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北海道ツーリング好きのライダーなら知っているあの国道。昭和と今とで番号が違う?! えりもで発見した「ワッペン」の謎を探る!

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

ここに一枚のワッペンがあります。アメリカンビンテージ風のデザインに「WELL COME HOKKAIDO」「CAPE ERIMO」と刺繍されています。ビートルらしきクルマのリアウィンドには「ROUTE236」の文字。「なんだ、普通のお土産か!」と思うなかれ。北海道好きのライダーなら、国道236号はえりもを通らないことに気が付くでしょう。なぜ国道336号ではなく、国道236号なのか。謎の解明に挑戦しました。

目次

北海道開発局 室蘭開発建設部からの回答

さっそく両国道を管理する北海道開発局 室蘭開発建設部の広報に問い合わせました。すぐに問題が解決されると思いましたが、「調査する時間が欲しい」とのこと。翌日に連絡があり、少しずつ謎が解明されていきました。まずは、それぞれの国道の現状と歴史を確認しましょう。

国道236号

帯広市から浦河町に至る全長139㎞の道路です。1953(昭和28)年に北海道開発局開発調査課が経済効果調査に着手し、1970(昭和50)年に、一般道道浦河大樹線改築事業として帯広側から工事を着手。その後、主要道道となり、1982(昭和57)年4月に浦河町~大樹町が開通し、国道236号に昇格しました。約27年の歳月をかけて1997(平成7)年9月25日に全線開通し、「天馬街道」と命名されました。

国道336号

浦河町から釧路市に至る延長約150㎞の道路です。1953(昭和28)年に、二級国道236号・帯広浦河線(帯広市~浦河町)として指定施行。1975(昭和50)年に浦河町~釧路市が部分開通し、国道336号に改称されました。2012(平成24)年3月16日に、浦幌町十勝太から同町昆布刈石までの約3.2㎞が完成し、ようやく全線開通しました。

一度整理します

①現在の国道336号は、1975年まで国道236号だった。
②現在の国道236号は、かつては道道で1982年に国道236号に昇格した。

少し整理できましたが、まだ「国道336号は1982年まで国道236号だった」という説明書きの謎が残っています。1975年から1982年まで国道236号は消滅していたわけではありません。国道336号の重複区間となり、じっと道道からの昇格を待っていたのです。

ヒットソングが関係している!?

もう一つ、「もしもワッペンが、1975年の黄金道路開通を記念して作られたものなら、R336となるはず。なぜR236なのか?」という謎が残ります。札幌市内で土産物を取り扱う会社に尋ねましたが、詳しい情報は得られませんでした。もしかしたら国道と関係ないのかも…と思って調べると、「これだ!」という出来事を発見しました。

国道336号に変更される1年前の1974年1月15日に、森進一さんが歌う「襟裳岬」が発売され、累計約130枚の大ヒットになりました。日本レコード大賞と、日本歌謡大賞をWで受賞し、えりもブームが吹き荒れました。森進一さんは同年の「紅白歌合戦」にも出演し、レコ大からの移動で慌てていたこともあり、「社会の窓(ファスナー)」を開けたまま舞台に出るというハプニングがあったそうです。

情報求む!

実のところ、このワッペンは「黄金道路開通記念か、オッチョコチョイな担当者が2と3を間違えたのだろう」と思っていましたが、1974年のヒット曲にあやかった商品であることが濃厚になりました。ただし、これは仮説に過ぎません。真実をご存知の方は書き込み宜しくお願いします!

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