道の概要
寒立馬(かんだちめ)のいる灯台として有名な本州最北東端にある尻屋崎に向かうシーサイドライン。広くはむつ市から始まる県道6号も含めるが、快走路としてお薦めできるのは、尻屋崎灯台周辺のゲート内の部分(昼間のみ通行可)。距離は短いが、素晴らしい海岸を見ながらのドライブは極上。灯台周辺の舗装路と海岸の間には旧道と思われるダートの道がある。バイクをおいて津軽海峡をバックに記念写真が撮れる。灯台から東の道路は2車線の快走路で高速走行が可能だ。灯台のある最果ての海岸公園、快走道路として癒しのスポットでもある。
尻屋崎灯台は明治9年(1876年)に東北地方に初の洋式灯台として完成した。津軽海峡と太平洋が交わる尻屋崎沖は、海上交通の要衝として、また豊かな漁場として、昔から非常に重要な地点だったこと、この地特有の濃霧が多く発生しすることや海面下に岩礁が広がることから、難破岬と呼ばれ遭難船の多い所として恐れられていた。明治時代に入り、日本も世界各国と貿易を行うようになったため、航行船舶の安全を守るために、尻屋崎で焼いたレンガで建てられた灯台である。ここは純白で黒の模様はない。国内最大級のレンズを使い明るさもトップクラス。見学も可能だ。
灯台周辺は草原の公園になっている。放牧されている寒立馬は寒さと持久力にたけ、粗食でも育つということで農業用として重宝されてきた馬。一時は9頭まで減ってしまったようだが、保護育成政策により現在では40頭ほどいるとのこと。基本的に人に慣れ大人しいが、たまに激しい動きもするのでちょっと注意。
お薦めのシーズン
- 緑輝く夏がお薦め。
周辺立ち寄りポイント
◆猿が森砂丘
一般には余り知られていないが、日本一の広さを誇る砂丘である。日本三大砂丘は一般的には鳥取県の鳥取砂丘、鹿児島県の吹上浜、静岡県の中田島砂丘だが、実は面積日本一の砂丘は青森県の猿が森砂丘。防衛装備庁の管轄のため一般立入禁止区域なのでその全容を見ることはできないが、南北の端から一部眺望できる。北側は尻労(しっかり)、南側は小田野沢と呼ばれている場所。アクセスしやすいのは国道338号沿いにある小田野沢で漁港駐車場を停めて砂丘を歩くことができる。
◆ミス・ピードル号記念広場
1931年、この場所からアメリカに飛び立った飛行機のレプリカが野外展示してある。東日本大震災で津波で流されたが再展示された。大パノラマの太平洋展望台もある。国道338号沿い小川原湖東海岸。