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寒い季節に向けて……バイクの「暖機運転」のやりかたを今一度おさらい

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

12月に入ると本格的な冬に差し掛かりますが、気温が低いときにエンジンをかけてすぐ走り出すのはNGとよく言われます。そんなときに大切なのが「暖機運転」です。バイクを長く快適に乗り続けるためにも、エンジンを適切に温めてから走り出すことはとても重要です。

でも、最近は「暖機運転は不要」と言われることもあり、やり方や必要性について迷う方も多いのではないでしょうか? 今回はそんなバイクの暖機運転についてご紹介します。

目次

旧車に乗る際は必要だった「暖機運転」とは

「暖機運転」とは寒い時期にバイクを始動させるときに行う操作で、冷えたままのエンジンを暖める為に行います。暖機運転は後述するように新しいバイクではほとんど不要になった操作なのですが、昔のバイクには今でも必要です。

その日初めてバイクを始動させるときに、バイクのエンジンの温度は気温と同じぐらいまで下がっているのですが、冬期にはひと桁台、日によっては氷点下まで下がることもあります。

バイクのガソリンエンジンは燃料であるガソリンを気化させて空気と混合していますが、寒い時期には気化しづらいこともありエンジンがかかりにくいのです。

その状態で急にバイクのエンジンを始動させても回転数が不安定な状態となり、ともするとエンジンが突然停止したりします。

こういった状態を防ぐために暖機運転が必要で、駐車場に駐車した状態でエンジンを数分間アイドリングで置いておき、エンジンが自然に暖まるのを待ちます。

一度エンジンが暖かくなれば普段どおりの性能が戻ってくるので、寒い時期に安心してバイクに乗るためには暖機運転が推奨されます。

暖機運転はキャブ車に必要

暖機運転は昔のバイクに必要な操作なのですが、その理由は「キャブレター」が装着されていたからです。キャブレターは日本語で「気化器」と呼ばれる部品で、役割はガソリンを気化させて空気と混合させる機能です。

エンジンを正常に作動させるためには空気と燃料の割合が重要ですが、その割合をコントロールしているのがキャブレターで、ライダーのスロットル操作に合わせて機械的な構造でガソリンの噴霧量を変化させます。

寒い時期にはこのキャブレターでの気化が鈍くなるので混合気の割合も変化し、エンジンのアイドリングがどうしても不安定になるのです。

現在は国産バイクはキャブレターが廃止され電子制御式になっていますが、今でも輸入車の一部にわずかにキャブレター搭載車があります。

また国産バイクは2010年頃まではキャブレター搭載車が残っていましたので、古いバイクに乗り続けている方は暖機運転が必要です。

キャブ車に乗る際の暖機運転の方法

キャブレター搭載車での暖機運転はただエンジンを始動させて置いておくだけでなく、「チョーク」の操作が必要です。チョークもキャブレター搭載車ならではの機能で、簡単にいうと一時的にキャブレターから噴霧される燃料の量を増加させる機能です。

寒い時期にガソリンの気化が弱くなる点を量を増やすことでカバーできるので、暖機運転の際にはチョークも一緒に切り替えを行いましょう。

チョークは燃料タンクの下側などにレバーがあるタイプやハンドルにレバーがあるタイプがあり、切り替えしている間は燃料が多く消費されます。

そのままエンジンを掛け続ければ暖機運転が早く完了しますので、完了した段階でチョークも元に戻して走り出せます。

もしチョークを戻し忘れているとエンジンの回転数が普段よりも高めになり燃料消費量が増加しますので、普段と音が違うと感じたらチョークをチェックしましょう。

最近のバイクの場合、暖機運転は不要と言われている

最近のバイクでは寒い時期であっても暖機運転はほぼ不要となっており、冬にエンジンを始動させても不安定になることはほとんどありません。現在のバイクは燃料噴射機構に電子制御式の「インジェクター」を採用しており、キャブレターは不要となりました。

インジェクターはポンプで圧力を与えられた燃料の噴射量を制御する装置で、電子制御で運転状態に合わせた細かな調整が出来ます。

この機能によって排気ガス規制への対応が行いやすいため、年々厳しくなる排ガス規制をクリアするためにキャブレターから置き換えが進みました。

インジェクターは寒い時期でも燃料噴射量が一定になるためキャブレターの欠点を克服しており同時にチョークもありません。

ただし冬場の始動直後はマイルドな走行がおすすめ

インジェクター搭載バイクは暖機運転が不要で冬場にもすぐに発進できますが、その日の始動直後は少し抑え気味に走るとエンジンに負担がかかりにくいです。

キャブレターからインジェクターになったことで冬期の燃料噴射系でのトラブルは激減しましたが、エンジン本体も低い気温の影響を受けており通常より動きにくい部分があります。

特にエンジン内のエンジンオイルが寒いと粘度が高くなっており、エンジンオイルが持つ潤滑や冷却などの機能が低下しています。

そのためエンジンが冷たい状態で急に回転数を高めると、エンジン部品の各所に負担を与えてしまい長期的に見ると故障の原因になります。

暖機運転ほど慎重にする必要はありませんが、走り始めをマイルドにすることで自然にエンジン本体も暖まるので、ちょっとした気遣いがエンジンを長持ちさせるコツになります。

まとめ

バイクのエンジンは気温が寒いとさまざまなトラブルが起こりますが、特にキャブレター搭載車は寒い時期は暖機運転を必要とします。

暖機運転自体は簡単な方法で数分間で完了しますので、安定した走行のためにしっかり行いましょう。

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