道の駅の特徴
津軽半島中央部に位置する中泊町は、元々隣接していない旧中里町と旧小泊町が合併してできた町で、内陸部にある中里地域と海岸に面する小泊地域の2つの地域に分かれる飛び地になっていることが特徴。肥沃な土壌のある中里地域では稲作などの農業、山地の多い小泊地区は漁業が盛んな地域となっている。
『道の駅 こどまり』はR339に面しており、アクセスは抜群。津軽国定公園の中央にあり、道の駅の目の前にある折腰内海水浴場は、水平線に沈む夕日を見られる絶好のスポットとなっている。道の駅に隣接した「折腰内オートキャンプ場」もあり、夏には海水浴やキャンプに訪れる人で賑わう。
「ポントマリ」という愛称の道の駅施設は、1階が物産販売所、2階がレストランとなっている。「ポントマリ」とは、アイヌ語と日本語が合体した言葉で「小さい泊地」という意味をもち、「ポン」はアイヌ語で「小さい」、「トマリ」は日本語で入江や湾をいい、船の出入りに適した湊(みなと)を指している。
物産販売所には小泊の地場産品や津軽地方の土産品などが並んでおり、中でも特産のメバルやヤリイカの商品が数多く並ぶ。物産販売所を奥に進むと水槽が設置されており、マツカワカレイやヤリイカなどその時々の魚が養殖されている。レジで販売されているエサをあげることができるのだが、満腹の時は食べてもらえないこともあるようなので、水槽に張り出されている満腹度指数を先にチェックするといいだろう。
2階にあるレストランでは、新鮮な魚介類を使ったメニューを楽しめる。特に特産のメバルを使った料理が名物で、漬けめしやメバル出汁のラーメン、天ぷら丼などさまざまなメバル料理を味わえ、「中泊メバル膳」と「中泊海鮮トマトラーメン」はレストランイチオシのメニューだ。また季節限定で生うに丼や活やりいかなど、旬の味覚も堪能できる。カウンター席があるので1人でも入りやすく、窓からは海を眺められる絶景レストランでもある。
道の駅が面するR339は「竜泊ライン」と呼ばれる絶景ロードで、東北では外せないツーリングコースだ。小泊と竜飛を結ぶシーサイドラインで、海岸線の爽快なルートや山間を走るワインディングまで、変化に富んだ走りを楽しめる。途中にある「眺瞰台」は、天気が良い日には北海道まで見ることができる展望スポットとなっている。メバルなど地元の海鮮料理を楽しめる道の駅は、東北屈指の絶景ツーリングルートの食事や休憩場所に最適のスポットだ。ただし道の駅は、竜泊ラインが冬期通行止めになる11月上旬から4月下旬まで冬期休業となるので注意が必要だ。
施設紹介
小泊の特産品が並ぶ物産販売所で買い物を、新鮮な魚介類のメニューを味わえる「レストラン竜泊」で食事を楽しめる。1階にはエサやりができる活魚水槽コーナーも備わる。折腰内オートキャンプ場が隣接する。
名物&名産品
◆中泊メバル膳
中泊町小泊地域で獲れるメバルは「ウスメバル」というオレンジ色をした体が特徴の魚で、青森県では漁獲量の多い「ウスメバル」のことを「メバル」と呼んでいる。中泊町はメバルの水揚げ量が県内No.1で、道の駅では特産のメバルを使ったメバル膳がイチオシのメニューとなっている。メバルの刺身姿盛り、煮付け、潮汁などでメバル料理を堪能できるほか、イカソーメンやエゴ海苔羊羹もついてくる豪華なご膳だ。
◆中泊メバルでチン!
「中泊メバル膳」で提供される煮付けを、家庭でも食べられるようにと開発された商品なんだそう。電子レンジでチンするだけで、家でもメバルの煮付けをお手軽に楽しめる。中泊のお土産にピッタリの一品だ。
◆中泊トマト海鮮ラーメン
中泊産完熟トマトを使用した自家製のトマトスープのラーメンに、地場産&手作りのイカ天かまぼことメバルソーセージがトッピングされている。麺を食べ終わった後には、ご飯を投入してチーズリゾットに味変もできる、1度で2度楽しめるご当地ラーメンだ。
道の駅周辺のおすすめスポット
◆竜飛岬
津軽半島の最北端にある津軽海峡に突き出た岬。岬には「日本の灯台50選」に選ばれた白亜の「龍飛埼灯台」や、石川さゆりさんのヒット曲「津軽海峡・冬景色」の歌謡碑がある。歌謡碑はボタンを押すと歌が流れる仕組みになっており、訪れる人のほとんどがボタンを押すために、絶えず「津軽海峡・冬景色」が流れている。天気の良い日には北海道まで見ることができる絶景スポットだ。
◆階段国道
龍飛岬を通るR339は日本で唯一の「階段国道」がある珍しい国道だ。車もバイクも通れず、歩行者のみ通れる国道で、龍飛埼灯台の下から龍飛漁港まで362段の階段になっている。走破する場合は、岬上か岬下にある駐車場にバイクを止めて歩くのだが、標高差約70mもあり、なかなかハードだ。階段の両脇にはアジサイが植えられており、アジサイのシーズンには見事な景色が見られる。