SUZUKI SV650
HONDA CBR650R
HONDA レブル1100DCT
TRIUMPH トライデント660
BMW F900R
この春 大型二輪免許を取得したり、いよいよ大型二輪の教習所に通い始めるリターンライダーは
多いと思います。今まで普通二輪、いわゆる昔の中型二輪免許で若い時に乗っていた人や
若い時に３ナイ運動や親御さんの反対で免許を取得できなかった人たちが、人生の
やり残した１つとして大型バイクで人生の晩秋を豊かに過ごしたいという夢をかなえる……。
実は、私、e50exhaust もそんなリターンライダーの一人だったわけなのです。
大型バイクでリターンして良かった、その体験があるからこそお伝えできる
大型バイク初心者に贈るBEST5をご紹介していきましょう。
マシンとの一体感が気持ち良い！
スズキ SV650ABS
まず1台目は、スズキのSV650ABS。ミドルクラス、645cc V型の２気筒エンジン
これはもう、スズキの名車です。1999年に登場して以来、現在もコンスタントに売れ続け、コストパフォーマンスも最高です。
乗りやすいだけでなく、自在性も強く感じられます。
アクセルのオンオフ、トラクション、マシンの切り返し全てが意のままに操れる感覚こそが、SV650の魅力。
ライダーとのシンクロ率の高さが気持ちいいんです。
このV型２気筒エンジンは、低速から高速までトルクフルで実によく回ります。
しかも、パワーの伝達がジワッとくる。だから扱いやすい。
それが初心者向けのゆえん。
いきなりじゃないからアクセルコントロールがしやすい。
車重こそ199Kgあるが、乗り出すと軽い。
この軽快さもV型ならではの細身の車体と、どの回転域からでも分厚いトルクが瞬時に出るからこそ切り返しもスムース。
この自在性と軽さは初心者だけでなく熟練者も魅了する名車なのです。
●水冷４サイクルV型２気筒645cc
●最高出力72ps/8500rpm
●車重199㎏ ●シート高 785㎜
●価格：803,000円（税込）
乗り手を選ばないコーナリング性能
ホンダ CBR650R
２台目は、ホンダのCBR650R。同じくミドルクラス、648cc直列４気筒エンジン。
なんといっても４気筒ですよ、あの４気筒サウンドが楽しめるマシンなのです。
カウルも付いたスポーツマシン。
ホンダらしく乗りやすいのは当たり前、コーナリング性能がメチャメチャいい。
マスの集中化、前後の車体バランスの最適化により前後両輪で曲がっていく感覚は、誰が乗っても気持ちよいコーナリングマシンなのです。
ライディングポジションは思ったほど前傾ではなく、中身は結構ツーリングバイクです。
ロングツーリングもカウルのおかげで風圧を回避できライダーの負担を軽減してくれます。
４気筒ならではの高回転まで気持ちよく回るエンジンは高速も快適だし音も最高！
車重は208Kg。４気筒だとエンジンの低速回転域でトルク不足を感じ安いものですが、このマシンはそれを感じさせない走りで街乗りも安心。
買い物からロングツーリングまでオールマイティーに使えるのは見た目以上に驚くはずです。
右コーナーが不得意な初心者もこれなら綺麗に曲がれます。
●水冷４サイクル直列４気筒648cc
●最高出力95ps/12000rpm
●車重208㎏ ●シート高 810㎜
●価格：パールグレアホワイト1,078,000円（税込）マットバリスティックブラックメタリック1,078,000円（税込）グランプリレッド1,111,000円（税込）
アメリカンの概念を崩す秀逸な走り
ホンダ レブル1100DCT
３台目は、ホンダのレブル1100DCT。リッター越えのマシン、1,082cc直列2気筒エンジンながら、リッタークラスでも安心して乗れます。
そしてアメリカンらしからぬコーナリングの楽しさを持ち合わせているのです。
アフリカツインやホーク11と同系の定評あるエンジン。これが扱いやすい。
アクセルを開けた時のマイルドなパワー伝達から、ガバッと開けた時のガツンとくるトルク、
初心者でもリッターの膨大なパワーに翻弄されないよう扱いやすくなっています。
