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バイクでジャリ道を走ってみよう! その①『河川敷ってどんなとこ?』

河川敷ってどんなトコ!?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

河川敷ってどんなトコ!?
オフロードデビューにぴったりの河川敷を走ってみよう!

最近流行りのオフロード。やってみたいけど、どんなところか不安だし、周りに教えてくれる人もいないし……。

そんなアナタッ! まずはお手頃な河川敷のダートを走ってみよう!  関東であれば、利根川、多摩川、相模川といった大きな河川にはかならず、治水のために広い河川敷が確保されている。この河川敷に行くことこそがオフロード走行の第一歩となる。

目次

河川敷はオフロードデビューにピッタリ!

河川敷ってどんなとこ?
河川敷の管理道は大抵、舗装されていないジャリ道。ダンプが通れるくらいの広さで、走りやすい“フラットダート”であることが多いので、オフロードデビューにちょうどいいのだ。

この大きな川にある河川敷は、台風などで川が増水した場合に水を溜め込むバッファゾーン。……というのが本来の役割だが、平時は一部がグラウンドや公園として一般に開放されていたりする。そんな施設の移動路は大抵舗装されてないジャリ道になっている。オフロードバイクでのダート走行デビューするには河川敷の移動路がピッタリなのだ。

河川敷ってどんなとこ?
乗用車でもなんとか徐行で走れるような路面を“フラットダート”といい、河川敷のダート路面はだいたいこんな感じ。締め固められた土の路面にジャリと砂が浮いている。

また、河川敷の荒地には、自然発生的な“野良”オフロードコースがあることも多い。特定の管理者がいて許可を取って運営していたりもする場合もあるが、基本的に河川敷は国が管理する場所であって誰のものでもないというのが大前提。

河川敷ってどんなとこ?
河川敷には、有志による野良コースが作られていることも。フラットダートに慣れたらこんな野良コースにも挑戦してみたい。
河川敷ってどんなトコ!?
管理道路のフラットダートだけを走っている分には問題ないが、ちょっと道を外れると河川敷には、サンド質の場所もあったりする。同じように見えてタイヤの食い付き方が変わるので、初心者にはちょっと手強かったりするので注意。
河川敷ってどんなトコ!?
川の水位によっては、河川敷からさらに川の中洲のような場所に出られるような場所も……。水際は非常にインスタ映えしそうだが、初心者は立ち入らないのが吉。砂に車輪をとられてスタックすると最悪バイクを置いて帰ることになる。どうしても入ってみたかったらまずは歩いて、バイクで走れそうかを下見。“大丈夫と”判断できたら入ろう。

法面走行絶対ダメ!

河川敷ってどんなトコ!?
堤防は、道路以外の箇所を絶対に走ってはいけない。

河川敷を管理する国土交通省が一番嫌がること、それは堤防の破損だ。大前提として河川敷は、大雨などの有事の際に水害から住民を守る治水のための施設。

水害から住民を守るには、水をくいとめる堤防の管理保全が第一になるのだが、河川敷利用者の中にはこの事実に頓着しない方も多い。

河川敷の中でも、水を食い止める堤防の法面は、“最も”といっていいほど重要な箇所。轍ができてえぐれたりすれば、そこが弱点となって有事に決壊……なんてこともあり得る。だからこそ、みだりに走って堤防を傷つける行為を国土交通省はものすごく嫌がる。ちょうどいい斜面だからといってみだりに走ってはダメなのだ。

河川敷ってどんなトコ!?
堤防の法面に残った、おそらく4輪と思われる轍。程よい斜面で登りたくなるのもわかるが、こんな心ない行為が全面立ち入り禁止措置の引き金になるのは間違いない。

「こんな斜面、オフロードバイクならショートカットした方が早い……」なんて気持ちでいると、安易に全面立ち入り禁止措置が取られたりして、いっさいの走行ができなくなる。自分たちのあそび場所を減らす行為である、堤防の法面走行は絶対にやめよう。

河川敷ってどんなトコ!?
国土交通省にとって堤防の破損は“住民の安全を守る”治水を脅かす最悪の事態。堤防は遊び半分で走っていい場所ではない。
河川敷ってどんなトコ!?
堤防の天端は遊歩道やサイクリングロードとして開放されていることも多いが、バイクでの走行はNGであることが多い。

郷に入れば郷に従う。

河川敷ってどんなトコ!?
大きな河川敷のある川には、大抵野良コースが存在する。気持ちよく利用するためには、“みんな仲良く”が大前提だ。

野良コースとはいえ、自主的に草刈りをしたりの整備を行って保全につとめている場所もある。そんな場所では、気持ちよく、安全に走行するために走行する向きが決まっていたりする。初めてで勝手が分からなければ、まず走っている人に色々聞いてみるのが安全だ。

河川敷ってどんなトコ!?
走っていたり、近くでトランポからバイクを下ろしているようなライダーがいれば声をかけてみよう。

なんとなく声をかけにくいのはわかるが、安全第一のためにはこれが一番。河川敷が誰のものでもない以上、基本は「みんなで仲良く利用しましょう!」ということが、存続利用のベースになっているので、「すみません! ここ初めてなんですが、走っていいですか?」と声を掛ければ、大抵の場合、気持ちよく走り方やルールを教えてくれるはずだ。

河川敷ってどんなトコ!?
きちんと管理された有料コースと違い、野良コースは深いぬかるみなどの危険も多い。そんな情報を得るためにも利用者同士のコミュニケーションが大切なのだ。

また難所や注意すべき場所などの情報も事前に得られることが多いので、先達と仲良くして損することはない。経験上、先達に挨拶したりルールを守っていれば、「俺たちの場所だから勝手に走るな!」なんて締め出しを喰らったことはないぞ。

ケガと弁当は自分持ち!

河川敷ってどんなトコ!?
危機管理も自己責任。走れるか走れないか判断しながら進む。“なんとか行ける”と見極めてギリギリを攻めて達成するのが楽しいのだ。リスクコントロール&安全マージンの確保のサジ加減こそがソロアドベンチャーの醍醐味である。

フラットダートの移動路を走っている分には問題ないが、ちょっと道を外れたなら、そこはもうオフロード。進むも引き返すも自分次第。大きなぬかるみに、深い轍、倒木があったりするかもしれない。引き帰そうと思った時には……、なんてこともよくあること。そんな失敗や苦労もオフロードの楽しさである。アドベンチャーになるために、少しずつ学びながら危機管理能力を上げていこう。

確かにオフロード遊びは、仲間がいた方がより安全だし、できることも多くなる。ただ“一人だからできない”ことは絶対にないし、ソロでしか得られない達成感やスリルもある。オフロードは“一人でできるところから始めてみる”のも楽しいもの。それにそうやって遊んでいれば、いずれ仲間ができるものなのだ。

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