「原動機付自転車」も立派なバイク。
今年こそは二輪デビューしたいと!と思っている方もいることでしょう。
そこで二輪免許はないけど「バイクに乗ってみたい!」とお考えの方に提案があります。何かしら自動車運転免許を持っているのなら「原付」という選択肢があります。
安価で手に入れられ、車体が軽くて乗りやすいため、未経験の方におススメなんです。レンタルバイク等でも扱っているお店もあるため、気軽に乗れます。
まずは下記の一覧表を見ていただき、ご自身の免許の条件と照らし合わせてみましょう。
“ゼロハン”が「船出」の一歩
いわゆる50ccの原付ですが、正式名称は「原動機付自転車」といいます。
今回は懐かしい響き「ゼロハン」と言っちゃいましょう。
ゼロハンで近所を走っても良し、行きつけのカフェやレストランへ「原付」で行ってもいいんです。目的地へのプランを考えて、予定通り行動さえすれば立派なツーリング。そしてバイクを「もっと楽しみたい」と感じたら教習所へ通うきっかけになるでしょう。
とりあえず原付に乗ってみよう
原付ルール① 「最高速度30㎞/h」
法定速度区間や標識や標示で30㎞/hを超える制限速度が示されている区間であっても、50cc以下の原付バイクは30㎞/hを超えて走行することはできません。
また近年は道路幅の拡張やバイパス道路の建設により交通状況に配慮して走行経路を選ぶということに留意しておきましょう。
原付ルール② 「二段階右折」
二段階右折の方法により右折する交差点とは、次の通りです。
・交通整理が行われており(信号のある交差点)「右折方法(二段階)」の標識のある道路の交差点
・交通整理が行われており車両通行帯が3以上ある道路の交差点
となっています。小回り右折の方法を標識等により指示する交差点もあるので、標識の見落としに注意してください。
原付ルール③ 「左寄り通行」
車両通行帯のある道路を走行する場合、やむを得ない場合以外は一番左の車両通行帯を走行しなければなりません。原付は速度が遅いことから、このように走行位置が決められています。
また、高速道路は走行禁止、一般道路においても原付の通行が禁止されている場合もあるので、原付や小排気量の原付二種でツーリングする際は下調べを確実に行っておきましょう。
原付ルール④ 「最大積載量」
積載装置の長さ
+0.3m以下
積載装置の幅
+0.15m以下
地上から
2.0m以下
となっています。四輪車は「車体」の長さや幅が基準となりますが、二輪車の場合は「積載装置」の大きさが基準となることを覚えておきましょう。
小回りが利く上に軽いので、気軽にエントリーできますよ。
スズキ ユーディミニを修理してからお出かけ
最近、知り合いから「倉庫に旧車あるけど引き取ってくれないか」と相談され、見に行きました。
倉庫にあったのが、比較的状態の良い1973年式「スズキ・ユーディーミニ」というスクーター。その昔は「まさ子のバイク」として地上波でCMが流れていたほどの名車?だそうです。今回の車両のように長期放置車両は燃料系統の固着やオイル切れ等の点検個所が多く、貴重な部品も数多いので丁寧に作業を進めましょう。最終チェックは専門家の目を頼るのが〇。
ちなみにバッテリーには「S63」と記載してありましたー。・・・昭和の遺物です。
エンジン始動~ご近所散歩【三重・賢島】
戦後初の「国立公園」に指定され大手企業により国内有数のリゾート地として開発が進み、近年では「伊勢志摩G7サミット」の開催地にも選ばれた三重県志摩市「賢島」を原付で散歩ツーリングしてみました。
近辺には高級ホテルからリーズナブルな民宿、さらにはグランピング施設も充実しています。また遊覧船や賢島駅で観光列車を写真に収めたり、風光明媚な景色に架かるシンボル「賢島大橋」見物もできます。決して広くない島内散策は原付でも十分すぎるほど。排気量のあるバイクではかえって小回りが利きにくく移動しにくいので、賢島駅付近に駐車して歩いて散策することをおススメします。
まとめ
「2021年度二輪車市場動向調査」によると、コロナ禍により原付(~50cc)の購入者が微増となっており、男性ならば10代、女性は年代を問わず[第一種原付スクーター」が増えたとのことです。理由としては、運転免許(小型特殊を除く)を保有していれば乗れるということもあり、密を避けた交通手段として見直されつつあるとのことでした。私自身も原付の新しい可能性を今後も考えていきたいと思います。