四国カルストの概要
四国愛媛県と高知県にまたがる尾根沿いに広がる「四国カルスト」。白い石灰岩がヒツジの群れのように見えるカレンフェルトやすり鉢型の窪地ドリーネなど、カルスト特有の景色が望める場所で、ご存じのように日本三大カルストのひとつになっている。
標高1000m~1500mに広がる高原は、奥深い四国山脈の大パノラマの風景や珍しい高原植物に溢れ、雄大な山々、どこまでも続く青空、放牧された牛の群れなど、この天空の地に牧歌的な風景が広がる。四国ドライブと観光で今一番人気になっているのがこの四国カルスト公園線だ。
冬季閉鎖解除は3月中旬予定(積雪状況によって変動)
温暖と思われる四国だが、冬の北西の季節風が中国山地を飛び越えて四国山脈に当たり、標高の高い四国山脈の山々は意外と積雪は多い。
四国カルストも例年12月上旬から3月中旬までは冬季閉鎖となる。
再開日は年によって変動しているので、愛媛県の土木課のHPですると良いだろう。
なお周辺の県道や東津野城川林道も閉鎖となっている。
天気予報を見定めて四国カルストを走ろう
東日本は大陸からの季節風が強いと大体晴れるパターンになるが、中国四国地方は、中国山地の標高が低く、さらに瀬戸内海があるため、単純に晴れるというわけではないのが難しいところだ。
早朝は晴れていても、瀬戸内海の水分を蓄えて午前中は雲が広がり、昼頃から再び晴れるということが多くある。平地上空は晴れているのに、四国山脈の山の上は雲に覆われていることはしばしばで、晴れ予報なのにのぼったら雲の中だったという方も多いのではないだろうか。
天候が変わりやすいのと標高が高いため予報は難しいが、移動性の高気圧が張り出して、翌日や翌々日まで晴れ予報だと比較的天気は安定している。四国カルストを気落ちよく走るのならそこが狙い目。
梅雨の中休みに雲ひとつない超ピーカンの撮影に成功
今回紹介する動画は、2022年6月2日、早い梅雨入り宣言があった後の中休みに、天気予報を確認して行って撮影したものです。今回は4回目の訪問でしたが、過去最高の天気で、高原の緑は輝き少し雲が欲しかったと思える空でした。(チョットゼイタクですが)
宿泊予定なら、日の出が終わった後の時間帯が狙い目
週末にキャンプ場やホテルに宿泊予定なら、日曜日の朝、日の出が終わった後が走るには最適。
多くの宿泊組が日の出を見ようと道路脇のスポットに集まりまるが、それが終わると朝食のため一斉にいなくなり、道路はガラガラになる。
天空の道を完全に独占走行することも可能!
姫鶴平からさらに西の牧歌的な大野ヶ原方面もおすすめ
天狗高原から五段高原姫鶴平(めづるだいら)あたりまでが、カルスト地形の中を走る人気の区間。
さらに西の大野ヶ原に進むと、牧場と草原の山々が連なる牧歌的な酪農地帯の景色となる。
牧場併設のペンションもみの木などもあり、こちらは比較的人も車も少ないので狙い目だ。
大野ヶ原から先は、東津野城川林道西線で南下して国道197号に出ることも可能。(渋滞なし)