2024年12月1日、横浜のパシフィコ横浜で開催された「HOT ROD CUSTOM SHOW 2024」は、1992年にスタートし2024年で32回目を迎えた。主催は、カスタム文化を発信し続ける「ムーンアイズ」だ。ショーでは、アメリカンなカスタムバイクやクルマが展示され、職人の手で作られたバイクやクルマは工業製品という範疇を超え、芸術品と言えるようなものも並ぶ。
なによりカスタムされたバイクやクルマは特別な知識などなくても楽しめるほどに個性的で、そのデザインやディテールの美しさに引き込まれること間違いなしである。
当記事では海外メーカーのバイクをベースにし、クラシカルなチョッパーから現代的なカスタムモデルまで、多様な魅力が詰まった車両を紹介していこう。
海外メーカーもブースを出展!
アメリカンなカスタムとして外せないハーレーダビッドソンはもちろんのこと、BMW、インディアンモーターサイクル、ロイヤルエンフィールドといった海外メーカーもブースを出展。
各ブースには元となったモデルがもはや何なのか分からないようなハードなカスタムが施された車両から、すぐにでも市販されそうなモデルまで数多く展示された。
ハーレーダビッドソン
Joyride speed shopが手がけたハーレーダビッドソン ローライダーST。
BMW
ムーンアイズが手がけたBMW MOTORRAD R12。
CHIRIHAMA SAND FLATSの手がけたBMW MOTORRAD R12「R12 Sand Speeder Mark I.」
トライジャが手がけたBMW MOTORRAD R12「Leagal Weapon R12」
車両ともに写っているのはトライジャの代表 岡本さん。
HAMANS CUSTOMが手がけたBMW MOTORRAD R 12「El Viento」
バイクと共に写っているのはHAMANS CUSTOMの松本さん。
インディアンモーターサイクル
ロイヤルエンフィールド
SURESHOTの手がけたロイヤルエンフィールド SHOT GUN650
ICON MOTORSPORTSが手がけたロイヤルエンフィールド SHOT GUN650
AMS GARAGEの手がけたロイヤルエンフィールド SUPER METEOR650「PHOENIX」
Cherry’s Companyの手がけたロイヤルエンフィールド SUPER METEOR650「CHALLENGER」
有名ビルダーやショップがカスタムバイクの個性がスゴイ
アメリカンなバイクのカスタムスタイルは、その歴史や文化背景を色濃く反映し、多彩な個性を持っている。代表的なスタイルのひとつがチョッパーだ。フロントフォークを長くし、車両全体をシンプルにすることで独特のシルエットを生み出すこのスタイルは、自由を象徴するアイコンとして1960~70年代に広まった。映画『イージー・ライダー』がその普及に大きく貢献している。
そのほかにもサンフランシスコ発祥のフリスコスタイル、1950年代アメリカで流行した未舗装路のコースでのダートトラックレースで、よりスピーディに走れるよう市販車の無駄を削ぎ落とし、なおかつダートでもしっかりグリップするよう厚みのあるタイヤを備えたレーサーに由来するボバー、ロー&ロングのディガー、カフェを起点にストリートレースを行ったことが発祥と言われているカフェレーサーなどなど、展示されていたバイクのカスタムの種類を紹介すれば切りがないほど。
会場に並んでいたこれらのスタイルは、単なるカスタム以上に、それぞれがライダーの自由や実用性、美しさを追求した結果として生まれたもの。どのスタイルにもアメリカンバイク文化の豊かさが詰まっており、そのカスタムがどこにカテゴライズされるのか?など分からずとも、来場者を存分に楽しませてくれたのは間違いない。
リヤサスを備えたチョッパーを特集
チョッパーと言えばリヤサスを持たないリジッドモデルを思い浮かべることだろう。しかし、今回のイベントでは「Swingin’ Choppers」を特集。リアサスペンションを搭載したスタイルのバイクが披露され、来場者の関心を引いた。伝統的なチョッパースタイルに快適さをプラスしたこのデザインは、カスタムシーンに新たな風を吹き込む存在となっていた。
自分の個性を形にする! カスタムは奥が深いから面白い
ホットロッドカスタムショー2024は、ハーレーダビッドソンや海外メーカーのカスタムバイクが主役となり、バイク好きだけでなく多くの一般来場者も楽しめる内容となった。特に「Swingin’ Choppers」を含むハーレーのカスタムモデルは、来場者に強いインパクトを与えた。
当記事では海外メーカーのカスタムバイクを紹介したが、国内メーカーのクルマ、バイクの記事もアップするので楽しみ待っていてほしい!