みなさんこんにちは!
昨年末からカナダに居住中のAYASENです。
モーターサイクルショーシーズンといえば、日本では毎年3月中旬から毎週末各都市で開催されるもの。
カナダでは通常1月から2月にかけて5都市で開催されます。
2020年2月まではまだコロナの影響を受けていなかったため開催されましたが、2021年と2022年は中止。
2023年はコロナ禍を経て久々の開催となりましたが、通常の5都市ではなく2都市に縮小されました。
モーターサイクルショーが開催された2都市はトロントとモントリオール。
○カナダ最大の都市 Toronto: 2月17日(金)〜19日(日), トロント・エキシビジョンプレイスにて
○カナダのフランス語圏の都市 Montreal: 2月24日(金祝)〜26日(日), モントリオール国際会議場にて
モントリオールは金曜日は正午から午後10時まで。
土曜日は午前10時から午後8時まで。
日曜日は午前10時から午後5時まで。
週末は遅い時間に行動する人が多いことがわかります。午後10時までオープンしているなんて、日本では考えられないですね!
ちなみにカナダのモーターサイクルショーは全てPower Sport Services という会社(元々はバイク保険などのサービスを展開)が運営・プロデュースしています。
チケットは全てオンラインチケット
日本でもオンラインチケットは一般的になってきましたが、それでもペーパーのチケットは様々なイベントで使われていることと思います。
でも、ここカナダのモーターサイクルショーでは全てがオンラインチケットでした。
一般価格は$17カナダドル(およそ¥1700)。65歳以上、及び学生は$13.50カナダドル(およそ¥13.50)、5歳まで無料。6-14歳のお子様は$11カナダドル (およそ¥1100)で、お得なファミリーチケットも販売されていました。(大人2人、子ども2人といった設定)
モントリオールとはどのような場所なの?
アメリカ大陸北部に位置するカナダのモントリオールという都市は、カナダの中でも唯一フランス語が使用されるケベック州最大の都市。フランス語が使用されているのは、16世紀頃フランスの占領下にあったため。
現在では英語とフランス語が公用語とされ、レストランなどに行くと「ボンジュール!」と挨拶されます。
しかし都心部では英語を話せる人も多く、英語での接客をお願いすれば応じてもらえます。
モーターサイクルショーの撮影時の気温は-13度。
雪も積もっているので日本のモーターサイクルショーと違いバイクで訪れるライダーはいません。
来場者数は毎年平均35,000人とのこと。
東京や大阪に比べるとそれほど大きな動員では無いようです。
海外のモーターサイクルショーってどんな感じ?
筆者も実は日本以外のモーターサイクルショーに参加するのは初めて。
そこで今回は日本のモーターサイクルショーとの比較をしたり、日本で一般的ではないメーカーやブースを紹介して行きたいと思います♪
バイクが固定されていない?!
トロントでも気付いたことですが、いくつかのメーカーではバイクが固定されておらずバイク屋さんのように跨って足付き確認ができます。
日本ではまず見たことがない光景だったので私は大変驚きました。
YAMAHA、SUZUKIは固定されておらず、HONDAは固定されていました。
他のメーカーでも車両によって固定されていなかったものもありました。
ちなみに今回カナダではどちらの都市でもKAWASAKIブースはありませんでした。
お酒の販売が当たり前?!
バイク展示ブースのすぐそばでもワインやビールの販売がありました。
以前に他のカスタムバイクのショーを見に行った際も同様ですが、お酒の販売がありました。
欧米では娯楽とお酒は共にあるのでしょう。
ちなみにカナダでは建物の外でお酒を飲むことは禁止されています。
帰る前に飲み切りましょう♪
モーターサイクルよりもクルーザー?!
国土が広いカナダやアメリカでは3輪バイクやハーレーなどのクルーザータイプの人気が強い印象です。
ハイウェイやフリーウェイと呼ばれる高速道路が無料なので車やバイクでの大移動は一般的。
数日かけて移動するロードトリップにはやはり体の負担を減らしながら走ることが大切。自然が多いのでキャンプも人気があり、荷物の積載が便利なのも理由の一つなのではないでしょうか。
バイクツアー会社のブースがとにかく多い!
日本国内のモーターサイクルショーだとツアー会社のブースは少数派です。
でも、ここカナダのモーターサイクルショーではバイクツアーを提供する会社のブースが多いのに驚きました。
ツアー先も様々。ヨーロッパ、メキシコ、アメリカなど。海外旅行好きな人が多いのでしょうか?
ESPACE -VOYAGES-
スパイダー(3輪バイク)や2輪バイクなどでのヨーロッパツアーのスペシャリスト。
CELTIC RIDER
アイルランドやスコットランドのツアーをアテンドします。
AmeriKaMoto
その名の通りアメリカツアーに行くことができます。
VOYAGE MOTO ROUTE 66.com
ROUTE 66 やカナダを中心にツアー。旅行プランが既に来年分まで決まっておりWebsiteで確認できます。
Riviera Moto Adventures
メキシコツーリングに行けるツアー!南国の美しいビーチが楽しめるかも?
