ヤマハ発動機株式会社は、ジェレミー・アルコバ選手が2024年「Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp Team」に加入することを発表した。
同チームは、2022年ライダー育成を目的とするYamaha bLU cRUプロジェクトの一環としてMoto2参戦を開始。Moto3世界選手権で2年、Moto2世界選手権で2年、計4年間にわたり世界選手権を経験したアルコバ選手は、2024年より佐々木歩夢選手のチームメイトとしてMoto2世界選手権に参戦する。
Moto2世界選手権 ジェレミー・アルコバ選手が2024年、Correos Prepago Yamaha VR46 Master Campから参戦
ヤマハ発動機株式会社とVR46はこのたび、ジェレミー・アルコバ選手が2024年、「Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp Team」に加入することを決定しました。Moto3世界選手権で2年、Moto2世界選手権で2年、計4年間にわたり世界選手権を経験したアルコバ選手が、佐々木歩夢選手のチームメイトとしてMoto2世界選手権に参戦します。
「Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp」は2022年、ライダー育成を目的とするYamaha bLU cRUプロジェクトの一環としてMoto2参戦を開始。若い才能が世界選手権レベルでスキルを磨き、モーターサイクル・レースの最高峰、MotoGP世界選手権に進出するための重要なプラットフォームとして機能してきました。豊かな才能と高い志を持つ22歳のアルコバ選手は、同チームのラインアップの一人として理想的なライダーです。
ジェレミー・アルコバ選手談
「このような素晴らしい機会を与えてくださったヤマハ発動機とVR46に感謝しています。このチームが2年間で大きく成長し、さまざまな高いポテンシャルを披露するのを見てきました。私自身もポテンシャルは持っていると考えていますが、今年は残念ながら、それを発揮することができませんでした。このチームが私を人間として、そしてライダーとして成長させてくれるものと固く信じており、テストから一緒に仕事ができること本当に楽しみにしています。このチャンスに感謝しています。来シーズンは、ともに良い時間を過ごせるようがんばります」
小野哲談(ヤマハ発動機 MS戦略部長)
「Correos Prepago Yamaha VR46 Master Campの2024年のライダー・ラインアップにジェレミー・アルコバ選手が加わったことをうれしく思います。まだ若い選手ですが、彼は私たちチームと同様にMoto2ですでに2年間の経験を積んでいます。その意味でも、このパートナーシップは理想的な関係であり、彼の今後の挑戦を後押しできるのをとても楽しみにしています。私たちはMoto2の表彰台獲得を目指して彼と佐々木歩夢選手の成長を全力でサポートし、エキサイティングな2024年にして参ります」
ご参考
ライダープロフィール
生年月日:2001年11月15日
国籍:スペイン
ゼッケン:52
GPデビュー:2019年/オーストリアGP(Moto3)
主な戦績
2019年 | 世界選手権JuniorGPチャンピオン |
2020年 | 世界選手権Moto3 ランキング11位/87ポイント Moto3ルーキー・オブ・ザ・イヤー、ポルトガルGP3位 |
2021年 | 世界選手権Moto3:ランキング12位/86ポイント 表彰台2回/スペインGP3位、カタルニアGP2位 |
2022年 | 世界選手権Moto2:ランキング18位/72ポイント アメリカズGP、ポルトガルGP、オーストラリアGPで6位 |
2023年 | 世界選手権Moto2:ランキング18位/48.5ポイント アメリカズGP、オーストラリアGPで4位 |
経歴
ジェレミー・アルコバ選手は2016年、世界選手権JuniorGPのデビュー戦で、いきなり表彰台を獲得して注目を集めました。2017・2018年も引き続きEstrella Galicia 0,0 JuniorチームからJuniorGPに参戦し、それぞれランキング5位と4位を獲得する活躍。しかし、A・ロペス選手とS・ガルシア選手が世界選手権へ昇格した一方で、アルコバはそのチャンスをつかむことができませんでした。その結果としてLaglisse Academyへ移籍し、マシンもハスクバーナに変更すると、2019年にはシーズン中3戦を除くすべてのレースで表彰台に上り、うちの3回は優勝を飾ってJuniorGP世界チャンピオンに輝きました。また、このシーズン中に世界選手権Moto3で負傷したG・ロドリゴに代わって出場し、レッドブルリンクとシルバーストンでは印象的な走りを披露。2020年は、Indonesian Gresini Rasing Moto3 TeamからMoto3へのフル参戦が決定しました。
アルコバ選手はすぐにMoto3に適応し、シーズン最初の4戦中3戦で7位と活躍。トップ10の常連となり、最終戦を前にしたバレンシアGPでルーキー・オブ・ザ・イヤーが決定。さらに最終戦のポルトガルGPでは初の表彰台を獲得してデビューイヤーを締め括りました。2021年はアップダウンを経験しながらも2度、表彰台に上り、2022年にはLiqui Moly Intact GPのシートを得てMoto2に昇格しました。
Moto2の1年目は、毎戦のようにポイント圏内を走行し、3回の6位フィニッシュなど健闘。2023年にはMoto2の初表彰台を目標にQJMOTOR Gresini Moto2チームに移籍し、第3戦COTAと第16戦フィリップアイランドでは4位と目標達成に近づきましたが、目標はまだ実現できていません。
高い志を持ち続けるアルコバ選手は、今年、カタールGPでチームとして初めて表彰台を獲得した「Correos Prepago Yamaha VR46 Master Camp」に大きな信頼を寄せており、2024年はともに初表彰台に向けて戦っていくことへモチベーションを高めています。
リリース提供元:ヤマハ発動機株式会社