ここ数年何かと耳にする機会が増えたバイクオブザイヤー。
いったいどのような仕組みでノミネート車両が決定され、最優秀賞が決まっているのでしょうか?
今回はバイクオブザイヤーを主催する一般社団法人 日本二輪車文化協会の村島政彦副会長に取材させて頂きました。
村島さんは、なんとマフラーメーカーとして有名な株式会社アールピーエムの社長さんでもあります!
ちなみに・・・ぶっちゃけ一般社団法人とかって、うさん臭いイメージありませんか?
SNSなどを見ても「一部の人間が金儲けのためにやってんだろ?」というコメントを見かけました。
僕も正直そう思ってました。このあたりのぶっちゃけた話も聞けちゃいましたので、ぜひ最後まで読んでいってください!
バイクオブザイヤーを主催する団体ってどんな団体なの?
日本二輪車文化協会ってどんな団体なんですか?
僕らは昔からバイク業界にどっぷりで働いてきました。良い時も悪い時も知っています。全盛期350万台売れていたバイクも現在は40万台程度になっています。
RPMっていったら、老舗のマフラーメーカーですもんね!
販売台数が100万台をきったころに、政治の場でもオートバイの地位向上を目指して国内出荷100万台を目標に掲げた施策が発表されました。でもやっぱり現場の私たちが頑張らないとオートバイの地位向上って難しいと思うんです。
確かに・・・政治家の発言よりRPMの社長の発言の方が身近に感じる気がします。
二輪業界を活性化したいと思って活動していたら、色々な人とつながりができて日本二輪車文化協会に繋がったんです。
ぶっちゃけ社団法人ってうさん臭くないの?
僕、、、正直にいうと社団法人ってうさん臭いイメージがあります。。。
あ、私も若いころはうさん臭いイメージだと思ってましたよ。一部の人たちが金儲けのためにやってるイメージでしょ?
そう!そうなんです!
例えば歴史の事を知りたいとする。個人で調べるのは限界があるけど、それが高校の歴史部に入っていたらどうだろう?顧問の先生の力や歴史部の肩書で協力してくれる人もいるかもしれない。
なるほど!!
それにね、バイクの販売台数を伸ばすためには国を相手に交渉するケースも出てきます。その時には透明性のある団体じゃないと話も聞いてもらえない。本当にお金儲けしたい人は社団法人なんて作らないと思いますよ。
バイクオブザイヤー決定の流れはどうなっているの?
バイクオブザイヤー決定の流れはどうなってるんですか?
3月~4月ぐらいに各車両メーカーからエントリーを受け付けます。5月から8月まで一般投票をウェブで受付して、上位5機種を決定。そのあと15名の選考委員の投票を実施して12月に決定という流れです。
選考委員はどのような基準で選んでいるんですか?
公正を保てる方にお願いしています。具体的にはバイクメーカーとの関係性がない方、バイクメーカーとの間で仕事をしていない方ですね。
具体的にはどのような方が選考委員を務めていますか?
ユネスコ世界無形文化遺産にも指定される能楽師の大倉正之助さんやファッションデザイナーの菊地武夫さんなどにお願いしています。大倉さんには受賞式の際に演奏を、菊池さんにはバイクオブザイヤーのロゴを提供して頂きました。
大倉さんは鼓ライダーが行くっていくラジオ番組を担当していますし、菊池さんは色々なバイク用品メーカーとのコラボ商品も多いのでバイク業界とは繋がりが濃い方が選考してるんですね。
今後のバイクオブザイヤー、日本二輪車文化協会の活動を聞いてみた
4回目を迎えたバイクオブザイヤーですが、役割や今後について教えてください
役割はバイクに興味を持ってもらうための入り口、そしてバイクオブザイヤーの結果をメーカーの人に見てもらうことでユーザーが求めているものを知ってもらうことですね。
日本二輪文化協会に関してはどうでしょうか?
私のような部品メーカーやバイクメーカーはユーザーが求めている物を作って売っていくことが大事。日本二輪文化協会はバイクや部品を買ってくれたユーザーをフォローしていくのが大事だと思っています。
具体的な活動内容としてはどうでしょうか?
バイクに乗る敷居を下げたり、休日にバイクに乗る理由づくりをしていきたいと思っています。例えば全国の神社を全国オートバイ神社として認定して、インバウンド需要を作ったり、ライダーのコミュニティーとしていきます。全国に200か所作るのが目的です。
200か所はスゴイですね!
他にもカフェを目指してツーリングに行かれる方も多いので、街道沿いのバイクが入りやすいカフェなどをランドマークとして認定する活動も予定しています。こちらは1000か所が目標です!
目標がでかすぎる・・・・
ライダーをサポートする組織として今後も活動に注目したい
新聞やテレビの影響からか、政治臭が少しでもするだけで不正、金という印象が強くなります。
ですが日本二輪文化協会に関しては、バイクを購入したライダーをサポートする組織として活動しています。
二輪ジャーナリスト川崎由美子さんが部会長をつとめるレディス部会では女性ライダーの環境改善を。
セーフティライディング部会では僕の実家、伊豆の安全を守る活動をしているKAZU中西さんを中心にゆるふわライディングスクールを開催など。
僕らライダーの地位向上を目指す日本二輪文化協会の活動を今後も注視していきたいと思います。
今日はお時間を頂きありがとうございました!今後も活動を応援していきたいと思います。
あ、相京さん。日本二輪者協会に入会してもらって、直接応援して頂くこともできますよ!個人会員は年会費5000円から入会可能です!
け、、、検討します!
バイクオブザイヤー2021は現在ウェブ投票を受け付けています。
今年からは電動バイク部門も用意されたそう。