道の駅の特徴
東近江市は滋賀県の東部にある市で、東は三重県との県境である鈴鹿山脈から、西は琵琶湖岸まで至る、東西に長い市である。市内東部は琵琶湖の源流のひとつでもある「愛知川」が流れる自然豊かな場所で、市域は川に沿うように琵琶湖岸まで続いている。
道の駅は滋賀県と三重県の県境近くに位置。R421に面しているのでアクセスは抜群で、名神高速八日市ICから東に25分ほど走った場所にある。
道の駅は、自然豊かな山間にある廃校となった旧政所中学校の校舎を活用。校舎や体育館がそのままの姿で利用されている。建物内には売店、食事処、展示コーナーなどが入っている。
売店には、永源寺こんにゃくや政所茶など地域の特産品や、手作りの弁当類やパン、地酒や地場農産物などが並ぶ。東近江市が発祥のキャラクター「飛び出し坊や」のグッズも販売。カッティングシートや文具など、多彩なグッズが揃っている。
食事処は2店舗あり、「ふる里まなびや」では、永源寺ダムカレーや岩魚天丼などを提供、「うをまつ」では、近江牛を使ったメニューや岩魚田楽などを味わえる。
展示コーナーには、愛知川に生息するイワナやアマゴ、琵琶湖に棲む魚を展示する「森の中の小さな水族館」が設置され、12 個並ぶ水槽でさまざまな魚を見ることができる。他にも、ろくろで木工品を作る木地師が作った木地製品の展示や、木地師発祥の地について解説したパネル展示もあり、無料で自由に見学ができる。
道の駅が面するR421は愛知川と並行しており、川や永源寺ダムなどの風景を見ながら走れるルート。永源寺周辺は、秋は紅葉の名所としても知られる人気のスポットでもある。地元ならではのグルメを味わえるほか、広々とした二輪車専用駐車場が完備されているので、ツーリングの立ち寄りスポットに最適の道の駅だ。
施設紹介
地場産品を販売する「物販・特産品コーナー」、食事処は「ふる里 まなびや」「うをまつ」の2店舗。展示コーナー「緑と水の教室」には「森の中の小さな水族館」が設置されている。
名物&名産品
◆永源寺ダムカレー
永源寺ダムを再現したダムカレー。 コンクリート重力式とロックフィルの複合ダムの珍しい形の堤防をご飯で再現。カレールーをダム湖に見立て、流木などをイメージした具材が浮かぶ。トッピングには岩魚のフライや、入荷次第では鹿肉やイノシシ肉のメンチカツが日替わりでのる。見た目でも楽しめ、ボリュームも満点の一品。
◆政所茶
茶摘み歌に「宇治は茶所、茶は政所…」と歌われるほど、奥永源寺地域は古くから銘茶の産地として知られている。水はけの良い土壌、昼夜の寒暖差、日照時間の短さ、川から立ち上る朝霧といった奥永源寺地域はお茶の栽培に最適な自然条件が揃っている。道の駅では茶葉を購入できるほか、食事処「うをまつ」では政所茶のソフトクリームを味わえる。
◆岩魚
奥永源寺の特産品。道の駅ではさまざまな料理でイワナを味わえる。「ふる里まなびや」では、ふわふわなイワナを堪能できる揚げたての「岩魚天丼」やイワナの塩焼きを提供。「うをまつ」では、炭火でじっくりと焼き上げた「岩魚田楽」を堪能できる。売店ではイワナの養魚場お手製のイワナの山椒煮を販売、お土産にもピッタリだ。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆永源寺ダム
湖東平野の水田に、農業用水の安定的供給を目的に造られたダム。重力式コンクリートダムとロックフィルダムの複合型の、珍しい形が特徴。ダム湖の永源寺湖は「ダム湖100選」にも選ばれている。ダム湖周辺は桜や紅葉の名所としても有名。
◆大本山永源寺
康安元年(1361年)創建の、臨済宗永源寺派の大本山。石段の参道を登ると、右側に愛知川、左側の石崖には十六羅漢の石仏などが奉安されている。紅葉も名所として有名で、秋には見事な景観を見ることができる。4月下旬から5月中旬の新緑の時期もおすすめ。