モーターサイクルショーで登場した個性豊かで魅力満載のニューモデルに要注目!
2023年の3月中旬から4月上旬にかけて、大阪、東京、名古屋でモーターサイクルショーが開催された。コロナ禍も落ち着きを見せたことで各ショーともに規制が緩和されたこともあり、多くの来場者が訪れ賑わいを見せた。
出展するメーカーはどこもやる気に満ち溢れた内容になっており、新型車や新製品などが所狭しと並べられていたのだが、それらを一目見ようする来場者によってどのブースも大混雑となっていた。
そんな中で国内車両メーカーのホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキはもちろんのこと、輸入車もニューモデルを数多く出展。すでに海外では発表されたモデルも国内で初お披露目ということもあり、注目を集めていた。気になる車種を目の前で見ることが出来て、実際にまたがってチェックすることができるのはショーならではの魅力だ。
5月に入ると本格的なツーリングシーズンとなるが、今回のショーでは用品関連も数多くリリースされていたので、それらを新調して出かけるのもバイクの楽しみの一つだろう。
ここではそんな注目のニューモデルをプレイバックしていこう!
Honda
待望のニューモデル3車種が登場!発売後は人気が出ること間違いなし
ホンダは、国内初公開の「XL750トランザルプ」「EM1 e:」をはじめ、「CL250」「CL500」の4車種を出展した。中でも注目は新世代ジャストサイズオールラウンダーを謳うXL750トランザルプと、スクランブラータイプのCLシリーズだろう。XL750トランザルプは新設計の750ccエンジンを搭載し扱いやすくパワフルな走りを実現。CLシリーズは250、500ともにすでにレブルなどに搭載し、定評のあるエンジンを搭載。専用設計のシャシーと合わせて軽快な走りが期待できる。
XL750 TRANSALP
アドベンチャースタイルに、常用域では扱いやすく高回転域ではパワフルな水冷・4ストローク・OHC・4バルブ・754cc直列2気筒エンジン搭載。前21/後18インチの本格的なオフロード寄りのホイールサイズを採用したほか、フレームは軽量なスチール製ダイヤモンドタイプで、フロントにはショーワ製43mmSFF-CA倒立フロントフォークを採用。リヤにはプロリンクサスペンションと軽量高剛性のアルミスイングアームを装備する。また5インチTFTカラーメーターを搭載し、スマートフォンとBluetooth接続することで、ハンドルスイッチおよび音声入力により音楽再生や通話などの操作を可能とするホンダスマートフォンボイスコントロールシステム(HSVCS)を採用している。
CL500
「Express Yourself」をキーワードに、多様なライフスタイルにあわせて気軽に楽しめるモーターサイクルを目指し開発された500ccモデル。エンジンは471ccの180度クランク並列2気筒エンジンを搭載。メインフレームは鋼管トレリススタイルを採用。φ41mmフロントフォークと5段階にプリロード調整が可能なリヤショックに組み合わされるホイールサイズは前19/後17インチだ。
CL250
力強さと軽快な走りをイメージさせるスクランブラースタイルの車体に、扱いやすい出力特性の水冷・DOHC・4バルブ・単気筒249ccエンジンを搭載する。「レブル250」のエンジンとフレームをベースとしながら、ダート走行で求められるエンジンの低中速トルクを強化し、大径フロントホイールやストロークを伸長したサスペンションを採用。シート高は790mmとスクランブラーモデルながら足付き性の良さを考慮している。
CL250をよりアドベンチャーテイストにするアクセサリーも用意されている。自分だけのカスタムをするには最適だ!
EM1 e:
交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」1個を動力用バッテリーに採用した原付一種の電動スクーター。パワーユニットはインホイールタイプのモーターを使用しており、最高速度45km/h、最高出力2.31ps(1.7kW)、最大トルク9.1kg-m(90Nm)を実現。バッテリー満充電では航続距離は41.3kmとしている。
SUZUKI
新設計の775㎤直列2気筒を搭載する2モデルを国内で初披露した!
