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冬は特に注意が必要!?バイクタイヤのひび割れチェック

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

寒い季節になると、バイクのメンテナンスで特に気をつけたいのがタイヤの状態。安全に走行するためにはタイヤのチェックは重要です。気温が下がる冬場はゴムが硬くなりやすく、ひび割れのリスクが高まることをご存じですか? そのまま走り続けると、最悪の場合、グリップ力の低下やタイヤの寿命を縮める原因になることも……。

今回は、安全な冬のライディングを楽しむために、冬に注意したいタイヤのひび割れチェック方法や、発見したときの対処法について詳しく解説します!

目次

バイクやクルマのタイヤには、経年劣化によってひび割れが発生する

バイクのタイヤは主にゴムで作られており安全に走行するためにはゴムの状態が重要ですが、長年使っているとタイヤ表面にひび割れが発生します。

ゴムタイヤの表面には排水のためにトレッドパターンという溝が刻まれており、バイクはタイヤがむき出しなためデザインの一部になります。

しかし今回気にするのはもっと細かなタイヤ表面に現れるひび割れで、ひび割れが発生したらタイヤが古くなったサインです。

ひび割れの原因

タイヤの表面にひび割れが発生するのは経年劣化によるもので、タイヤの製造から4年〜5年ぐらい経つと少なからず発生します。タイヤの主原料であるゴムは新しいときには弾力があるのですが、太陽光からの紫外線、オゾンなどにさらされると少しずつ硬くなっていきます。

またタイヤは走行中にも常に負荷を受けるのですが、硬くなったタイヤでは耐えることができずにひび割れとなるのです。

ひび割れが発生するのはタイヤの接地部分だけでなくサイドにも現れてくるのですが、ひび割れが出てきたらタイヤの寿命が近づいていることを示しています。

ひび割れがひどくなると起きるトラブル

タイヤのひび割れは、ちょっとしたものであれば走行に大きな影響は与えませんが、ひび割れがひどくなるとパンクなどの大きなトラブルに繋がります。タイヤの走行性能は主にトレッドの残り溝で決まっており、ひび割れが多少発生していても問題なく走行はできます。

しかしひび割れはタイヤ全体が硬くなっている証拠であり、ひび割れたタイヤを使い続けているとひび割れの溝が大きく成長します。最終的にはタイヤの側面が裂けてしまうので、チューブレスタイヤでは空気漏れが起こってパンクします。

タイヤは内部の空気圧で常に外側に圧力がかかりますので、これもひび割れの成長に繋がります。

ただ実際にはそこまでひび割れが成長するのは稀で、その前にタイヤのトレッドが消耗して交換するほうが先でしょう。

ひび割れの確認方法

バイクのタイヤのひび割れを確認するには、タイヤ表面の状態を細かく見る必要があります。タイヤのひび割れはかなり細かいものでパッと見てもわからりにくく、タイヤに近づいてチェックするとわかる程度のものです。

新品のタイヤにはヒビがなくなめらかな表面で、数年のうちはほぼヒビの発生は見られません。そのためひび割れのチェックもそこまで頻繁にしなくてもよく、ワンシーズンに1回程度で良いでしょう。

注意しなければならないのはタイヤ交換で中古タイヤを使用するときで、製造から年月がたったタイヤほど安くなるため、その分タイヤのひび割れがあるかどうかをチェックしなければなりません。

多少のひび割れなら問題なく使用できるので、定期的にチェックしてひび割れが拡大しないかをよく見ましょう。

ひび割れを防止するためにできること

タイヤのひび割れは製造からの年数が主に関係しているので完全に防ぐことは難しいですが、ひび割れの発生を最小限にすることは可能です。

空気圧の管理

最も手軽にひび割れの発生を減らすためには、タイヤの空気圧を管理するとよいです。タイヤの空気圧は設計段階で決められた既定値があるのですが、タイヤのひび割れだけ気にするのであれば既定値よりも空気圧を減らしたいところです。

タイヤ内の空気圧によってひび割れが進行するため、走行中はしっかり規定値まで空気を入れ、自宅に戻ったら空気を減らすようなやりかたになります。

しかし日常的にバイクを使うときにはあまりにも面倒な方法なので、せめて既定値を超えないように空気圧を管理するだけでもひび割れの進行をある程度は抑えられます。

また空気を抜きすぎてしまうとタイヤが大きく変形してむしろひび割れが加速するので、長期保管するにしてもある程度減らすまでにしましょう。

バイクカバーの使用や屋内保管

もう一つ、タイヤのひび割れを防ぐために原因となる紫外線などの影響を減らす方法があります。タイヤの硬化には太陽光がに含まれる紫外線が大きな影響を及ぼしており、バイクを屋外の駐車場に停めているだけでも少しずつ劣化は進行しています。

そのためタイヤを含めたバイク全体を覆うバイクカバーを掛けておくとある程度は紫外線を防ぐことは可能で、紫外線を防ぐUVカットのバイクカバーを利用すると効果が高いです。

またガレージや地下駐車場など直接太陽光が当たらない環境も良く、タイヤカバーと併用すればひび割れの原因を最小限にできるでしょう。

しかしどれだけ屋内に保管していても紫外線を100%防げるわけではありませんし、ひび割れ自体は紫外線以外の原因でも進行するので、結局は製造から経過した年数が重要です。

まとめ

バイクのタイヤは長年使用するとひび割れが発生するもので、タイヤの劣化具合を把握する指標の一つです。ひび割れが進行したタイヤはトラブルを起こしやすくなるので交換が推奨されますが、ひび割れの初期であればそこまで問題なく使用できます。

一度ひび割れを確認した後は定期的に確認を行い、ひびの進行度合いをみて交換時期を考えるとよいでしょう。

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