道の駅の特徴
道の駅のある気仙沼市は、宮城県の北東端、岩手県との県境に位置。世界三大漁場のひとつで、カツオ、メカジキ、サメの水揚げは日本一、フカヒレの産地としても有名だ。最近では、NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』の舞台となった街としても知られている。
道の駅があるのは、大谷海岸の目の前。宮城県と青森県を結ぶR45に面し、海岸とは道路を挟んで反対側にある。元々は海岸のすぐそばにあり、JR気仙沼線大谷海岸駅を併設していたが、東日本大震災で被災。その後、仮店舗で営業していたが、2021年3月にリニューアルオープン。現在はJR気仙沼線のBRT(バス高速輸送システム)のバスターミナルを併設する。
道の駅の目印は気仙沼の町の魚の「マンボウ」。駐車場入り口の看板や建物外壁にはマンボウが描かれている。館内にあるプロジェクションマッピングでは、海中を泳ぐマンボウが映し出され、まるで海の中にいるような体験ができる。建物内には県産の木材がたくさん使われており、温かみのある雰囲気となっていて、館内の通路には鉄骨が埋め込まれ線路をイメージしたデザインとなっている。
道の駅は「オール気仙沼」をテーマに、気仙沼産の食材や特産品などを豊富に取り揃える。産直市場では、地場の新鮮野菜や海産物、お土産品や地場食材を使った手作りの弁当などがぎっしりと並び、店内に設置される水槽では活魚も販売している。
飲食店は2店舗あり、海を眺めながら食事ができるカフェテラスでは、気仙沼の食材を使ったメニューを味わえる。ファストフードではご当地バーガーや、駅オリジナルのフカヒレソフトなどを提供する。
外階段を上がると2階部分が展望デッキとなっており、大谷海岸と太平洋を見渡すことができる。デッキにはカウンター席やテーブル席が設置されているので、テイクアウトした商品はここで食べることができ、展望デッキは24時間利用可能となっている。
R45と並走する三陸自動車道は、眺望はないが無料の自動車道なので三陸海岸沿いを長距離移動するのに便利。道の駅は三陸自動車道の大谷海岸ICを降りてすぐの場所に立地しているので、移動の際の食事や休憩場所として活用できる。
施設紹介
気仙沼の特産品が揃う「産直市場」、飲食は、カフェテリア「umicoco」、ファストフード「はまカフェ」の2店舗が入る。
名物&名産品
◆ふかひれ
気仙沼はサメの水揚げ量が全国一の「サメの町」。サメの加工業者の数が全国で最も多く、フカヒレの生産も日本一を誇る。フカヒレの加工技術の高さは世界的にも知られており、気仙沼のものは高級品として扱われている。姿煮のほか、寿司やラーメン、丼などさまざまな調理法で食べられるほか、フカヒレを使った商品も多彩。
◆サメかつバーガー
気仙沼ではフカヒレ以外にサメ肉も、さまざまな調理法で食べられている。道の駅ではサメ肉を使ったご当地バーガーを販売。サメ肉は高タンパク低脂質で、栄養も豊富。フライにしたサメ肉は鶏肉に似た食感で、サクサクの衣ともっちりとしたバンズが相性抜群。
◆気仙沼カレー
気仙沼はメカジキの水揚げ量が日本一で、地元では昔からよく食べられている魚。肉の代わりにメカジキをカレーに入れる家庭も多かったそうで、気仙沼のご当地グルメとしてメカジキとカレーを使ったオリジナルメニューを市内飲食店で提供。道の駅ではバターソテーしたメカジキを入れた「気仙沼カレー」を味わえる。メカジキの旨みがたっぷりでコクのあるカレーだ。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆気仙沼大島
『おかえりモネ』のモデルになったといわれる島。東北最大の有人島で、気仙沼湾を見渡せるパノラマビュースポットの亀山山頂展望台や、太平洋を一望できる大島最南端の岬・龍舞崎など、島内には絶景スポットが点在。十八鳴浜の鳴き砂も有名。
◆気仙沼大島大橋
本州と気仙沼大島を結ぶ橋。全国的にも珍しい大型のアーチ橋で、アーチ支間297mの長さは東日本一で、全国では愛媛県の大三島橋と並び3番目の長さ。鶴亀大橋の愛称で親しまれている。橋の両端に転回場があるので、バイクを停めて歩いて渡ることもできる。