大人気のZ900RSの弟分として登場したZ650RS。
優れた低速トルクを発揮する649cm³並列2気筒エンジンと軽量なシャーシは軽量でハイパワーが特徴の往年の“ザッパー”を彷彿とさせ、ネオレトロなデザインと相まってたちまち人気となった。
日本では2022年4月に発売され、初代「Z1」発売から50年目を記念した「火の玉カラー」の特別仕様車も販売された。
今回はそんなZ650RSのタンク容量・燃費・タイヤの空気圧からシート下まで、気になる部分を調べていこう。
タイヤサイズと空気圧
まずはタイヤのサイズと空気圧をチェック。
空気圧は乗り心地や操舵感、燃費にもダイレクトに影響する部分なので、しっかりと管理したいポイントだ。
指定の空気圧はチェーンケースの上に表記してあるので、給油の際にこまめにチェックしよう。
ホイール形状/リム幅 | タイヤサイズ | タイヤ標準指定空気圧 | タイヤタイプ | |
フロント | MT/3.5 | 120/70ZR17 | 2.25kgf/cm² | チューブレス/ラジアル |
リア | MT/4.5 | 160/60ZR17 | 2.50kgf/cm² | チューブレス/ラジアル |
Z650RSは外見こそレトロなものの、フロント・リア共に17インチのラジアルタイヤを装着することから、中身は現代のスポーツバイクとして設計されていることが分かる。
また、フロント120・リア160というタイヤ幅は、650ccパラレルツインエンジンのパワーをしっかり受け止めつつも、ハンドリングの軽快さを損なわないサイズ設定だ。
曲がりくねった峠道もヒラヒラと倒せる親しみやすいバイク、そんなZ650RSのキャラクターがタイヤサイズからも見えてくる。
タンク容量と燃費は?
続いては航続距離に影響するタンク容量と燃費。
油種 | タンク容量 | 燃費(WMCTモード値) | 燃料満タン時走行距離 |
レギュラーガソリン | 12リットル | 23.0km/L | 約276km |
ガソリン価格が上昇傾向の昨今、レギュラーガソリン仕様なのは嬉しいポイント。
また、実燃費に近いと言われる“WMCTモード値”で、リッター23kmと燃費も良好だ。理論値といえど燃料満タンで280km近く走行できるのは、長距離ツーリングライダーにもアピールできる点だろう。
5段階でレバー調整可能!ヘルメットホルダーも有り
ブレーキとクラッチレバーの距離は5段階で調節が可能。
ライディング中頻繁に操作する部分なだけに、レバーの握りやすさは疲労感や安全面にも影響するので、標準で調節機構がついているのはありがたい。
比較的手が小さめな女性ライダーにもZ650RSはフレンドリーだ。
また、安全意識の高まりもあり、高価なヘルメットを使用するライダーも多い中、鍵付きのヘルメットホルダーが付いているのは、ツーリング中のコンビニ休憩時などにも便利だ。
シートの外し方とシート下の収納は?
シートの外し方は、リアフェンダー裏の鍵穴にキーを挿し回し、斜め上にシートをずらせば外れる。
シート下には標準でETC2.0車載器と車載工具が収まっている。物入れのスペースはほぼ無く、車検証が入るレベルだ。
シート下にETC2.0車載機と車載工具を標準装備
Z650RSはETC2.0車載器を標準装備しており、配線がごちゃつくこともなくシート下にきれいに収まっている。
セキュリティの面からETCカードを車載機に入れっぱなしにするのは避けたいので、鍵一つで簡単にシートを着脱できるのは高評価だ。
車載工具はヘキサゴン、レンチ、+-ドライバー、プラグレンチ、フックレンチが収納袋に入っている。
必要最低限といった内容なので、出先で万が一必要になりそうな工具は自分で追加しておきたい。