道の概要
鳳来寺山パークウェイは、愛知県新城市にある鳳来寺山に向う元・有料道路。2005年に無料化されて県道524号になった。東西に走る約6km区間と、中間付近から分岐して鳳来寺山パークウェイ駐車場(山頂駐車場有料)へ向かう約1.5km区間があり、鳳来寺山の山頂付近にある鳳来寺への自動車用登山道路としての位置付けが強い。徒歩の場合は1452段の石段を登ることになる。新東名自動車道や三遠南信道路の開通で愛知東海方面からのアクセスが格段に良くなった。鳳来寺周辺は紅葉の名所となっており、秋のシーズン中は混雑する。
鳳来寺山パークウェイは、勾配が急でカーブもタイトなワインディングロードなので、スピードを出せる道ではないが、ほどほどの速度でゆったりと流すのが楽しい道だ。途中分岐があって鳳来寺山パークウェイ駐車場方面に向い、鳳来山東照宮をお参りするのが定番コースだろう。鳳来山東照宮は日光、久能山と並ぶ三大東照宮のひとつで、徳川家康を祀る神社で本殿や拝殿などが国の重要文化財になっている。さらに進むと真言宗の寺院、鳳来寺がある。
道路自体は距離も短く、これだけではツーリング・ライダーは満足できないと思うので、周辺の観光地の散策や棚田巡りをセットしてもよいだろう。走りたい場合は、国道151号で北上して茶臼山高原方面に足を伸ばすか、南に下って、浜松や名古屋のライダーに人気の浜名湖北岸の奥浜名オレンジロードや湖岸周回道路もよいだろう。
お薦めのシーズン
- 新緑から紅葉の11月
周辺立ち寄りポイント
◆蔦の渕
国道473号沿いの大千瀬川にかかる、幅約70m、落差約10mの大滝。とうえい温泉の裏手にある展望台からは、その姿を間近に見ることができる。その雄大な様から「奥三河のナイアガラ」と名づけられている。
◆鳳来寺
今から約1300年前(西暦703年)に利修という仙人によって開山された。表参道の石段を登り、仁王門を過ぎた辺りにある名木『傘杉』は、推定樹齢800年、樹高は60.8mにもなり、天に向かって伸びる姿はまさに圧巻。
◆阿寺の七滝
滝が7段の階段状になっていることから七滝と名づけられた美しい滝。日本の滝100選、国の名勝および天然記念物にも指定。
◆四谷千枚田
鞍掛山(標高883m)に水源を持ち、麓に広がる石垣による棚田。高低差200mに現在22戸の農家の方々が420枚の田を耕しており、『日本の棚田百選』にも選定されている。