CENTRAL BIWAKO TOURING RALLY 2023とは?
滋賀県の琵琶湖を一周するルートを、地元ライダー達に「ビワイチ」と呼び親しまれ、関西圏の定番ツーリングコースにもなっています。その琵琶湖を舞台に、昨年2022年から「CENTRAL BIWAKO TOURING RALLY(略してCBTR)」と称されるバイクイベントが開催されていることをご存じでしょうか。 第二回目となる今年は2023/09/16 ~ 2023/11/26の期間に開催されています。昨年よりも立ち寄りスポットの追加や開催期間の延長そして各種イベントが充実され大幅スケールアップしているとのことでした。
滋賀県彦根市をスタート&ゴールとし、巡る順番は自由。各地の名物や景勝地を楽しみながらスマホアプリのLINEを用いて各地にチェックインしていくラリー形式のツーリングイベントになっています。また、一方では滋賀県に関する様々な取り組みや課題について考えるという社会性や公益性を持ち合わせた総合アクティビティとして浸透しつつあります。
CENTRAL BIWAKO TOURING RALLY 2023 公式サイト
https://cbtr.jp/pages/cbtr2023
今回のマシン編成
今回はライダー3名での参加となりました。使用したマシンを参考までにご紹介しておきます。
手前 YAMAHA MT-09 SP
中央 HONDA レブル250
最奥 YAMAHA XSR900
出発前は、必ずメンテナンスしておきましょう。特に、タイヤの空気圧が変化しやすい時期は確認を忘れないでください。
運転経路と走行計画のコツ
1.十分に時間的ゆとりをとっておく
立ち寄りスポットが普段のツーリングより増えるため、通常のツーリングよりも所要時間を多めにとる必要があります。ラリー形式のツーリングイベントに初参加した私は「琵琶湖一周、約200kmで約5時間」と予想していたのですが、立ち寄りスポットが増えるという点を完全に見落としていました。CBTRにこれから参加される方は昼食を含め約6時間以上、じっくり回るなら、早朝出発もしくは、一層のこと一泊二日で予定を立てても良いかもしれません。
2.出発時間は早めが吉。
彦根城に到着し、ツーリングラリー開始が午前9時30分頃(すでに遅い!)。交通量の増加や渋滞の発生時間帯と重なったため、移動のレスポンスがやや鈍くなります。幸先の良いスタートを切るならば、比較的交通量が少ない時間、せめて午前8時までには出発したいところ。一層のこと、太陽が昇ると共に始めても良いかもしれません。
単に「走るだけ」ならイベントへ参加する意義も薄れてしまいます。チェックインのみ行いくのも良いかもしれませんが、本来、各地の文化や風土に直接触れて楽しむというのがコンセプトなわけで・・・。とはいえ、立ち寄りスポットに滞在し過ぎると、一日で回り切れなくなるので時間配分や運転計画をライダー自身が管理しておきましょう。
3.バイク談議はほどほどに
ライダーにとって「バイク談議」はツーリングの醍醐味の一つ。久々に会うバイク仲間と湖北みずどりステーション (長浜市)で合流した際に、30分ほどバイク談議に花が咲いてしまいました。バイク談議は楽しい反面、気づいたら時間が経っていることも少なくありません。ツーリングラリーは「タイムアタック」ではありませんので、仲間同士であればヘルメットインカムを用いて安全に走り、会話を楽しむと良いでしょう。
3.琵琶湖の魅力
琵琶湖湖岸の道路は急なカーブが比較的少なく走行しやすいのが特徴。またツーリングの目的が明確に決められているため、ビギナーライダーがソロツーリングデビューする良いきっかけになるかもしれません。もし、途中でくじけそうになっても大津市と守山市に架かる「琵琶湖大橋」を通ることで、設定時間やライダーそれぞれの技量に合わせた弾力的なツーリングが可能。そして琵琶湖沿いを並走するルートは「バイク映え」「ライダー映え」するロケーションが盛りだくさん。他人に迷惑をかけなければ、存分に琵琶湖を楽しむことができるでしょう。
湖北の湖岸道路
メタセコイア並木
白髭神社
滋賀県には長浜市の「黒壁スクエア」や「奥琵琶湖パークウェイ」など、湖岸には至るところに見どころがたくさん。「信楽街道」「鯖街道」「伊吹山ドライブウェイ」など、琵琶湖から離れた場所にも定番のツーリングルートが多数存在しています。滋賀県はビギナーからベテランまで楽しめるツーリングエリアと言っても過言ではないでしょうか。
クリア条件未達成の理由
今回はバイク仲間3人でCBTRに参加しました。すべてのスポットを全て巡ると、後日、踏破者に証明書が送付されるとのことで、相当意気込んで参加させていただいたのですが、私だけ未踏になってしまったのです。
走行計画の読み違い
先に紹介したように、ラリー形式のツーリングは指定された立ち寄り地点を経由するというルールが一般的。目的地に向かうだけのツーリングよりも各地へ滞在する時間が多くなります。知ってるようで知らない琵琶湖の魅力に魅せられました。
湖南エリア回避がカギ
滋賀県は昔から人や物の往来が多いため「交通の要衝」と言われている地域です。実際に、名神高速、第二名神、京滋バイパス、北陸自動車道、東海道(国道1号線)など交通の大動脈が集中しています。このことから湖南エリアの一般道は慢性的に渋滞が発生しやすいため、琵琶湖に架かる近江大橋や名神高速を利用ガオススメ。この辺りは立ち寄りスポットありません。大津市内、草津市内を極力回避するのがおすすめ。ただし「琵琶湖完全一周」にこだわる場合は交通量の多さに注意しましょう。
チェックインを忘れるべからず
今回、私だけ未達になった直接的原因は・・・「バイク談議」に夢中になっていた湖北みずどりステーション (長浜市)の段階。かなり序盤で未達が決定していたようです。仲間との話に夢中になってチェックインし忘れていたという・・・がしかし時すでに遅し。その事実に気づいたのは対岸の「近江神宮」を出発する段階でした。
とはいえ、CBTRは一日で回らないといけないわけではありません。開催期間中に立ち寄りスポットでチェックインを全て済ませば「CENTRAL BIWAKO TOURING RALLY 2023」を踏破したことになります。
< スポット一覧 >
1.彦根城(彦根市)
2.長浜市役所駐車場 (長浜市)
3.道の駅 湖北みずどりステーション (長浜市)
4.マキノ農業公園マキノピックランド(高島市)
5.道の駅 藤樹の里 あどがわ(高島市)
6.白髭神社(高島市)
7.近江神宮(大津市)
8.道の駅 草津 グリーンプラザからすま(草津市)
9.安土城天守信長の館(近江八幡市)
10.魚清(彦根市)
「踏破証明書」が欲しかった
全てのスポットへチェックインが完了したらスマホ画面に達成を知らせる通知があるそうです。さらに後日自宅へ「踏破証明書」が届くので、公式の記録が形として残ります。「バイクに乗って何かを成し遂げることができた!」という証はバイク生活における節目となる良い機会になるでしょう。
まとめ
2023年のCBTR参加者は4000人越えとのこと(R5.10月時点)。共通のゼッケンを貼りイベント参加するライダーの中には気の合うライダーと運命的な出会いがあるかもしれませんし、たとえ会話が無くても同じ目的を共有するライダー同士、インターネットやSNSでは決して味わえない一期一会がそこにありました。