道の概要
『石鎚スカイライン』は四国最高峰の霊山・石鎚山へ向かう山岳ワインディングロード。渓谷の中を走るので、遠望できる場所はなく、景色よりも走り重視の日本百名道だ。正直、途中で停めて写真を撮りたくなる場所はなかった。走りについては楽しいだろう。ぐんぐんと昇る(降る)ワインディングはなかなか楽しい。
ちなみに石鎚山とは、最高峰に位置する「天狗岳」、石鎚神社頂上社がある「弥山(みせん)」、「南尖峰(なんせんぽう)」の一連の総体山のことを指している。かつては弘法大師空海も修行としたと言われ、現在でも厳しい修行をする修験の山の一つとしても有名だ。
絶景を期待するなら、石槌スカイラインよりも、国道194号線の寒風山トンネル付近につながる『瓶ケ森林道』の方がお薦めだ。こちらは1.5~2車線の林道で走りは期待できないし期待してもいけないが、高知県と愛媛県の県境の尾根を走る超絶景の道なのだ。
特に東黒森~自念子ノ頭~瓶が森~子持権現山に至る部分は、四国にもこんな絶景ルートがあるのかと思わせる信州顔負けの区間だ。
なお地元では瓶ケ森林道は〝UFOライン〟と呼ばれている。なぜ?と思うことだろう。これはそもそも地元では〝雄峰ライン〟と呼ばれていたのだという。ただ、登山者の写真にUFOらしきものがたびたび写り、地元の新聞にも掲載されるほどの騒ぎになったのだ。それ以降〝UFOライン〟という呼称が地元で定着したのだ。
なぜお薦めのシーズン
- 冬季閉鎖以外はいつでも楽しめるが、夏から紅葉の秋がお薦め。
周辺立ち寄りポイント
◆面河渓(おもごけい)
水質日本一に輝いた仁淀川の源流域に位置する奇岩やエメラルドグリーンに輝く清流が素晴らしい。コッテージやキャンプ場がある。食事も提供しているので、ドライブの休憩地に最適。
◆土小屋
石槌スカイラインの終点にあたる場所で、モンベルのショップもあり、石槌山登山の拠点になっている。