バイクが趣味という方の中には愛車を何台も所有しているという人もいるのではないだろうか。その形は人によって様々だと思うが、セカンドバイクがあればよりライフスタイルが充実するのは間違いない。ここではそんなセカンドバイクライフを紹介しよう。
日常の足からツーリングまでこなす相棒とノンビリ旅へ
「セカンドバイク」の定義というものは特に決まったものはなく、それぞれのライフスタイルによって異なるのではないだろうか。リッタークラスのビッグバイクとオフ車を所有している人もいれば、スクーターを何台も持っているという人もいるだろう。
自分の好きなバイクを何台も持てるのは“趣味”としては理想の形であり、多くの人が憧れるところだろう。
そんなセカンドバイクに何を選ぶかだが、気負うことなく手軽に乗れて、ランニングコストも抑えられるバイクがやはり理想的だ。それでいて高速道路にも乗れれば高速道路を使ってちょっとした遠出だって可能になる。
そんな万能な1台として今回チョイスしたのが“スズキ・ジクサー150”だ。
もちろん保険料などは125㏄クラスには及ばないが、車両価格も含めてランニングコストは同等以下に抑えられる。セカンドバイクとしては優れた1台なのだ。
走行性能だって排気量以上にしっかりと走ってくれるし、ツーリングバッグを備えれば遠くへ足を伸ばすことだってできる。
今回はそんなジクサー150とともに、関東圏のライダーに人気のある「神奈川県・宮ヶ瀬エリア」へと出かけることにした。
都内から1時間もかからずに、ちょっとした秘境感を味わえるスポットとして人気のスポットだが、宮ヶ瀬湖や宮ヶ瀬ダムをはじめ、周辺には見所が数多くある。湖の周囲はちょっとしたワインディングロードになっているのだが、ビッグバイクだと持て余すところを、ジクサー150は軽快な走りを楽しむことができた。
休憩どころもいろいろあり、グルメを楽しむことができるほか、歩いて回れる絶景スポットがあるのもこのエリアの魅力だ。実際、天気も良かったのもあるがこの日も多くのライダーが訪れていた。
朝イチの腹ごしらえはやっぱり「オギノパン」!
相模原ICから宮ヶ瀬湖へ向かう途中にあるのが「オギノパン」だ。学校給食を作る工場で作っているパンを味わうことができ、観光客には人気のスポット。「あげぱん」の味は絶品!朝ごはんはココで食べるのがお勧めだ。
●住所:神奈川県相模原市緑区長竹2841
●営業時間:9:30~17:30
水の郷大吊り橋の眺めは抜群!
宮ヶ瀬ダムのダム湖である宮ヶ瀬湖の遊覧船乗り場の桟橋をまたいでかかる全長335mの歩行者専用の吊り橋。歩行者専用の吊り橋としては、全国有数の長さを誇っている。クリスマスシーズンになるとライトアップされる。
宮ヶ瀬湖周辺には「水の郷商店街」がある。レトロな建物が長屋のように並ぶこの商店街では、食事はもちろん、食べ歩きやお土産の購入まで楽しめる。名産のアユの串焼きや焼きたてのお団子、かき氷などを食べられるぞ。
宮ヶ瀬ダムはダイナミック!
宮ヶ瀬ダムは2000年に完成した重力式コンクリートダム。本体の宮ヶ瀬ダムと小さいサブ・ダムの2つの発電所を持つ珍しいダムで、首都圏最大の規模だ。観光地のロープウェイのような「インクライン」があるほか、観光放流も行われている。
ちょうどいいバイクに乗って自由な時間を満喫する
都内から高速道路に乗って訪れた宮ヶ瀬湖。この湖は宮ヶ瀬ダム建設によってできたダム湖ではあるが、そのダイナミックで美しい風景は一見する価値がある場所だった。
今回はジクサー150で訪れたが、ノンビリと旅を楽しむには最高の場所であり、相棒バイクであった。時間に追われることなく湖の周辺を巡り、徒歩でしか行けない宮ヶ瀬ダムも堪能できた。グルメは目当てにしていた「ダムカレー」はお店が休みだったので残念ながら味わえなかったが、十分満喫することが出来た。
これからセカンドバイクを購入する予定という方には、今回相棒に選んだジクサー150のようなコスパに優れ、走りも楽しめる126㏄以上200㏄以下のクラスのバイクも検討してもらえればと思う。
宮ヶ瀬エリアのお勧めカフェ「宮ヶ瀬ヴィレッジ“UNITEDcafe宮ヶ瀬”」
2023年7月にオープンしたばかりのカフェ。オープン早々から多くのライダーが休憩スポットとして訪れている。食事が出来るだけでなく、貸し切りでBBQが出来るほか、現在キャンプエリアも準備中となっている。
●住所:神奈川県愛川町半原2574 TEL:070-9022-3477
●営業時間:平日11時〜22時/土日祝8時〜22時
●火曜定休
今回の旅の相棒で使用したセカンドバイク「スズキ ジクサー150」
どんな場面でも扱いやすくサイズと軽さで遠乗りできる実力も秘めている!