スズキは、2022年に欧州で発表した新型「V-STROM800DE」、新型「GSX-8S」、新型「バーグマンストリート125EX」などを出展。この3モデルについては、すでに発売がアナウンスされている。
また、2月に国内で販売を開始した「V-STROM 1050DE」などの新型モデルを中心に、実際に触れることができる車両を数多く展示することで、スズキ二輪車の魅力を発信していた。
GSX-8S
新設計の775cc並列2気筒を搭載したネイキッドモデル。このエンジンは「スズキクロスバランサー」を量産二輪車で初めて採用しているのが特徴としている。車体は新設計のスチールフレームにKYB製倒立フロントフォーク&KYB製モノショックサスペンションを組み合わせ、足元にはφ310mmフローティング式ダブルディスク/φ240mmディスクのブレーキシステムを装着している。またスズキクラッチアシストシステムを採用してレバー操作荷重を低減しているほか、先進の電子制御「S.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)」で各種制御を統合してコントロールする。
V-STROM 800DE
完全新設計の775cc並列2気筒を搭載。クランク軸に対し90度に一次バランサーを2軸配置した「スズキクロスバランサー」を量産二輪車で初めて採用している。また、スズキクラッチアシストシステムを採用してレバー操作荷重を低減しているほか、先進の電子制御「S.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)」で各種制御を統合してコントロールする。車体は新設計のスチールフレームにショーワ製の倒立フロントフォーク&リンク式モノショックリヤサスペンション、φ310mmフローティング式ダブルディスクのフロントブレーキなどを装備。足回りは前21/後17インチホイールを備え、トラベルは前220mm/後212mmを実現している。
V-STROM SX
スズキ独自の油冷エンジンを搭載したアドベンチャーモデル。今回は参考出展だが、海外ではすでに発売されており、国内での登場も待ち望まれている。排気量は250㎤だ。
バーグマンストリート125EX
利便性や高い走行性能を追求したワンランク上の上質さと高級感を感じさせるコンパクトスクーター。毎日の通勤・通学だけでなく、休日のちょっとした遠出など、様々なシーンを快適にしてくれる。
YAMAHA
待望の海外モデルが続々導入!発売が待ち遠しいモデルを出展
ヤマハブースでは、すでに海外ではリリースされていたが、期待されつつも国内未導入だった小排気量スポーツバイクたちがお披露目となった。可変バルブシステム(VVA)や車体の一部を共通化した4車への期待度は高い。そのほかにも最新ヘリテイジスポーツの「XSR900」をカスタマイズした車両や、新型になったトリシティなどが出展されていた。
YZF-R15
R1/R7のスポーティなデザインを継承したコンパクトスポーツ。可変バルブ「VVA機構」を採用する155cc単気筒エンジンを搭載している。
XSR125
ネオクラシックなフォルムに、124ccの水冷単気筒エンジン/スチール製のデルタボックスフレーム/倒立フロントフォークなどを備える。
MT-125
ストリートファイタースタイルのネイキッドモデル。124ccの水冷単気筒エンジン/スチール製のデルタボックスフレームを採用している。
XSR900 Authentic Sports Blood line
艶あり/艶消しブラックに金のラインを入れた、「XSR900 Knight of the “9”」。これはあくまでもカスタムの提案というモデルになっている。
TRICITY125/155
新型は車体は新フレームと新作リヤサスペンションを組み合わせ、ホイールベースを60mm延長して走りの質感を向上。スマホ連携機能も搭載している。
KAWASAKI
目玉は新型エリミネーター/SEとZX-4RRのカワサキブース
注目の新型2車種を出展したカワサキ。中でもサプライズで登場したのがアメリカンモデルのエリミネーター/SEだろう。400ccという日本独自の排気量という部分も注目された。そして4気筒エンジン搭載の新型スーパースポーツ「Ninja ZX-4RR」も日本初公開。こちらも人だかりが出来るほど注目されていた。
ZX-4RR
発売が待ち遠しい新型モデルNinja ZX-4Rだが、展示されたのは最上級モデルのZX-4RR。待望の4気筒エンジンを搭載している。
ELIMINATOR/ELIMINATOR SE
カワサキのブランニューモデルである「エリミネーター/SE」。搭載するエンジンはニンジャ400/Z400系の398cc並列2気筒で、フレームは新設計の高張力管トレリスフレームを採用。SEはコンパクトなヘッドライトカウルを装備したほか、ドライブレコーダーも標準装備となっている。
ZX-25R
250ccクラス唯一の4気筒エンジンを搭載するZX-25Rもモデルチェンジを実施。フルカラー液晶メーターや新作のマフラーが装備された。
輸入車のNEWモデルも多数登場!
HUSQVARNA Norden901 Expedition
WP製 XPLORサスペンションや、様々な専用装備によって、ライダーが長距離を快適にライディングできるように設計されている。エンジンは889ccの並列2気筒を搭載。
BMW M1000RR
M100RRは、BMWモトラッド初となるMモデルとしてデビュー。レース向けに最適化した水冷4気筒直列エンジンは、最高出力212馬力を発生する。
INDIAN FTR Sport
「FTR S」の後継モデルであり、ゼッケンプレートやチンフェアリング、シートカウルなどのスポーティーなパーツを特徴としている。
INDIAN Sport Chief
独特のフェアリングと走行性能を重視した倒立フォーク、ラジアルマウントキャリパーといった装備を採用。1890ccの空冷49度Vツインエンジンを搭載。
HARLEY-DAVIDSON FAT BOY™ 114 120TH ANNIVERSARY
ハーレーダビッドソン誕生から120周年を祝う限定モデル。エアルームレッドフェードをベースカラーとしたクラシックなパネルペイントが特長だ。
Benelli LEONCINO125
レオンチーノ125は、125ccクラスとは思えない迫力と質感の高さが特徴となっている。
BRIXTON ClossFire500
排気量は486cc、水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジンを搭載のネオクラシックモデル。取り扱いはモータリスト合同会社が行っている。
HYOSUNG GV250DRA Street Cruiser
モダンレトロなデザインを取り入れたストリートクルーザー。249㏄の空油冷Vツインエンジンを搭載している。