道の駅の特徴
四国の最南端にある土佐清水市は、海、山のある自然豊かな場所で、そのほぼ全域が足摺宇和海国立公園となっている。鉄道や高速道路はなく、空港から車で約3時間と移動時間はかかる市だが、ジョン万次郎資料館や、海中展望塔の足摺海底館などがあるほか、太平洋に突き出した足摺岬は絶景地として知られ、人気の観光地となっている。
『道の駅 めじかの里土佐清水』はR321沿いにあり、アクセスは抜群。2023年4月にリニューアルオープンし、建物は一新され、広く大きくなった。農産物直売所、レストラン、カフェの3構成でできているほか、BBQスペースも用意されている。屋外には24時間販売の特産品販売の自動販売機が設置されている。駅名ある「めじか」とはソウダカツオの地方名。
道の駅建物内は中で2つのエリアに分けられており、左側入口から入ると農産物販売所、右側入口がレストランとなっている。物産販売所の中に入ると、右手に観光案内、左手には大きく宗田鰹の垂れ幕、正面にはカフェの屋台が設置されている。
農産物直売所は、宗田節商品、宗田節の加工品、農産物、土産品など、多彩な品が並ぶ。さらに鮮魚コーナーもあり、地元・土佐清水の港や、窪津大敷組合から直送の魚などが揃い、鮮魚や貝類、刺身を購入できる。
カフェでは、ソフトクリームや出汁を使った軽食などを提供。屋台の周りはカウンター席になっており、購入したものはその場で食べることも可能だ。削りたての宗田節ごはんやだし茶漬け、そしてだしスープなど宗田節のおいしさを存分に味わえる。
レストランでは、お刺身や鰹のタタキ定食や、海鮮丼、メジカの漬け丼など海の幸を味わえる。ほかにも、宗田節の出汁を使ったうどんも食べられる。
大月町から土佐清水市の間は「足摺サニーロード」の愛称で知られるR321が走っている。海を眺めながら走るシーサイドラインで、晴れた日に走るととても気持ちが良い。足摺岬までは海岸線沿いを走るのがオススメ。岬までは足摺スカイラインもあるが、眺望はあまりなく、時期によっては落ち葉の多いワインディングで、走行に注意が必要だ。道の駅のある土佐清水市はアクセスこそ大変な場所だが、ツーリングで訪れるのに魅力のあるエリアだ。宗田節を気軽に味わえる道の駅は、足摺サニーロードを走る際の立ち寄りスポットにおすすめだ。
施設紹介
道の駅施設には、物産直販所「シーマート土佐清水」、宗田節が味わえるカフェ「SODABUSHI Café」、レストラン「みさきキッチン」がある。ほか、お遍路さんの休憩所や、子ども遊具のある公園もある。
名物&名産品
◆宗田節
カツオの仲間のソウダカツオを鰹節にしたものが宗田節。土佐清水市の宗田節の生産量は全国の7~8割を占めている。あっさりとしてコクのある味わいが、うどんやそばのだしの原料として人気がある。直売所ではさまざまな宗田節の商品を販売している。
◆宗田節だし茶漬け
削りたての宗田節がたっぷりのったご飯に、宗田節のだしをかけていただくだし茶漬け。濃厚で上品な宗田節の風味は、おいしいの一言に尽きる!削られる宗田節は、季節によって変わ味わいも変わる。お好みを見つけてみては。
◆柑橘類
土佐清水市の温暖な気候は、柑橘類の栽培に最適。小夏やポンカン、甘夏など、さまざまな種類の柑橘が育てられている。カフェではグリーンレモンを使ったレモンスカッシュ(期間限定)や、小夏ソフトなどを味わえる。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆足摺岬
四国最南端の岬。岬にある展望台からの眺めが絶景!目の前に広がる水平線と太平洋を眺める270度のパノラマビューを楽しめる。運が良ければ、ウミガメの姿が見られるかも。岬の先端には白い灯台が建っており、灯台までは遊歩道が整備されている。
◆ジョン万次郎資料館
ジョン万次郎についての資料が展示されている資料館。子どもの頃寮に出た際遭難し、アメリカの捕鯨船に救助されアメリカに渡った日本初の国際人。遭難から帰国までの人生を、学ぶことができる施設だ。