道の駅の特徴
越前加賀海岸地域の中央部の海岸に位置する越前町は、冬の味覚「越前がに」で知られる町。越前がにの約7割が越前町で水揚げされ、11月~3月までの越前がにのシーズンにはカニを目当てに多くの人が訪れる。越前漁港からも近い、日本海のすぐ目の前に道の駅はある。
『道の駅 越前』の入り口を入ると、目の前には大きな円形の水槽があり、越前町で捕れた魚が泳いでいる。建物内にはアンテナショップ、食事処、日帰り温泉施設が入っていて、アンテナショップではへしこや甘エビなど海産物から、越前塩、福井名産の水ようかんなど、越前の特産品を幅広く揃えている。
食事処では、日替わりの刺身定食や、活イカのお造り、海鮮丼など越前の海の幸をリーズナブルな価格で楽しめ、カニのシーズン中は 越前がに定食なども味わえる。帰り温泉施設では、昼間は日本海のパノラマビュー、夕方は水平線に沈む夕日、夜は満天の星空と、日本海の絶景を楽しみながら入浴ができる。泉質はナトリウム・塩化物泉で、2つある浴室は毎月15日に男女が入れ替わる。入浴料は大人520円。
道路を挟んだ向かいには越前がにミュージアムがあり、越前がにや近海の魚について学べる施設となっている。入館料は大人500円。ミュージアム隣の特産品販売所では、越前港に水揚げされた魚介類や越前がになどを購入できる。2階にある食事処では海鮮やカニを堪能できる。
海沿いの国道305号はツーリングルートに最適な快走できるシーサイドライン。道の駅より北には名所も多い。道の駅へは北陸自動車道鯖江ICから国道417号、国道365号を経由し約40分。ただし国道305号のバイパスを通ると道の駅へ行けないので注意。北から向かう時は国道305号と漁り火街道の二股を越前漁港方面に直進する。案内が無く間違えやすいポイントだ。
施設紹介
道の駅施設にはアンテナショップ、食堂、越前温泉露天風呂「漁火」が入る。道路を挟んで向かいに、越前がにミュージアム、かねいち水産がある。
名物&名産品
◆越前がに
越前がには福井県の漁港に水揚げされる雄のズワイガニのこと。甘くひきしまった肉質でプリプリとした身が特徴の福井県を代表する冬の味覚。食事処では冬季限定メニューとして、越前がに定食、越前産かに丼ぶり、せいこかに定食、せいこ丼ぶりが食べられる。越前がに定食は10000円から。
◆海鮮丼
地元で獲れた朝どれの魚介類がふんだんに乗った海鮮丼は、カニも入った豪華な一品。サワラ、スズキ、ブリ、アジに、越前産の甘エビやイカなどが使われている。小鉢と味噌汁も付いて1650円と、コスパ最高の丼だ。
◆選べるお刺身お惣菜セット
店頭に並ぶ刺身やお惣菜から好きなものを選び、ご飯セット(330円)を注文して定食として食べることができる。名物のサワラのたたきや朝獲れの魚の刺身、魚フライの盛り合わせ、サザエやバイ貝の煮付けなど種類が豊富。好きなものだけ選んで食べたい人におすすめ。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆越前岬
「日本の夕陽百選」にも選ばれている夕日の名所で、越前海岸きっての景勝地。高さ130mもの断崖に荒々しい波が打ち寄せ迫力のある風景を望める。岬にある越前岬灯台はシンボルとなっている。展望台からは東尋坊や敦賀半島を一望できる。越前水仙の群生地でもあり、12~1月には一面に花が咲く。
◆呼鳥門
越前海岸を代表する景勝地。海になだれ込むようにある大岩に大きな穴が開きトンネルとなっている。風と波の侵食で長い年月をかけて穴となった。昔は穴をくぐるように国道が通っていたが、旧道は通行止めとなって遊歩道に整備され、穴の間近まで見に行くことができる。近くには高さ約100mの大断崖「鳥糞岩」もある。