ライディングポジションを決定するシート、ステップ、ハンドル。
その中でも、バイクとライダーが最も広い面積で接しているパーツがシートだ。
走り方やライダー個々の体格差から、ステップやハンドルを自分にマッチした好みのものに変更している人もいることだろう。
でも、シートはどうだろう? 案外ノーマルのままという人の割合は高いのではないだろうか。
例えばスーパースポーツでスポーツ走行を楽しむ人が入れば、そのスタイルが好きで購入し実際には街乗りやツーリングを楽しんでいる人もいるだろう。
また、ツアラータイプだけどもっとスポーティに走りたい人など、同じカテゴリーのマシンであってもライダーによってバイクに求めるものは変わってくるもの。
また、車体の面積でそれなりの割合を持つシートは印象も大きく左右する。
ほとんどのマシンのシートは黒だが、ここに差し色を持ってきたりすると一気に華やかになる。
そこで『シート』なのだ。
今回は長距離ツーリングを楽しんでいるユーザーのカスタム事例を紹介しよう。
カスタムのきっかけ
高い走破性と快適性をもったアドベンチャーマシン、Honda CRF1000L アフリカツイン。見た目の大きさに反して乗りやすく、ツアラーとしての資質も備えている。
オーナーのKENJIさんもツーリングマシンとして使用。ただその中で気になる点が……。
「このアフリカツインにサイドパニアケースを装着して、連泊するような長距離ツーリングでも楽しんでいます。
ウインドプロテクション性能は高いのですが、長距離走行ともなると腰や肩に痛みが出てくるんです」
シートの滑りやすさは、バイクへの乗り降りの際のしやすさに繋がる反面、コーナーリングやブレーキングで身体が前後へ移動する事で上半身に余計な力が入ることにもなりかねない。それが疲労に繋がり、さらには腰や肩への痛みを誘発することもある。
KENJIさんにとってはこの〝シートの滑り〟に一因があったのだ。
長距離ツーリングに合わせたシートをチョイス!
「長距離ツーリングで使い、時にはアグレッシブな走りも楽しめるアドベンチャーバイクにぴったりだと思い、シートの滑りを抑えるスベラーヌ生地に決めました。
純正シートの色が濃かったため、明るめの車体色に合わせたカラーリングに変更しています。タンデムシート側もセットで張替えを依頼しました」
こだわりポイント
バイクシート神戸のシートカバーは、表皮、カラーリング、ステッチとユーザーの要望に細かく対応してくれるのが特徴。
そこでKENJIさんは、座面とサイドは同じ素材にして車体とマッチする様にツートンカラーを選択。ステッチはクリアにしてカスタム感を出し過ぎない様にこだわっている。
「せっかくシートをカスタムするならと奇抜な色使いや派手な感じにする事も考えましたが、純正のイメージを大きく崩したくなかったのもあってシンプルなデザインにしました。
見た目は大人しく、高機能なシートという事で大変気に入っています」
シート表皮に使った〝スベラーヌ〟とは?
滑りにくい生地として使用した生地は”スベラーヌ”というもの。レース車両にこの生地を使うと車体のコントロール性が向上し、グリップ力が増す事で姿勢も安定する優れもの。
ツーリングでも効果を発揮し、加減速時に乗車位置がズレないため疲労軽減にも貢献してくれる。
「滑りにくいシートはタンデムライダーにも安心感を与えるので、フロントだけでなくリアシートにもスベラーヌを使用するのがお薦めですよ。
スポーツモデルやオフロードモデルだけでなくネイキッドモデルなど幅広く対応できる素材です。張替えをお考えのお客様はぜひご相談ください!」
バイクシート神戸
6万アイテムを超える国内最大量のシートカバーの型を保有し、最新モデルから絶版車、オフロードモデルやアメリカン、原付などあらゆるニーズに応えてくれるシートカバーの専門店。
品質を重視し、裁断から縫製まで国内自社工場で生産している。ユーザーがDIYできるシートの張り替えやすさも特徴だ。複雑な形状のシートや自分でシートの貼り替えをするのが不安な場合は、職人が最高のクオリティで張り替えを行なってくれる。
細かい部分変更にも対応してくれるので、自分だけのマシンを作りたいユーザーにもうってつけなのだ。