RYKER QUEBEC
こちらはFacebookで繋がった人々が一緒に走りに行くというグループ。スパイダーなどの3輪バイクをメインとしていますがモーターサイクルも歓迎してくれる。
ドネーション関連の運動も多い!
がんや病気の人の治療費の寄付、病気で苦しんでいる子どもたちの治療費の寄付などの運動がかなり活発な欧米。ここカナダでも同じような動きがあります。
Ride For Dad
前立腺がん患者とその家族を支えるために2000年に設立。現在までにRide For Dadは3,900万ドル以上を集め、すべての収益はProstate Cancer Fight Foundationに寄付されているとのことです。カナダ中の様々なロケーションでツーリングイベントを開催。Websiteで確認できます。
The Northern Gents (Gentleman’s Ride)
こちらも前立腺がんと男性のメンタルヘルスに関する研究を支援するためのイベントです。Websiteの写真ではレトロ系バイクにスーツ姿のライダーたちが目立ちます。
Ride de Filles (Fondation Cancer du Sein du QUEBEC)
2009年に設立。50人の参加者と$6,243(およそ62万円)の寄付金がケベック乳がん財団のために集められました。寄付金は乳がんの研究、予防、そして闘いに変化をもたらしているとのことです。
名古屋発祥、着るエアバッグhit-airの販売代理店!
実は筆者AYASENはトロントのモーターサイクルショーのhit-airブースでお手伝いをしておりました。
そのブースはAYASENが現在住むバンクーバーという都市の販売代理店さんによるブースでしたが、モントリオールではケベック州の販売代理店として別の方がブース出店されておりました。
尚、詳しい説明は過去のモトメガネ内記事でもご覧いただけます。こちらもAYASENが担当させていただきましたので是非ご覧ください♪
国土が広いから需要も大きい? バイク用トレーラー!
サイドカーのような物を発見しブースに近づいてい行くと……サイドカーとは違う映像が流れており衝撃を受けました。
トレーラーといえば車でバイクを載せて牽引するのを連想しますが、こちらの商品はバイクが牽引するオートバイトレーラーです。
CYCLOPS Ⅰ とⅡがあり、Ⅱの方が一回り大きく大容量。
値段は$2,585カナダドル(およそ26万円)、そこからタイヤやライトなど様々なアクセサリーが加わって総額$3,161カナダドル(およそ32万円)となるそう。
担当者によると元々はヨーロッパで広まっていたそうで、北米に持ち込み広めたのはこちらの会社が最初とのこと。
フランス生まれの電熱グローブ『Racer 1927』
ウィンタースポーツ業界にも売りに出しているというRacer 1927。名前の通り1927年に創業とのことですが、世界進出したのは最近だそうです。現在はバイク乗りに向けても商品を開発し発信しています。
展示されていたグローブは右手にスイッチがあり左手と連動しているため起動がシンプル。
世界で唯一の屋内エンデューロトラック 『X-TRACK』
組立・分解・運搬が可能な着脱式モジュールで構成された多機能トラックで、屋内・屋外を問わず、BMX、マウンテンバイク、電動モトクロスなどの練習や競技用に設計されています。
触った感覚としてはコルクに近いですが硬くてしっかりしていました。泥まみれにしたくないイベント会場などにピッタリ!
ちなみに写真撮影が無料だったのでちゃっかり撮ってもらいました。これで私もプロ選手気分♪
モントリオール発の革製品メーカー『FORZA』
上質な皮を使いつつなるべく低価格でご提供。体を守ることが重要なライダーを、カッコよく保護することができるオシャレライダージャケット屋さん。ブースではレーシングブーツの展示もありました。
北米の電熱グッズ『ewool』
電熱ベストはもちろん、手袋に加え靴下も! 普通の布のように薄いのにしっかり暖かいので何枚も着込まずに済みます。それにしても電熱線は近年の技術の進歩でここまで薄くなったんですね!!
お口が開くアドベンチャーバイクヘルメット『CKX ATLAS』
より良い空気管理のために。アイドリングや激しい動きの際に空気を入れ替えたい時があると思います。そんな時、シールドを開けずに一瞬で解決します。
折りたたみできるキャンピングトレーラー『Olala VR』
キャンピングカーはコストがかかるけど、テントを用意するのも面倒……。そんなあなたを助けてくれるのがこちらの商品。車に牽引させてキャンプ場に行くだけ!バイク用ではありませんがキャンプ好きに向けての展示でしょうか^^
バイク情報番組『La Show de Moto』
カナダのTV局RDSというフランス語のチャンネルで放送している番組。YouTubeでもご覧いただけます!
国は違えどバイク乗りはアツい!!
というわけで、いかがでしたでしょうか?モントリオールはヨーロッパもアメリカも近いので色々な文化の影響があったように思います。
間違いなく言えるのは、世界共通してライダーたちのバイクへの情熱は強いということです!
そして日本に入ってきていないだけで、色々なメーカーさんが存在していることもわかりました。
どのメーカーさんもより良いバイクライフのために研究して開発を行っているので、色々試したくなっちゃいますね!
日本国外のバイク業界はこんな感じなんだ、と少しでも楽しんで何かの参考にしてもらえたら嬉しいです♪