道の概要
中国地方最高峰1729mの大山(だいせん)を回る県道30号、34号、45号、158号を大山環状道路と呼ぶ。山体の大きい大山は周囲からいくつもの登山道路が走っているが、走り応えがあるのは日本海側からの入り口となる地蔵峠から鏡ヶ成、蒜山(ひるぜん)大山道路から鍵掛峠を経由して大山寺付近までの区間。その間大山は南壁の荒々しい姿から伯耆富士とよばれる美しい山様に変化していく。
周辺には大山広域農道、大山道路と呼ばれ松並木が美しい県道24号、県道52号などがあり、どれも大山を眺望しながら快走できるお薦めの道。また、蒜山ICを出て国道482号を東に向かい、スポーツ公園を起点とすく県道422号は北海道並の牧場と畑の中を走る直線道路が中心の道路でお薦め。さらに蒜山大山スカイラインまでオートバイを走らせれば、高速ワインディングが楽しめるルートとなる。
圧巻は鍵掛峠からの大山南壁の景色。西側からは別名『伯耆富士』(ほうきふじ)と呼ばれおだやかな形状をしているが、南壁はまるで違う山で屏風のような切り立った崖が目の前に現れる。紅葉シーズンの周辺は大渋滞となり、峠の駐車場は常時満車になるので早朝を狙うしかない。鍵掛峠から先の道路はやや狭くなりブナの樹林帯の中を走るヘアピンの連続で、相当なテクニカルルートになる。なお、2022年8月現在、環状道路は災害復旧の整備があちこちで行われている。一方通行区間もあるので注意が必要。しかし、そのおかげで、一部区間の拡幅や路面状況は劇的に改善され、走りやすくなっている。秋に向けて楽しみな道路だ。
お薦めのシーズン
- 新緑の季節から紅葉が見頃を迎える秋口まで。とくに鍵掛峠の紅葉は中国地方屈指の美しさ。
周辺立ち寄りポイント
◆鍵掛峠
荒々しい大山の南壁をする環状道路随一の絶景ポイント。紅葉が特に美しい。秋の週末は慢性的な渋滞が発生する。
◆鬼女台
大山南壁と鳥ケ山と蒜山高原を眺望する場所。早朝には霧の蒜山高原を見ることができる。
◆大山まきばみるくの里
白バラ牛乳を使用した特製ソフトクリームは絶品。様々な体験や食事等ができる。広い芝生で遊ぶのもいい。
◆江島大橋
とてつもない急坂の写真がネットで話題を呼んでいる橋。本当に急坂かどうかは実際に走ってもらいたい。撮影場所だが、橋を下ったところのコンビニ周辺ではなく、隣の大根島の周回道路の土手からになる。距離があるので超望遠レンズかデジタルズームのカメラが必要。
◆境港市 水木しげるロード
環状道路を走り終えた後、国道431号で楽しいこの道を散策したい。177体のブロンズの妖怪が迎えてくれる。