道の駅の特徴
山口県北部に位置する阿武町は北長門国定公園に面した町。そんな場所にある道の駅は社会実験の頃から参加していて、道の駅発祥の地と呼ばれており、駐車場には「道の駅発祥の地」の看板も設置されている。R191沿いにあって海に面しており、目の前は日本海という絶好のロケーション。日本海に沈む夕日は格別の眺めだ。2022年3月にはキャンプ場がオープンし、道の駅でキャンプを楽しむことができるようになった。
阿武町といえば特産品は無角和牛とキウイフルーツが知られている。直売所ではその2つの特産品の他、毎朝港から届く鮮魚や地場の新鮮野菜など、さまざまな商品がところ狭しと並んでいる。レストランでは阿武町の食材をメインとした料理を提供。地魚や無角和牛などを使った食事を楽しめる。併設の日帰り温泉施設では、海を眺めながら温泉に。地下1000メートルから汲み上げる天然温泉は冷え性や疲労回復などに効果がある。
屋根付きのバイク駐輪場を完備。萩市から島根県益田市までの日本海沿いを走るR191は別名「北長門コバルトライン」と呼ばれるツーリングコース。日本海に浮かぶ島々や美しい海岸線の景色が続く絶景ロードだ。阿武町はその道中にあるのでツーリングの立ち寄りスポットとしても、目的地としても最適の道の駅だ。
施設紹介
物産品直売所、はじまりのレストラン「かしま」、各種飲食店舗、日本海温泉「鹿島の湯」、キャンプ場「ABUキャンプフィールド」、温水プールやRVパークも完備する複合型の道の駅。建物裏手には、「幸せのモニュメント」があり、絶好の夕日スポットとなっている。
名物&名産品
◆無角和牛
山口県でのみ飼育される無角和牛は、和牛4品種の中で最も希少といわれている品種。その大半が阿武町で育てられていて、月に3頭しか出荷されないまさに幻の肉。赤身が多く柔らかな肉質で、和牛独特の風味があるヘルシーな牛肉。道の駅ではこの貴重な無角和牛を、お手頃価格で購入することができる。レストランでは無角和牛のカレーやリブロースステーキを提供。極上の部位リブロースは、甘みのある脂のサシが入り濃厚な味わいだ。
◆水揚げされたばかりの鮮魚
直売所には、朝水揚げされたばかりの鮮魚が漁港から直接届く。その鮮度はお墨付き。多種多様な魚がぎっしりと並び、しかも格安に購入できるため、多くの人が魚を買いに訪れる。レストランでは阿武町沖で朝どれした地魚をメインとした海鮮丼や、お刺身などを楽しめる。季節や入荷状況によって、ネタの種類は変わる。
◆キウイ
阿武町はキウイの県内最大の生産地。主な栽培品種は実がグリーンのヘイワードだが、季節によって他の品種も出荷される。生のキウイの意外にも、キウイを使った商品が販売される。外売店の「LaPin」では、きらら牛乳ソフトに完熟のキウイジュレをトッピングした「キウイソフト」を販売。キウイの酸味とミルクの濃厚さが相性抜群のソフトクリームだ。
他にも地元産キウイの手作りジャムを詰め込んだマドレーヌなど、キウイの焼き菓子などもある。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆惣郷川橋梁
惣郷川橋梁はJR 山陰本線に架かる全長189 mの鉄道橋。昭和7 年に完成した美しい鉄道橋で、鉄道ファン人気の撮影スポット。日本海の波打ち際に滑らかな曲線を描くデザインで、水平線に沈む夕日をバックに走る列車の姿は、まさに絶景。橋からも海からも美しい景色を見ることができる。
◆笠山展望台
萩ジオパークの中で最後にできた火山が笠山。その笠山の山頂にある展望台で、萩六島が浮かぶ日本海や、阿武火山群の一部である平らな火山など、美しい景色を望める展望台だ。目の前に広がる日本海のパノラマビューを堪能できる。2階はカフェになっており、海を眺めながらゆっくりと過ごせる。