道の概要
源平合戦の中でも有名な、那須与一による「扇の的当て」の伝説が生まれた彼の地である『屋島』。瀬戸内海にある溶岩台地の山で、平坦な山頂部分と急峻な斜面が特徴だ。『屋島ドライブウェイ』はその山頂へ登る道で全長は3.7㎞と思いのほか短い。旧名「屋島ドライブウエイ」は有料の自動車専用道路だったが、観光地としての活性化を目指し、歩行者と自転車が通行するための整備を行なって、2018年5月26日「屋島スカイウェイ」と改名し無料化された。かわりに山頂駐車場が有料となっている。(200円)
約300mを一気に駆け上がる道は、短いながらも想像以上に面白い。
実はこの道「ミステリーゾーン」としても有名な場所なのだ。というのも、上り坂なのに、下り坂に見えてしまうという不思議なスポットなのだ。これは急勾配の坂道がゆるやかになったため、目の錯覚で下がっているように見えるというもの。実際に訪れて事の真相を確かめてみてほしい。
ドライブウェイの途中では瀬戸内海を展望できる東斜面の二か所に展望駐車場が用意されている。この駐車場からは源平合戦の讃岐屋島古戦場と五剣山が眺望できる。
山頂の南嶺駐車場を起点として周遊歩道が巡らされ、時計回りに屋島寺(四国巡礼霊場84番)、獅子の霊厳展望台(れいがんてんぼうだい)、新屋島水族館、談古嶺展望台(だんこれいてんぼうだい)、源平合戦展望台などを周回することが可能。日中だけでなく、日が傾いてからは眼下に高松市街地と瀬戸内海の夜景を楽しむことができる。
お薦めのシーズン
- 通年で楽しめる。
- 瀬戸内海沿岸の夜景もお薦め。
周辺立ち寄りポイント
◆不思議な坂(ミステリーゾーン)
実際は上り坂なのに下り坂に見える場所。スタートから約1.6キロ地点。数あるミステリーゾーンで一番有名。
◆金比羅山・金毘羅宮
江戸時代、庶民の旅は禁止されていたが寺社への参拝の旅は認められていた。そのため、『お伊勢参り』と人気を二分していたのが『こんぴら参り』だ。1368段の階段を登って奥社へ。金毘羅宮の主祭神は、大物主神と崇徳天皇。登り始めたら意外と楽かも?
◆満濃池
大宝年間(701年~704年)に灌漑用の溜池として作られた日本最古の人口池。一度は決壊し、その修復で空海が築池別当として派遣され約81haの大池を完成させた。現在の池敷面積は142.1ha。
◆五色台スカイライン
海に向って下って行く走りを楽しめる道路。距離もありお薦め。