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【考察】ときどき大量の荷物を積載しているバイク乗りを見かけるのはなぜ?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

バイク乗りは、時々、信じられないほど大量の荷物をバイクに積んでしまうときがある。もはや「バイク」ではなく「軽トラック」のようなビジュアルになっているバイク乗りや、縦に積み重ねた結果「避雷針」のようなビジュアルになっているバイク乗りも存在している。「どうしてそんなに荷物が必要なの?」と不思議に思う方もいるかもしれない。この記事では、その理由と積載のコツについて考察する。

目次

バイク乗りが荷物を多く積む理由

用意周到がすぎるため

荷物を積みすぎてしまうのは、「用意周到すぎて」という場合がある。ツーリング中に何かが足りなくて困るのを避けたい気持ちから、あらゆる状況に対応できるよう、必要そうなものを全部詰め込んでしまうバイク乗りもいるのだ。

寒かった場合のための予備の防寒用具。雨が降った場合の雨具はもちろん、濡れてしまった場合の着替え。バイクが故障した場合のための工具セット一式や、交換用の消耗品。キャンプツーリングの場合なら、寝袋やテント、調理器具など、多くの道具が必要となる。さらに、これら一式を自分用だけはなく、準備不足なツーリング仲間のための「貸してあげる分」まで積載している心優しいバイク乗りも存在する。あらゆる状況に対応するため、どんどん荷物が増えてしまった結果なのだ。

一方で、長期間のお泊りツーリングであっても、逆に何も積載せずに「全て現地調達」で乗り切る、まったく準備しないバイク乗りも存在する。準備しすぎて過積載になるのも避けたいものだが、何も準備しないのも心細い。適度な積載を心掛けたい。

お土産を購入しすぎてしまう

聡明なバイク乗りであれば、ツーリング出発時の積載量は、積載限度の70~80%にとどめておく。なぜなら彼らは、ツーリング先でモノが増えることを知っているからだ。

ツーリングで訪れる道の駅やサービスエリア、行く先々のお店で、自分のため、家族のため、仲間のためにと、ついついお土産を大量に買ってしまうバイク乗りは非常に多い。この時、積載能力に余力がないと、お土産購入を泣く泣く諦めなければならなくなるのだ。

しかし、積載限度100%以上のぱんぱんな状態でツーリングに出かけて、さらにお土産もしっかり購入するバイク乗りも中には存在する。このようなバイク乗りは、準備にもお土産購入にも、一切の妥協を許さない。その結果、帰宅時の積載量がものすごいことになってしまう。

これとは別に、日本一周のような旅をしているバイク乗りの荷物積載量も大変なことになる場合が多い。節約旅であることからキャンプツーリングが前提となっているので、当然荷物は多くなる。しかし、それ以上に、旅が長くなればなるほど「旅先で譲ってもらった調理用具などの便利品」、「寒すぎて急遽購入した毛布」など、捨てるに捨てられない「思い出の品」が増えていくのだ。旅をしているバイク乗りの荷物の量は、「思い出の量」に比例してどんどんと増えてしまう傾向があるのだ。

仕事や生活のため

ツーリングや旅ではなく、仕事や生活のために、やむを得ずバイクに大量の荷物を積載している場合もある。「昭和の蕎麦屋の出前持ち」がこれに該当するだろう。近年、日本においては、このような理由で積載量が多くなるケースは減少傾向にある。しかし、アジアの国々では、まだまだ「常軌を逸した量の荷物」をバイクに積んでいるのをテレビなどで見かける。

ただし、このような常軌を逸した量の荷物を積み込んだり、持ったりしてバイクを走行させるためには、「職人級の積載技術と運転技術」が必要となる。この技術を有していないと、安全に支障をきたす場合があるので、一般のバイク乗りは決して真似してはならない。忘れてはならないのは、彼らは仕事のためにそれをやっているだけで、別に「バイク乗りという種類の生き物」ではないということだ。

