MENU
カテゴリー
モトメガネ バイク買取一括査定

公式SNS

厳しい冬でも新聞を届けるタフなヤツ 「ホンダ・プレスカブ50」

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

いつも通り過ぎる新聞販売店の前に、50ccのバイクが止まっています。その車名は「プレスカブ50」。ロングセラーのビジネスバイク「スーパーカブ50」の派生モデルです。ASA白石(朝日新聞サービスアンカー)の協力を得て、雨の日も雪の日も、炎天下でも働く日本人らしいバイク「プレスカブ50」を紹介します。

目次

新聞販売店の一日は深夜に始まる

新聞販売店の一日は、人々が寝静まっている真夜中に始まります。刷りたての朝刊が販売店に届くと、前の日に用意した折り込みチラシを組んでいきます。 それができたら配達する数に仕分けて新聞をバイクに積み込み、まだ暗い街に向かって出発します。

配達員の相棒となるプレスカブ50は、1988年に発売されました。新聞配達など配達業務での使い勝手を考慮し、大型のフロントバスケットと大型のリアキャリアを標準装備しています。スタンダードタイプのほかに、寒い季節に効果を発揮するグリップヒーターを装備したデラックスタイプも設定しています。

配達員のイトウさんの愛車はスタンダードタイプです。冬にハンドルカバーを装着する配達員が多い中、グリップヒーター&ハンドルカバーなしで頑張っています。

「冬の配達はきついんですけど、クルマよりも断然燃費がいいのでやめられません。夏はリッター50〜60㎞、冬は少し落ちますが、満タンにすればしばらくは給油しなくても大丈夫です」と言います。走行距離は、もう少しで7万㎞に到達しますが、これまで大きな故障もなく、札幌の街を走り回っています。それではじっくりと車体を見てみましょう。

特徴的なフロント

ステアリング付近にメインライト、かごの前にサブライトが設置されているのがプレスカブの特徴ですが、イトウさんの愛車は破損したのか、メインライトが取り外されています。

塩カリでサビついたフロントフェンダー

耐久性を考慮して、フロントフェンダーはスチール製です。冬はフェンダーとタイヤの間に雪が溜まってしまいます。サビや凹みは働くバイクの勲章。北海道では融雪剤として道路に塩化カリウムを撒くので、クルマやバイクがサビてしまうのが悩みの種です。

凍り付くブレーキシステム

前後共にドラムブレーキを採用しています。氷点下の日に長時間止めていると、ブレーキが凍り付いてロックしてしまうことがあります。

凍った道路で力を発揮するスパイクタイヤ

凍った道路で威力を発揮するスパイクタイヤを装着しています。かつて雪国ではクルマもスパイクタイヤを装着していましたが、アスファルトが削られることで発生する「粉塵」が健康を損ねると問題になり、いまは規制されています。ただし原付二輪は規制対象外のため、使用可能です。

タフなサスペンション

前後に新聞を山のように積むため、スタンダードのスーパーカブに比べてサスペンションが強化されています。特にフロント荷重になるとコントロールしにくくなるので、走行には慣れが必要です。

冬の新聞配達は神経を使う

スパイクタイヤのおかげで、ツルツル道路は両足を使うことでなんとか走れますが、もっともきついのが、タイヤでえぐられてガタガタになった道路や、気温が低すぎて氷が砂のようになる砂漠のような道路です。転んでしまうと、新聞が散らばったり、雪で濡れてしまいます。冬の新聞配達は、とても神経を使う仕事ですね。

オフロードバイクベースのビジネスバイクが欲しい?!

2007年にプレスカブは、排ガス規制をクリアするためにキャブレター仕様からインジェクション仕様にマイナーチェンジしました。現在は50ccクラスの生産終了により、スーパーカブ110プロにバトンを渡しています。雪道はまるでダートのようなので、オフロードバイクベースのビジネスバイクがあると便利かもしれませんね。

カテゴリー

モトメガネ バイク買取一括査定

目次