道の駅の特徴
道の駅のある室戸市は、高知県東南に位置。太平洋に突き出る形の室戸岬は全国的に有名で、地質学的に価値のある「ユネスコ世界ジオパーク」にも認定されている。そのほか室戸市は、ホエールウォッチングや海洋深層水でも知られている。
『道の駅 キラメッセ室戸』は、R55沿いにありアクセスは抜群。海に面した道の駅で太平洋を一望する眺望がスバラシイ。目の前の海岸では、砂と泥が積み重なってできた縞の地層を見ることができる。各施設を挟んで2カ所ある駐車場はやや狭く、天気の良い休日には多くのライダーで混雑することも。
道の駅施設は、直販所、レストラン、加工室、クジラ漁の資料館「鯨館」からなる。それぞれの施設は独立しており、西側から手作りのジェラートや弁当を販売する加工所、直売所、鯨館、レストラン、と並んでいる。
直売所は小規模ながらも、室戸産の農産物や、朝獲れの新鮮な魚介類、干物や練り製品などの加工品、土産品や弁当・惣菜類などが並び、充実の品揃え。春は地元特産の「黒耳びわ」、冬は西山台地で獲れたサツマイモや柑橘など、季節ごとにさまざまな旬の野菜や果物が取り揃えられている。
レストランは2023年12月にリニューアルオープン。海を眺めるカウンター席が新たにできて、ソロツーリングでも気軽に利用できるようになった。室戸名物の鯨料理や、人気No.1の海鮮丼、握りや巻物などの寿司、カツオのたたきやフライなどの定食と、メニュー数が豊富だ。
併設の「鯨館」は、室戸の捕鯨の歴史を学ぶことができる施設となっている。室戸捕鯨絵図のデジタルアートシアターや、VRを使っての勢子船のバーチャル体験ができ、捕鯨についての史料が展示されている。天井から吊られる巨大なクジラの模型や骨格標本は圧巻の眺めなのでぜひ。入館料は大人500円。
道の駅が面するR55は、海岸線に沿って走る絶景ツーリングコース。太平洋を間近に眺める景色が最高だ。道の駅は室戸岬から高知市方面に走り15分ほどの場所にあり、室戸スカイラインや室戸岬へのアクセスする際の休憩に最適の立ち寄りスポットだ。11~2月頃には運が良ければ道の駅からだるま夕日を見ることができるそうだ。
施設紹介
道の駅施設には、直売市場「楽市」、「レストラン食遊」、手作りのお弁当・ジェラートを販売する加工所、捕鯨資料館「鯨館」がある。
名物&名産品
◆オリジナルジェラート
自家製のジェラートは毎日手作り。金時芋やビワなど地元食材を使った味が日替わりで販売される。「ムロトブルー」という塩ミルクジェラートは、地元の搾りたて牛乳、室戸海洋深層水の塩、室戸産の藍パウダーが使われた、薄い水色をしたジェラート。ミルクの中にほんのりと塩味を感じる、さっぱりとした後味だ。
◆鯨料理
古くは捕鯨が盛んだった室戸市の名物は鯨料理。道の駅レストランでは、さまざまな鯨料理を提供。人気No.1は竜田揚げで、ほかにも刺身や特製ケチャップ味に絡めた「チャップ」、軽く炙った「たたき」を味わえる。鯨の刺身、たたき、竜田揚げ、さえずりの酢味噌あえを1度に味わえるお得な「鯨御膳」もある。
◆室戸の金時芋
室戸市にある西山台地は、さつまいもの生産が盛ん。金時(高系14号)という品種が多く作られていて、ホクホクとしているのに、程よくしっとり感もあるのが特徴。標高120mにある海岸段丘の台地は日当たり良く、水はけの良い赤土で、甘みの強いさつまいもが育つ。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆室戸岬
「日本新八景」に選ばれた景勝地。海岸には奇岩が並び、巨大な石がゴロゴロと並ぶ風景と海の眺めが絶景。冬でも温暖で亜熱帯性植物が生える。ユネスコ世界ジオパークにも認定されている自然の姿がすばらしい場所。丘の上にある室戸岬灯台や展望台からは雄大な太平洋を一望できる。
◆室戸スカイライン
室戸スカイラインはワインディングと美しい太平洋のパノラマが楽しめる絶景ロード。岬の先端付近でR55から分岐し、岬中央部の尾根を通って岬の西側の海沿いでR55に再び合流する。室戸スカイライン山頂展望台は、太平洋に突きだした岬の地形がよくわかるスポットだ。