そもそも、それだけの荷物を積載していれば、日本国内では「道路交通法違反の対象」となるだろう。

バイクに荷物を効率的に積載する方法

荷台とパニアケースの活用

荷台とパニアケースは、バイクの荷物を効率よく積むために欠かせない装備だ。まず「荷台」はバイクの後ろに取り付ける台で、キャンプ用品や大きめのツーリングバッグを積むのに便利だ。形やサイズも豊富なので、使い方に合わせて選べる。

一方「パニアケース」は、バイクの左右に装着するボックス型の収納スペース。衣類や食料、工具などを雨や風から守りたい荷物に向いている。荷台と組み合わせると、たくさんの荷物を安定して運べるのがメリットだ。

ただし、どちらにも良し悪しがある。荷台は価格が手ごろで取り付けも簡単だが、収納量が少なく、荷物が外気にさらされやすい。一方、パニアケースは収納力抜群で防水性能もあるが、価格が高めで取り付けに手間がかかることもあるので、メリットデメリットを鑑みて選択しよう。

重心を低く保つ

バイクの荷物を積むときは重心を低く保つことが大事。走行中のバイクが安定しやすくなる。
パッキングのコツは、まず、重いものはできるだけ下に置き、軽いものを上に配置すること。例えるならば、工具や飲み物などの重い物は一番下に、衣類や寝袋など軽い物は上に積むと良い。重いものを上にするとバランスが崩れやすいので、急カーブや停車時に倒れる原因にもなる。

さらに、左右のバランスも考えよう。片側だけに重い物を入れると走行中に車体が傾き、操作しづらくなるので要注意だ。

防水対策

ツーリング中に雨が降ると、荷物が濡れてしまうのは避けたいところ。防水対策をしっかりしておくことが大切だ。「防水バッグ」は、雨の侵入を防ぐ専用のバッグだ。サイズもいろいろあるので、荷物の量に合わせて選ぶことが出来る。しっかりと口を巻き込んで密閉すれば、中身が濡れる心配はないだろう。

もう一つの方法は「防水シート」を使うことだ。これは荷物全体を包むシートで、雨や泥はねから守ってくれる。荷物の形に合わせてぴったり覆うようにし、ずれないように固定するのがポイントだ。濡れてはいけないものだけ、防水インナーバッグに入れておくのも良いだろう。

さらに防水スプレーをかけておくと、ちょっとした雨なら安心。万全の防水対策で、大事な荷物を守ろう。

バイクの荷物の積載制限について

最後に、道路交通法施行令におけるバイクの積載量について説明しておこう。バイクで大量の荷物を運ぶ場合には、積載量や大きさの制限を守ることが求められ、違反すると安全性にも影響を与えるため、正しい積載方法を心がけることが重要だ。

1. 積載重量の上限

道路交通法施行令では、バイクの積載可能な重量は次のように定められている。

  • 自動二輪車の場合、積載可能な重量は60kgまで
  • 原動機付自転車(50cc以下のバイク)の場合は、積載可能な重量は30kgまで

2. 積載物の大きさに関する制限

積載物のサイズは、以下のように定められている。

  • : 荷台から左右それぞれ15センチ以内
  • 高さ: 地上から2メートル以内
  • 長さ: 荷台から30センチ以内

3. 違反に対する罰則

これらの積載量や積載方法に違反した場合、道路交通法違反となり、反則金と違反点数が加算される。二輪車の反則金は6000円、原付車の場合は5000円となっている。違反点数の加算は、二輪車・原付車ともに1点となっている。

まとめ:安全で快適なツーリングを楽しむために

計画的に荷物を積むことは、安全で快適なツーリングの重要ポイントだ。ちょっとした準備の工夫が、旅の楽しさを大きく左右する。バランスを意識した積み方や必要な道具の準備をすることでも、長距離走行でも安定した走りが実現できる。しっかりと準備を整え、素晴らしいツーリング体験を楽しもう!

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