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【考察】バイクを停めた瞬間にトイレに行きたくなるのはなぜ?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

バイク乗りを悩ます「バイクを停めた瞬間にトイレに行きたくなる」という現象がある。走っているときは気にならないのに、なぜかバイクを停めた瞬間に襲ってくる尿意。なぜ停止すると急にトイレに行きたくなるのか?バイク乗りにとって身近なこの疑問を考察する。

目次

トイレに行きたくなる原因

「雑念から解放されすぎ」説

バイクに乗ると、まるで日常の雑念から解放されたような感覚に包まれることがある。風を切って走る爽快感、景色が駆け抜ける臨場感、そして、自分自身とバイクとの一体感。この時バイク乗りは、すべての雑念から解放されて、「ただただバイクに乗る」ということだけに、意識が全集中されている状態にある。この全集中が「尿意」という雑念すら忘れさせてしまう。そして、この「尿意」はバイクを降りた瞬間に一気にバーストすることになるのだ。

「コーヒー飲みすぎ」説

バイク乗りは、ツーリングの休憩時にコーヒーを好んで飲むという習性がある。これは、リフレッシュや眠気覚ましの観点から見て合理的な行動と言える。しかしこのコーヒーが仇になっているのだ。コーヒーのカフェインには利尿作用があり、多く摂取するとトイレに行きたいという感覚が強くなる。つまり「コーヒーを飲んだ量=トイレに行きたくなる回数」と言えるのだ。バイク停車時にトイレに行きたくなるのは、停車時にコーヒーを飲んでいるからだ。

「ここまで来たという証」説

バイクのエンジンの轟音、風が体を切り裂くように駆け抜ける感覚。バイク乗りは、アクセルを握り締めながら、これらの感覚の中で、自分の中に潜む本能を解放していく。スピードが上がるごとに、都市の喧騒や日常のストレス、理性や規則といったすべての束縛から遠ざかっていく。

そう、バイク乗りはバイクに乗るとき、極度に本能が解放された結果、一匹の獣と同じ状態に近づいていく。そんな本能が解放されたバイク乗りが、バイクを停めた瞬間に急にトイレに行きたくなる現象は、犬がマーキングをする行動と類似した心理的メカニズムによって説明ができる。

犬がマーキングを行うのは、その場所に自分の存在を示すための行動だが、実は野生化されたバイク乗りも、「自宅から遠いツーリング先まで来た」という証をマーキングによって残していたのだ。しかしこれは本能的行動であり、無意識的な行動なのだ。そのため、バイク乗りたちには、なぜかバイクを停めた瞬間尿意が高まるという感覚しか残っていないのだ。

体の冷えに注意しよう

ツーリング中に受ける風が、バイク乗りの体温を奪う。体の冷えは尿意を感じやすくさせる。走行中、ライダーは集中力を保ち、体もある程度緊張しているため、尿意を感じにくい。しかし、バイクを停めた瞬間、体が緊張から解放され、同時に冷えた体がリラックスすることで、急に尿意が高まるのだ。この現象は、寒い季節や標高の高い場所でのツーリング、または風に長くさらされた長時間走行後に特に顕著に現れる。

体が冷えると集中力も低下するため危険だ。冷え対策をしっかり行うことで、快適さと安全性を確保しよう。冷え対策の基本は、適切なレイヤリング(重ね着)だ。基本的には、次の3つのレイヤーを使おう。

  • ベースレイヤー(インナー)
    速乾性や保温性に優れた素材(メリノウールや化学繊維)を選ぶことで、汗を逃がしつつ体温を保持しよう
  • ミドルレイヤー
    フリースやトレーナーなどのミドルレイヤーは、体の中心部を暖かく保つ役割がある
  • アウターレイヤー
    防風・防水機能があるジャケットやパンツを着用することで風や雨による冷えを防ごう

また、風を直接受ける手足や首を守るためには以下のアイテムが有効だ。

  • ネックウォーマーやバラクラバ
    首や顔を覆うことで、風から体を守り、冷えを防げる
  • グローブ
    手は特に冷えやすい部位だ。安全性向上のためでもあるが、防風・防水性能の高いグローブを使うと、長時間のライディングでも快適に過ごせる
  • ライディングブーツやソックス
    足元も冷えやすいため、防寒性の高いライディングブーツや厚手のソックスを着用しよう

トイレ問題を解決するためのヒント

定期的に休憩を取る

トイレに行きたくなるのを防ぐためには、定期的な休憩が重要だ。走行前にトイレに行ってから出発し、1時間から2時間おきに休憩を取り、トイレ休憩を挟むようにしよう。

カフェイン量を調整する

走行中は、汗をかきやすく、水分が失われやすいので、こまめな水分補給が大切だ。喉が渇いていなくても、意識的に水分を摂取するようしよう。体の冷え対策には暖かい飲み物を飲むことも重要だ。ただし、この時、カフェインの多いコーヒーやエナジードリンクは利尿作用があるため、できるだけ控えよう。眠気覚ましには、軽い運動やストレッチなどで対応しよう。

服装を工夫する

トイレに行きやすい服装にすることも重要だ。防寒対策として着込んでいる場合は多いと思うが、トイレ時の手間を考慮してレイヤーを工夫しておこう。ようやくトイレに辿り着いたが、あと一歩というところでアウトにならないように細心の注意を払おう。

まとめ:トイレ問題への向き合い方

バイクに乗ると、走行中は集中力が高まり、体の感覚が鈍くなるため、トイレに行きたくてもなかなかその欲求に気づかないことがある。しかし停止すると、リラックス状態に移行し、トイレに行きたくなる感覚が強くなるのだ。トイレ問題を解決するためには、計画的な休憩を取り、カフェインの取りすぎを控え、冷え対策をしっかり行うことが大切。快適なツーリングを楽しむためには、トイレ問題にもしっかりと向き合い、適切な対策を講じるようにしよう。

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