道の概要
高峰高原は、長野県小諸市内の標高2000mに位置し、東に浅間山(2568m)、西に篭ノ登(かごのと)山(2227m)の間にある高原である。北側には嬬恋村のキャベツ畑と志賀・草津方面の山々が、南側には八ヶ岳連峰を眺望し、雲海や夜は満点の星を眺めることのできる絶景スポットである。年間を通してトレッキングやマンテンバイク、スキーなどが楽しめるプログラムが用意されていて、ソロでもファミリーでも楽しめる場所だ。この高峰高原の車坂峠に向って、小諸市から標高差1000mを駆け上がる約13㎞の元有料道路がチェリーパークラインだ。
ここは、近場に有名な道が多いためか、ドライブやツーリング雑誌やサイトではあまり紹介されていない道路である。ツーリングマップルでも、すぐ西の湯ノ丸高原地蔵峠越えがお薦め道路になっている。しかし、走って見ればこの道の素晴らしさが必ず分かる。
展望は上部区間に限られるが、そこまでの区間は、白樺樹林帯の中を、タイトなヘアピンカーブと急勾配の道が連続し走りを充分に満足させてくれる。元有料道路で観光地を控える高原ルートなので、路面状況は大変よくストレスはほとんど感じない。白樺樹林帯からカラマツ林を過ぎると一気に展望が開け、南側の佐久平と八ヶ岳の峰々を眺望する。紅葉のシーズンには茶色に染まったカラマツが眼下に広がる。
そして、高峰高原ホテルの前を通って終点の車坂峠に到着する。あまり知られていないので、道路が混むこととは無縁の穴場的快走路である。
難点をあげるとすれば、ダート走行ができない場合はUターンするしかないことくらいか、それでも下りは八ヶ岳方面を遠望する上部の景色は素晴らしく、わずか13㎞なら、我慢の範囲内だろう。高原周辺には浅間山の温泉もあり体を休めるにも最適である。
峠の向こうは嬬恋村に下るダート(じゃり)の林道があり、SUVなら挑戦も可能か。お薦めは湯ノ丸高原地蔵峠に向う湯ノ丸高峰林道だ。こちらもダートだが、普通車でも充分走行できるレベル。南側をする崖ッ縁の道はスリル満点で楽しい。途中には池ノ平湿原やレンゲツツジの群落もあって、トレッキングコースもある。
お薦めのシーズン
- スキー場もあるので年間を通して走れるが、紅葉の秋が一番美しい。
周辺立ち寄りポイント
◆湯ノ丸高原
湯ノ丸高峰林道(ダート)で尾根伝いに移動できる。レンゲツツジが有名。