道の駅の特徴
秋田県北部中央に位置する北秋田市。面積は秋田県全体の1割を占める大きな市で、そのほとんどは山林という自然豊かなまち。市の中央部にある森吉山は「花の百名山」として知られており、春夏には高山植物、秋は紅葉、冬は氷樹が見られる自然景観を楽しめる場所となっている。熊の狩猟を生業としたマタギは北秋田市が発祥とされている。
『道の駅 あに』は、秋田市に南に位置。R105沿いにあり、アクセスは抜群。道の駅のある阿仁地区は山間地域で、マタギ発祥の地として「マタギの里」と呼ばれている。建物の前には、チェーンソーアートで作られた動物などの木彫りの像がズラリと並び、出迎えてくれる。
物産販売施設「またたび館」には売店とレストランが入っている。売店にはマタギの里らしい商品が数多く並んでいる。熊尻あてや熊の爪や牙のキーホルダーなど、熊の狩猟文化をまざまざと感じさせる商品や、冷凍熊肉やレトルトの熊肉カレーも販売されている。他にも、特産のまたたびを使った商品やバター餅、水煮の山菜、鹿肉など地場特産品のほか、「マタギナガサ」と呼ばれるマタギが使用する刃物や、秋田杉桶樽、阿仁焼と、民工芸品も取り揃えられている。
レストランでは、特産品のまたたびを使用した「またたびラーメン」、古くから馬肉食の文化が根付く、阿仁地区の伝統食「馬肉煮込み定食」、馬肉やうさぎ肉がトッピングされた「肉ラーメン」など、マタギの里ならではの食事を味わえる。
道の駅の近くには、「日本の滝百選」に選ばれた名瀑・安の滝や熊牧場、マタギ資料館、打当温泉、阿仁鉱山伝承館などがあり、北秋田市内では国指定史跡の「伊勢堂岱遺跡」や世界一の大太鼓を見られる「大太鼓の館」など、立ち寄りスポットが充実しているエリアだ。R105を南に走れば田沢湖にも行くことができる。角館と鷹巣のほぼ中間地点にある道の駅は、マタギの里ならではの食事や買い物を楽しめるので、ツーリングの休憩時に最適の立ち寄りスポットとなっている。ツーリングの目的地にもおすすめだ。
施設紹介
物産販売施設「またたび館」には、農産物や地場特産品などを販売する売店、マタギの里ならではの食事を楽しめるお食事処「あおしし」、休憩スペースが入っている。ソフトクリームは4月上旬~10月下旬までの期間、9:00~16:00の間に食事処で販売している。
名物&名産品
◆馬肉煮込み
道の駅開業当初から販売されている馬肉煮込み。地元の「木村精肉店」が製造している。道の駅の名物であり、昔からの大人気商品。こんにゃくや大根などを加えて煮てもいいし、肉うどんや肉ラーメンにして楽しむのもおすすめだそうだ。馬ホルモン煮込みも販売している。
◆またたびラーメン
またたびの粉を練り込んだ特製麺を使用した道の駅オリジナルのラーメン。地元産の山菜水煮もふんだんに使われ、マタギの里ならではの一杯となっている。
◆バター餅
北秋田市名物のバター餅。昔はマタギの保存食として食べられていた。もち米に、バター、砂糖、卵黄を加えて作られており、バターが入ることで時間が経っても固くならないのが特徴だ。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆打当温泉マタギの湯
天然温泉かけ流しの温泉施設。大浴場と露天風呂で琥珀色の温泉を楽しむことができる。ナトリウム-カルシウム塩化物泉の温泉は、身体が芯から温まり、湯冷めしにくい。日帰り入浴は9:00~21:00(最終受付20:30)、料金大人600円。
◆田沢湖
青色の湖面とたつこ姫伝説が残る田沢湖は、水深423.4mの日本最深の湖。周囲約20kmの円形の湖で、神秘的な雰囲気と、四季折々の景色が魅力。金色に輝く「たつこ像」は、田沢湖のシンボル的存在だ。1周約40分の田沢湖遊覧船が運航しており、クルージングも楽しめる。