道の駅の特徴
青森県南部にある平川市は、青森県と秋田県の県境に位置。津軽平野と岩木山を一望できる自然豊かな町で、かつては羽州街道と津軽街道の交点として、交通の要所となっていた。市内には国指定名勝「盛美園」などの観光スポットがあるほか、20カ所以上の温泉がある温泉地としても知られている。
『道の駅 いかりがせき』はR7沿いにあり、アクセスは抜群。駐車場は広く、バイク用の駐輪場も用意されている。碇ヶ関は、津軽藩政時代に関所が設置されていた場所であり、道の駅名以外に「津軽 関の庄」という名前があるように、江戸時代の庄屋屋敷のような外観をした道の駅である。
敷地内には「高麗門」「冠木門」の2つの門があるほか、関所跡を復元した関所資料館があり、人形を使って番所の取り調べの様子を再現。また、当時の文具や古文書なども展示されている。
特産品販売所では、地元産の農産物や特産品、土産品などを豊富に販売。文化観光館には、レストランとイートインスペースが用意されている。レストランは広々とした店内で和洋中と幅広いメニューを提供。1番人気のマルメロ入りカレールーを使用した「野菜カレー」や、特産の自然薯を練り込み、もっちりとしたコシとつるっとした食感が特徴の自然薯麺など、ここならではの食事を楽しめる。レストランはテイクアウトもやっており、食事やデザートを買うことができる。自然薯を使用したたこ焼き店では、たこ焼き以外にも人気のマルメロパイや揚げ物類も販売している。
高麗門をくぐって奥まで進むと、日帰り温泉施設がある。浴室は内湯のみだが、青森ヒバの香るヒバ造りの浴槽だ。泉質は単純温泉で、かけ流しの温泉を満喫できる。シャンプー・リンスなどの備え付けはないので、使う人は持参する必要がある。入浴料は大人400円。屋外には無料の足湯も設置されている。
十和田湖や白神山地など、景色と走りを楽しめるツーリングルートの多い青森南部地域。道の駅は秋田県境付近にあり、青森・秋田間の主要ルート上にある。食事や買い物、温泉を楽しめ、休憩や立ち寄りに最適のスポットとなっている。
施設紹介
道の駅施設は、地元産農産物や特産品が並ぶ特産品販売所で買い物を、食事は文化観光館にあるレストラン「彩里」や自然薯たこ焼き「竹っ子庵」で楽しめる。日帰り入浴施設「御仮屋御殿」、無料の「大名足湯」、関所資料館も併設する。
名物&名産品
◆マルメロ
カリンの仲間の果実で、咳止めやぜんそくなどに良いと言われている。かなり渋く、そのままでは食べられないので、果実酒やシロップ漬けなどに加工される。10~11月頃が収穫の時期。道の駅ではソフトクリームやシェイク、パイなどでマルメロを味わえる。
◆自然薯入りたこ焼き
生地に特産の自然薯を使用したたこ焼き。外はカリッと、中はとろっとした食感で絶品。「ソースたこ焼き」が1番人気で、ほかにも「しょうゆたこ焼き」や辛い「爆弾たこ焼き」など、ソースのバリエーションが豊富。かなり熱々なのでヤケドに注意。
◆野菜カレー
碇ヶ関の特産物「マルメロ」を煮込んだカレールーに色とりどりの素揚げした野菜がのった「野菜カレー」はレストラン人気№1のメニュー。マルメロの甘酸っぱさとカレーのスパイシーさが調和するフルーティーな味わいのカレーだ。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆大鰐温泉
800年の歴史ある温泉郷。塩化物硫酸塩泉の温泉で身体が芯から温まり、神経痛やリウマチなどに効果があると言われている。温泉街には数軒の日帰り温泉施設や、駅前には無料の足湯もあり、はしご湯を楽しめる。立ち寄り湯は早朝から営業しているので、朝風呂も可能だ。
◆道の駅 やたて峠
R7沿い、矢立峠の頂上にある秋田県の道の駅。ホテル内の温泉施設は日帰り入浴の利用が可能。かけ流しの温泉を満喫できる。泉質は含鉄ナトリウム塩化物泉で、茶褐色の湯で鉄っぽい香りがする、塩っぱい温泉だ。内湯、露天風呂を完備。1階にあるレストランではわっぱ飯定食などを味わえる。