライダーであるカネットとファンティック・レーシングとの絆はレースを追うごとに固くなってきたのだ。25歳のスペイン人ライダーはその走りの境地を完全に新しいステップへと昇華させ、他のライダーとのギャップを確実に広げ、ランキング2位を強固なものとしたのである。
カネットはファンティック・レーシングでの最初のシーズンを素晴らしい戦績でまとめ上げた。シーズン4勝はこのクラス唯一にしてトップとなり、8回の表彰台、6回のポールポジション、ランキング2位。来シーズンの結果が待ち遠しい、いや確実視されるものとしているのだ。
チームメイト、ザビ=カルデラスは自身初のMoto2世界選手権のフルシーズンを戦った。ホームレースとなった最終戦も着実に走り切り、22位完走を記録した。
アーロン=カネット:今回の優勝にはとても満足しているし、素晴らしいレースだったよ。スタートで失敗しちゃったけど、最初の数ラップは本当に楽しかった。僕はライバルを追撃するのが大好きなんだ。この勝利は本当に特別なものだよ。ドルナが主催する初めての2つのサーキットの名を冠したGPで勝つということは、とりわけ僕のホームタウン、バレンシアにとって本当に意味があることなんだ。この勝利を、あの洪水で被害を被り、また今もなお苦しんでいる故郷の人々に捧げようと思う。これがバレンシアの人々に少しでも明るい気持ちをもたらしてくれることを願っているよ。今回用意したレザースーツはスペシャルなデザインで、これまでで最も美しいものと考えているんだけど、これをオークションで販売して、その売り上げをチャリティーとして寄付しようと考えているんだ。今シーズンの成功は間違いなくファンティックレーシングMoto2のおかげだし、心からの感謝をささげたい。
チームは最初から僕を本当に信用してくれていたし、とりわけシーズン前半の結果が出せなかった間も僕をポジティブに支えてくれて、よくなるように協働してくれていたんだ。シルバーストーン以降、僕自身もレースを思うようにコントロールできるようになり、そのリザルトが僕自身を代弁してくれるようになってきたんだと思う。僕たちはこのクラスでベスト・チームといっていいと思うし、だからこそ来年目指すべきものは明確だね。
ザビ=カルデラス:簡単なレースではなかったね。6周目以降、フィーリングは噛み合わないままだった。これでシーズンは終わってしまったけど、当初期待していた以上に厳しいものとなったように思うよ。僕たちは見せることができた以上にポテンシャルを持っていたと思うんだけど、結果で示すことはできなかったんだ。とはいえ、ファンティックレーシングMOTO2チームにはシーズンを通して心からの感謝を伝えたいね。
ロベルト=ロカテリ(ファンティックレーシングMOTO2チームマネージャー):記憶に残る素晴らしいシーズンの、最高の締めくくりとなった。ファンティックのレース部門を統括するマリアーノ=ロマーンがバルセロナにきてくれたことで、それはさらに特別なものとなったよ。彼のおかげで最高のレベルで戦うことができたし、素晴らしい結果を残せて、しかもファンにも楽しんでもらえたと思う。今日、ファンティックはこの素晴らしい勝利を祝うことができ、またカネットこそ真のチャンピオンにふさわしいライダーだと証明できたと思う。今シーズンをともに戦ったザビのことも忘れてはいけないね。決してあきらめずに戦い続けてきたし、思うような結果にたどり着けなくても、それを期待させ続けてきてくれた。彼のこの先が素晴らしいものとなるように祈っているよ。
ステファーノ=ベドン(ファンティック・レーシングMOTO2 プロジェクトマネージャー):素晴らしいシーズンを、優勝というしめくくりで終えることができた。でもそれ以上に誇りに思っているのは、ここまでの成長を我々のトップライダーがチームとともに達成できたことなんだ。これでこれまでのやり方が正しかったことが証明できたといえるだろう。だから来年の仕事は、これまでやって来たことを続けることで、チャンピオンを手にしていくことだと言っていいと思うよ。
マリアーノ=ロマーン(ファンティック・モーター副社長、レース部門総監督):アーロンの優勝は今シーズンのファンティックにとって最高の贈り物となった。チーム全員の素晴らしい働きに本当に感謝したいね。表彰台で世界ランキング2位の選手とともに立つことができたのは素晴らしい瞬間だった。そして来年はもう一つ上を目指したいね。
リリース提供元:MOTORISTS合同会社