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スピード違反が15km/hまでセーフという都市伝説の真相は?なぜそう言われるのか

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

バイクは車重が軽く、アクセルをひねれば想定以上のスピードが出てしまうこともしばしばあります。スピード違反で検挙されないかを、常日頃から気にしている人も多いでしょう。周りにライダーが多い人の中には、15km/hのスピード以下であれば捕まらないとい噂を耳にしたことのある人も一定数いるはずです。

本記事では世間で言われるスピード違反の告知基準「速度超過15km/h」について、検証した結果などを解説していきます。

目次

厳密には1km/hでもオーバーしてはいけない

速度違反は「15km/hまでならセーフ」という言説を耳にすることもあります。まず速度超過については、〇〇km/hまでならセーフ、というルールはどこにも明文化されていません。むしろ、規定の走行速度を時速1km/hでも超えてはいけないと定められています。なお、速度超過15km/hまでのスピード違反で検挙された場合、7千円の反則金と、1点の違反点数が科されます(二輪車の場合)。

参考:警視庁「反則行為の種別及び反則金一覧表」(2024年10月8日現在)

まとめると、速度超過したスピード違反に対して「超過時速5km/h~10km/h」などの範囲内であれば検挙はしないで警告とするなどは法律で定められているとは言えないでしょう。

15km/hまでならセーフと言われる理由

道路交通法において、速度超過15km/h未満の違反に対しても反則金や違反点数の規定がある通り、15km/h未満の超過だとしても、立派な速度超過違反であると言えます。

それでも「15km/hまでならセーフ」と言われることが多い背景には、警察庁が毎年公表する統計資料があります。この統計によれば、速度超過15km/h未満の違反検挙数についてはきわめて検挙率が低いことが次の表のとおりで明らかです。

速度超過15km/h未満の違反検挙数について

検挙年度検挙数
2019年340件
2020年199件

速度超過全体の検挙数は116万2,420件(2020年)であるのに対して、速度超過15km/h未満の違反検挙数はわずか数百件。速度超過15km/h未満がスピード違反全体の検挙率に占める割合は0.000171%です。確率統計のデータから、速度超過15km/h未満の違反で検挙されることは非常にレアなケースであるといえます。

よって、15km/h未満のスピード超過であれば検挙されにくいと判断できるものの、決してプラス15km/h以内であれば超過してもOKという意味ではありません。

もちろん15km/h未満なら絶対に捕まらないというわけではない

上段の統計で公開された速度超過15km/h未満でのスピード違反でも捕まらないという検挙基準値などは存在せず、警察庁ほか関係省庁からも速度超過に関する検挙基準値は公開されていません。なので、バイクを含めて車両の運転手は法定速度・標識に表示されている制限速度を時速1km/hでもオーバーしていたら、違反で検挙される可能性があると言えます。

たとえば時速15km/h未満の速度超過で運転していたとしても、さらに走行時に他の違反が疑われるような状況があれば警察は止めたくなるかと思います。警察は軽微な速度違反を理由にバイクの停止を求めて、まず「スピード少し出てますね」と注意し、続いて他の違反についても合わせて職務質問が可能です。

もちろん、バイクで走る際には気持ちよく飛ばしたいライダーも多いでしょう。しかし、1km/hでも速度を超過していれば取り締まられてしまう可能性はあります。

「15km/hまでならセーフ」という言説にはある程度の根拠があるものの、やはり安易に鵜呑みにせず、安全な速度で走行するよう心がける必要があります。

まとめ

本記事では、スピード違反してもセーフと言われる速度について警察が公表している統計データ・道路交通法をもとに解説しました。結論としては15km/h未満のスピード違反であれば調査事実などから、取り締まられる確率は低いです。

しかし、道路交通法上では速度超過違反となり、速度を超過していたことが原因で事故などになった場合、過失割合にも不利に影響する可能性があります。バイクを運転する際は速度制限を気にしつつ、安全運転を心がける必要があると言えるでしょう。

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