『GSX-S/R Meeting 2024』 2024年10月20日開催
やっと開催された! 願いがかなった!
開場前に並ぶ列から聞こえてきた声と笑顔で、待ち焦がれていた熱いオーナー達の思いが伝わってくる。
1984年のGSX-R400の登場以来、スズキのハイパフォーマンスマシンの代名詞となったGSX-Rシリーズ。そして2015年のGSX-S1000の登場により、さらに幅広い層へスポーツバイクの魅力を届けている。もともとGSX-R400の登場以前から、GSXの名称はスズキの高性能スポーツバイクに冠していたのだが、RとSの付いた車両はスポーツフラッグシップの位置づけだ。
そのGSX-S/Rシリーズを所有するオーナーを対象にした、初めてのイベントが10月20日に開催された。オーナーにとっては待望のイベントということもあり、全国から2000名(バイクは1800台超)を超えるオーナーが集結した。
会場となったのはスズキ株式会社の浜松工場。スズキファンにはお馴染みのスズキ本社ではなく浜松工場での初開催となったことで、当日は工場見学も実施されるなど、スペシャルなイベントとなった。
【イベント当日発表されたモデルも展示】
会場内にGSX-R/Sシリーズの現行モデルが跨がれるよう展示されていたが、GSX-S1000のオーナーが「あれ、俺のバイクと違う!」「ニューモデルなんじゃないの!?」と声を上げた。そう、GSX-S1000とGSX-S1000GTは、イベント開催時の10月20日に発表されたニューモデルだったのだ。イベント開催のステージでサプライズ発表された後、両モデルの周りには多くの参加者が集まった。
「スズキのイベントは、絶対何かサプライズがあるんだよなぁ」とつぶやく参加者の言葉が印象的だった。
旧型車両も幅広い年齢のオーナーが来場
逆輸入モデルのフラッグシップとしてGSX-R1100シリーズも根強い人気を保っている。初代のRをずっと乗り続けている、あるいは複数台所有しているといったオーナーも少なくない。また、旧型の250、400、750は若いライダーにも人気となっているそうだ。会場内では、丸目二灯のモデルが集まる光景も多く、世代を超えてバイク談議に夢中になっている光景も多数目にした。
オープニングで偉業を報告
長く愛車に乗っているオーナーに感謝
開場前もオリジナルグッズ販売も長蛇の列
工場ライン見学などスペシャルな試みも
サプライズとして、普段は立ち入ることのできない浜松工場の2輪車製造ラインの見学会が開催された。一般人は普段立ち入ることのできないエリアなので順番待ちは長蛇の列となった。午前中だけの実施にも関わらず、見学者は1000名以上をカウントした。見学できたのはGSX-R1000[ U.S.モデル]とGSX-8Sの2レーンの組み立てライン。撮影禁止だったので画像はなく、ライン自体は停止していた状態だったが、工場の屋外にモニターでラインが稼働する映像が放映され、熱心に見入る方も多かった。
ステージトークショーも笑顔で溢れる
午前の部に開催したステージトークショーでまず登壇したのは、ヨシムラSERT Motulチームとチームディレクターの佐原伸一氏。ヨシムラジャパン代表の加藤陽平氏はEWCシリーズチャンピオンを獲得した御礼を改めてファンに伝えるとともに更なる活躍を誓った。ライダーの渥美心選手も、チャンピオンとして来年もしっかり結果を出したいと語った。
続いてチームスズキCNチャレンジトークショーを開催。カーボンニュートラルな素材を使用して戦うと宣言したスズキのレース活動を報告。
午後の部ではGSX-Sシリーズ設計者トークショーが行われ、2005・2006年世界耐久選手権を連覇した北川圭一氏も登壇して、GSX-S1000の開発秘話を披露した。
ジャンケン大会でレアアイテムをゲット
恒例のジャンケン大会では出展者からライディングギアやバッテリーをはじめとした豪華景品が多数提供された。このジャンケン大会の目玉として、契約ライダーが実際に使用した本人サイン入りのレーシングスライダーも提供され、会場は熱気に包まれた。
同モデルの臨時ミーティングも盛況
GSX250R、GSX-8R/Sのオーナーは若いライダーが目立った。お互いに声を掛け合って、イベント終了後にプチミーティングする光景が、駐車場のあちこちで見られた。
来年の開催でお会いしましょう
閉会の挨拶で二輪事業本部長の田中氏が「来年はGSX-R誕生40周年を迎えます。その40周年を皆さんと一緒にこの場所で祝いたいです」と、来年の開催を明言。40周年記念イベントでは、どんなサプライズが登場するのか期待したい。
会場となったのはスズキの浜松工場
会場となったのはスズキ本社から少し離れた場所にあるスズキ浜松工場。この地で二輪イベントは初開催で、スズキのイベントでは本社での開催がお馴染みのため、事前告知では大きく注意書きがなされていた。ファンの多くは初めて入る浜松工場に興味津々で、自らのバイクが生まれた聖地に足を踏み入れたことに感慨深げだった。