株式会社ドッグファイトレーシングは、2023年全日本選手権の第1戦 茂木大会のレース結果報告を発表した。レースには、ST1000に今年3年目を迎える#13 豊島怜選手、JP250にオーストラリアから単身で日本に来日してフル参戦に挑戦する#61 アクス・タイヨウ選手の2名のライダーが出場した。
次戦は5月21日にスポーツランドSUGOで開催される。ヤマハのホームコースでもあるこの菅生で、両選手とも上位入賞を目指して走る姿に注目だ。
2023 レース結果報告 全日本選手権 第1戦 茂木大会
レース結果
2023シーズンが開幕しました。コロナによる制限も緩和されピットウォークなども再開されたサーキットには多くのファンが詰めかけて、盛り上がりを感じるシーズンスタートとなりました。
この開幕戦の茂木ですが豊島怜はここ2年はトラブルなどで未だに結果を残す事が出来なかった相性の悪いサーキットですが、無事に完走してくれました。また昨年後半の岡山・鈴鹿と続いた転倒リタイヤの悪い流れも払拭する走りでした。
そして今年はもう1名のライダーが久しぶりにJP250クラスに参戦します。ライダーはオーストラリアから単身で日本に来日してフル参戦に挑戦するアクス・タイヨウ選手です。日本人の母親とトルコ人の父親を持つハーフの16歳です。日本での初レースとなったアクス選手は高い順応性を見せて走るごとにタイムを上げて上位陣に割って入る走りを見せてくれました。そのレース結果をご報告いたします。
名トンベイ:全日本選手権 第1戦 茂木サーキット大会
開催日:2023年4月1~2日
観客動員数:
レース結果:ST1000 #13 豊島 怜 予選 9位 決勝 10位
JP250 #61 アクスタイヨウ 予選 5位(10位) 決勝 リタイヤ
WEBリザルト:https://www.jrr.jp/posts/BryWzxrm
レース報告・豊島怜 ST1000・#13
豊島怜コメント
木曜金曜と2日続けて転倒をしてしまいました。フロントからのスリップダウンは昨年と同じ原因で、新品の状態のフロントタイヤにセッティングを合わせすぎて、フロントタイヤが摩耗してグリップが落ちてきた時に限界を超えてしまうということです。オフシーズンからロングランを重ねて改善を試みていましたがまだまだ完成できていません。
予選
30分間の予選ではいつも通り先頭からのコースインで単独アタックです。風が強くブレーキングが難しいコンディションでしたが、自己ベストを更新して50秒台の前半までタイムを縮めることができました。このタイムは昨年の開幕戦のST1000クラスのポールポジションのタイムと同等ですが、結果は9番手で最低限の三列目からのスタートとなりました。
決勝
昨年の岡山、鈴鹿と2戦ともフロントローから転倒した流れもあり絶対に転べない。全5戦しかないのに開幕戦を落としたら終わり。という気持ちで迎えた決勝は無難なスタートから11番手をで1周目を通過しました。序盤は慎重になりすぎてペースが上がらず12番手まで順位を落としますが、11番手に順位を戻してからは約7秒ほど離れた前のライダーを追いかける展開となりました。レース後半に入るとほぼ毎周ベストラップタイムを更新しながら追い上げて、最終ラップのヘアピンで最大約7秒差あった前のライダーを追い抜きトップ10での完走となりました。昨年からの転倒の流れから一歩前進して次に繋がった我慢のレースでした。
感想&次戦に向けて
今回は木曜金曜で2度の転倒があり、悪い流れの中でのレースウィークとなりましたが、予選で自己ベストを更新(昨年から1.3秒UP)できたこと、そして決勝も無事に完走できたことで昨年から続く悪い流れから一歩前進でき、ちゃんと次に繋がる我慢のレースでした。事前テストからレースウィークで試行錯誤を繰り返しながらバイクの戦闘力や自分の走りの幅も増やすことができたのでチーム全体で確実に前進しています。
今後の課題としては、やはりロングランでハイペースを維持できる車体作り。そして自分の走りの幅と対応力を増やしていくことです。ここからSUGO,オートポリス,岡山,鈴鹿と全て得意なサーキットになるので、上位争いを勝ち抜いていけるように準備をしていきたいと思います。
チーム関係者の皆様、並びにご協賛して頂いている各位スポンサーの皆様、誠にありがとうございました。
レース報告・アクスタイヨウ JP250・#61
アクス タイヨウ コメント
日本に来て最初のレースという事でとても緊張していました。それでも事前テストから着実にタイムアップが出来てマシンの感触もどんどん良くなっていました。日本のサーキットは驚くほどきれいで、路面もグリップが非常に高いので走り易かったです。コースレイアウトは事前に学習していたので迷子になる事はありませんでしたが、少しづつ慎重にペースを上げて行きました。
公式予選
集団のスリップストリームをうまく使いたかったけど上手く行かず単独でのアタックとなってしまいました。それでも2分14秒は記録できたのでまずまずと思っていましたが、予選終盤でよいグループに入ることが出来て13秒迄タイムを詰めることが出来ました。更にタイムを更新できそうだった最後の周は90度コーナーでリヤが大きく滑ってしまいタイムアップできませんでしたが12秒台も可能だと感じました。
決勝
4列目の10番手からスタートが上手くいき7番手にポジションアップできました。つづけてS字コーナーで2台を抜いて5番手に上がりました。そのあと1台に抜かれて6番手でオープニングラップを通過して前の集団について1コーナーに入った時に急にバイクが吹っ飛んでしまいました。何があったか理解できずにいましたがレース後に後続の車両にぶつけられた事をしりとても悔しい思いです。
開幕戦の感想
とても楽しい週末だったし、セッションごとに多くの重要なことを学びました。開幕戦で多くの事を改善できた事に満足しているし、今回の転倒のような同じ過ちを犯すことはないよう更に前の方を走れるよう準備をしたいと思います。
チームの今週末のサポートにとても感謝しており、SUGOではもっと強くなって戻ってきます。
スポンサーの皆様、チームスタッフ、応援してくださった皆様、沢山のご支援ありがとうございました。
次戦も全力で頑張りますので応援よろしくお願いいたします。
監督コメント
豊島はここ2年はトラブルなどで結果を残す事が出来なかった茂木で無事に完走してくれました。昨年後半の岡山・鈴鹿と続いた転倒リタイヤの流れも払拭する走りでした。決勝ではレース全体を考えて序盤でタイヤを使い切ってしまわないようペース配分して後半に追い上げていく計画を見事に実践。最終ラップに前車を抜いてトップテンでフィニッシュ。終盤のペースは上位陣と変わらぬペースまで上げていけました。本人いわく「序盤のペースが大事に行きすぎて遅すぎた」とコメントしてくれましたが、シーズンを通して新しいトライを始めた豊島の変化と成長を感じる事が出来ました。最も苦手でマシン的にも厳しい茂木を終えて、ここからは好きなコースが続きます。まだまだ上位とのポイント差は小さいのでここから上げて行きます‼️
そしてデビューレースとなったアクス タイヨウ選手はオープニングラップで5番手にジャンプアップして上位入賞が期待されましたが、2周目に後続のライダーに追突されて転倒リタイヤとなってしまいました。ほろ苦いデビューレースとなりましたが高いポテンシャルは示す事が出来たと思います。
次戦菅生ラウンドはYAMAHAのホームコースです。上位入賞目指して頑張りますので引き続き応援宜しくお願い致します。
代表 室井秀明
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フォトギャラリー
リリース提供元:株式会社ドッグファイトレーシング