ジクサー150は凝ったメカニズムや装備はなく、搭載するエンジンは空冷SOHC2バルブ単気筒でパワースペックもほどほどだ。だが、これが乗ると理屈抜きに楽しい、不思議な魅力のあるモデルだ。車格は125cc車並みにコンパクト。ボリューム感のあるデザインを採用しているが、実際はスリムで車重も軽く、取り回しも抜群。価格は38万5000円なのも魅力!
<SPEC>●全長2020㎜/全幅800㎜/全高1035㎜/ホイールベース1335㎜/シート高795㎜ ●車重139㎏ ●空冷4サイクル単気筒SOHC2バルブ 154㏄、13PS/8000pm、13Nm/5500rpm 変速機5段リターン 燃料タンク容量12ℓ ●ブレーキF/R=ディスク ●タイヤサイズ:F=110/80-17
セカンドバイクにおすすめ!126cc〜200ccバイクラインナップ
Honda ADV160
都市での使い勝手と高い走破性を両立したシティーアドベンチャー。荒れた路面の走行も想定した屈強な前後サスペンションが与えられている。473,000円(税込)
Honda PCX160
上質な走りと流麗なデザインが進化したプレミアムスクーター。走りも装備もトータルバランスに優れている。407,000円(税込)
YAMAHA YZF-R15
「YZF-R1」を伝承したバイクで、スタイリッシュな外観と薄型2眼LEDヘッドライトを採用している。日本でも発売になったばかりの注目の1台だ。550,000円(税込)
YAMAHA NMAX155
前後に13インチホイールを履く本格派のスポーツスクーター。VVA(可変バルブ)機構を備えたエンジンは爽快な走りを楽しめる。407,000円(税込)
YAMAHA X FORCE
125㏄クラスなみのコンパクトな車体にパワフルな155㏄エンジンを搭載、デイリーユースからちょっとした遠出までカバーできる。
YAMAHA TRICITY155
ヤマハ独自のリーニングマルチホイール(LMW)を採用する軽二輪クラスの3輪スクーター。安定した走りが自慢の1台だ。566,500円(税込)
KAWASAKI KLX230SM
いまや国産唯一となった“スーパーモタード”モデル。軽量な車体が実現する軽快な走りは、自由自在に走り回ることができる。572,000円(税込)
SYM NH T 200
SYMの本格派アドベンチャーモデル。タフな走りに応える水冷183ccエンジン・6速ミッションを搭載する。399,300円(税込)
GPX Damon GR200R
洗練されたデザインと軽量な車体が魅力の単気筒スーパースポーツ。取り回しの良さから街乗りやワインディングロードもきびきびとした走りで楽しめる。539,000円(税込)
ITALJET DRAGSTER200
イタルジェットを代表するスクーターシリーズで、トレリス構造のフレームと、片持ちハブステアのフロントサスが特徴的だ。814,000円(税込)
APLILIA SR GT Sport 200
アプリリアとして初めての「アドベンチャー」系のスクーター。最低地上高は175㎜としており、悪路走破性も高い。605,000円(税込)
Lambretta V200 Special Flex
往年のランブレッタデザインを踏襲しながらエンジンは169ccの空冷4サイクル単気筒を搭載している。510,000円(税込)