DCTはクラッチ操作が不要なので、周囲の状況を瞬時に判断し操作が必要なバイクにとって、ギアをオートで変えてくれるのは、初心者にとっても心強い存在です。マニュアルでのギアチェンジ操作もレバーで可能。
シート高は700mmと低く足着きが良いため、立ちゴケのリスクも軽減してくれます。
コーナーはまるでネイキッドに乗っているようなハンドリング。
ニーグリップもしやすくワインディングも楽しい。
アメリカンはコーナリングがと思う人も是非、乗ってみてほしいモデルです。
●水冷４サイクル直列2気筒1,082cc
●最高出力87ps/7000rpm
●車重233㎏ ●シート高 700㎜
●価格：1,248,500円（税込）
トルクフルで高回転まで回るエンジンが楽しい！
トライアンフ トライデント660
４台目は、トライアンフのトライデント660。ミドルクラス、660cc並列３気筒エンジン。
この３気筒は乗りやすい。２気筒と４気筒のいいとこ取りのエンジンはあらゆるシチュエーションで走りを楽しめ、３気筒独特のサウンドも味わえます。
このエンジンは低回転からトルクがあるため低速時は安定して乗れ、４気筒エンジンのように高回転まで回る。まさにいいとこ取り。初心者ならエンジンを高回転まで回すのは高速道路くらいのものでしょう。
トライアンフのミドルクラスの３気筒の中でも中低速のトルクが太く、街乗りでも扱いやすい。
190Kgの軽い車重と楽なポジションでひょいひょいと切り返せます。
ひとたびアクセルをガバっと捻れば３気筒ならではの高音域の心地いいサウンドとともに、力強いトルク感じながらあっという間に加速していく。
３気筒のオールマイティーな楽しさを味わうとクセになること間違いなし。
●水冷４サイクル並列３気筒660cc
●最高出力81ps/10,250rpm
●車重190㎏ ●シート高 805㎜
●価格：995,000円（税込）
BMWらしさを感じられる制御技術で快適＆快速
BMW F900R
最後５台目は、BMWのF900R。同じくミドルクラスの894cc並列２気筒エンジン。
これは隠れた名車なんです。BMWはもっとハイエンドクラスが注目されがちですが、試乗した時に交差点で右折するだけで秀逸さを感じました。
実はF800の時代から定評のあるエンジン。
BMWの緻密なもの造りの姿勢はミドルクラスにも当然受け継がれています。
その１つにエンジンブレーキの微細なコントロールがあります。
初心者にとってアクセルを戻した時の、急なエンジンブレーキによる減速は車体のバランスを乱すやっかいなモノ。それを逆回転クランクや電子制御によって微細にコントロールしてくれるのです。
逆回転クランクはレースでウィリーの制御に使う事が多いですが、実はエンジンブレーキにも有効で減速時に後輪を路面に押し付ける効果もある。
これにより前後の車体バランスが安定し、コーナリングや減速時の扱いやすさに差が出ていたのです。
最大出力105psのパワーは申し分なく、しかも扱いやすいエンジン。
装備もパッケージによりますがミドルクラスとは思えない贅沢な装備。
なぜ人気にならないのか不思議なくらいです。
●水冷４サイクル並列２気筒894cc
●最高出力105ps/8,500rpm
●車重215㎏ ●シート高 815㎜ ～865mm
●価格：1,156,000円~（税込）
まとめ
大型初心者に【おすすめのバイク】BEST5いかがでしたか？
実際に乗ってみて扱いやすいバイクを選びました。大型バイクはパワーが大きいだけに、乗り手を選ぶマシンも数多くあります。250ccで開けていたアクセル開度では、吹っ飛んで行ってしまう。
そんなバイクもあります。ある程度、回さないとその重い重量を安定させることが出来ないマシンもあります。
それはそれで操る楽しさがあるのですが、初心者には難しい部分があるかもしれません。
今回のBEST５は、乗り手に優しい扱いやすいマシンです。
それでいてガバっと開けるとガツンと走るので、大型の醍醐味も味わえることでしょう。乗りやすくてツマらないマシンは入っていません。
上達に合わせて野獣にも変化するマシン５台です。くれぐれも安全に楽しんでください。
