道の概要
『信貴生駒スカイライン』は大阪と奈良の境界の生駒山(標高642m)と信貴山(標高437m)の稜線を走る全長20.9kmの自動車専用の有料道路だ。ここは私道で近畿日本鉄道(近鉄)が所有し、子会社の近鉄レジャーサービスが管理している。私道ではあるが道路運送法に規定された自動車道なので、道路交通法などが適用され、違反者には罰則が科せられる。かつては二輪車も通行可能だったが、事故・暴走行為が多かったため、現在二輪車は全面通行禁止になってしまった。折角の素晴らしい景色と走りが楽しめる道路なのに残念である。他の道路にも波及しないように、互いの運転マナーの向上を図りたいものである。
道路は、連続するヘアピンカーブから長いストレートまで多彩で、ドライブ好きにはたまらない道だ。途中にはいくつもの駐車場が用意されていて、いずれも大阪や奈良を一望でき、この地域有数の夜景スポットとして多くの人が集まってくる。お薦めは北側から、パノラマ展望台、鐘の鳴る展望台、十三峠だ。中でも鐘の鳴る展望台は、展望台の柵にカップルたちが南京錠を掛けて愛を誓う「愛の南京錠」のデートスポットとしても知られ、大阪と奈良の夜景を同時に眺められることから絶大な人気がある。夜景の撮影を考えると、十三峠も広大な大阪の夜景を眺望できる場所だ。
4月はスカイライン全線にわたって桜が咲き、桜のトンネルの中のドライブを楽しめる。満開時期を過ぎると、桜吹雪の中をピンクに染まった道路のドライブは格別だ。秋にはその桜がオレンジ色に輝く。
通行料金が高いか安いかは判断しづらいが、途中の好展望地の駐車場、道路の保守整備、公園等の施設などを総合すれば、リースナブルな料金設定といえよう。2017年台風21号の影響によって土砂崩れが発生し、一時通行止めになったが、2018年12月22日には全線が開通している。
お薦めのシーズン
- 春の桜、秋の紅葉。夜景は年間を通して楽しめる。
周辺立ち寄りポイント
◆鐘の鳴る展望台
大阪と奈良の両方の景色が眺望できる「愛の南京錠」のデートスポットにもなっている。(駐車場22台)
◆十三峠
大阪の夜景を楽しめる場所。(駐車場18台)
◆ぬかだ園地 あじさい園
関西屈指のあじさいの名所。「あじさいプロムナード」と名付けられた延長1500mのつづら折りの遊歩道が有名。生駒山上遊園地駐車場からあじさい園までは徒歩約30分。