コロナ禍において、三密を防げる乗り物という事で新車バイクの登録数が増加しているのだとか。
デリバリーが遅れているという問題はあっても、二輪業界にとっては久しぶりの明るいニュースといえます。
リターンライダーや初心者ライダー購入しやすい排気量といえば250㏄クラス。
近年は以前よりも更に人気カテゴリとなりスペック競争が激化。
スペックや装備に優れた車両がリリースされていますが、以前よりも価格が高くなっています。
しかし今回紹介するCB250RはABS標準装備で56万4300円。
更に車両重量は144kgと超軽量。
軽量で安価。とても魅力的ですが試乗してみると魅力はそれだけではありませんでした。
CB250Rの足つき
CB250R シート高:795mm 車両重量:144kg テスター身長164cm 体重60kg
CB250Rは最近のストリートファイター系バイクとしてはシート高は低め。
そのうえサスペンションが柔らかくライダーが座ると沈み込むので数値以上に軽く感じます。
車両重量はこの排気量としてもトップクラスで軽量なので跨ったままで取りまわすのも楽でした。
CB250R 燃費
今回は街中の走行をメインに高速道路の走破性をチェックするために、後半少しだけ高速道路を走行しました。
結果CB250Rの燃費は37km/Lでした。
CB250Rには燃費計がついていますが、高速走行時には明らかに燃費が良くなっていたので高速道路を使ったツーリングでは伸びそうです。
CB250Rの積載性
ヘッドライトは昔ながらの丸目一灯ですが、フレームを含めた車体構成は今どきのストリートファイター。
タンデムシートはコンパクトで幅もせまめ。
タンデムシートに荷物を積載する際にはタンデムステップの所にフックがかけられます。
ヘルメットロックなどは車体に装備されていませんが、タンデムシートを外すとヘルメットをかけるフックがついています。
もちろんシートにかけた状態でタンデムシートをしめることはできますがギリギリっぽい感じ。
ハンドルはファットバーですがトップブリッジとの間にはスペースがあるのでスマホホルダーはφ数があえばセンターに取り付け可能です。
ストリートファイター系車両がベースなので、積載性抜群とはいえませんが、ある程度配慮されているといえます。
工夫次第で荷物を沢山積載することはできそうです。
CB250R下道での走行性能は?
早速CB250Rのエンジンをかけて走り出してみると、予想通り軽快な走り出し。
この排気量クラスでもトップクラスに軽量にフルカウルスポーツCBR250RやオフロードCRF250Lなどに搭載実績のある元気のあるエンジンの組み合わせで軽快でないわけがない。
正直ここまではスペック表やプレスリリースを見ればわかるはなし。
意外だったの走行時の安定感です。
250㏄クラスのスポーツバイクは通常前後17インチタイヤ、幅はフロント110mm、リア140mmを採用するのが一般的。
CB250Rはリアにワンサイズ太い150mmを採用しています。
またシートフレームが短く車体がコンパクトに見えますが、スイングアームは長め。
加えてフロントフォークは倒立タイプなので剛性があり設置感があります。
これらの要素が複合的に重なり、結果的に軽量なのに安定感がスゴイ。
CB250Rの高速道路の走破性は?
下道では超軽快で安定感抜群。
それでは高速道路ではどうでしょうか?
高速では80km/hで5000rpm、100km/hでは6000rpmぐらいで巡行できます。
走り出しから軽快に加速するエンジンですが、5000rpm、6000rpmぐらいにもパワーの盛り上がりがあるので巡行からの追い越しはラクラクこなせます。
下道でも柔らかく乗り心地が良いサスペンションは高速道路では少々役不足かなと思っていましたが、ダンパーが効いていて突き上げも感じません。
ポジションはやや前傾なので直立状態に比べて高速走行時の前からの風の影響は少ないですが、長距離走行するなら小さめでもウインドスクリーンがほしいところ。
気軽さと万能さを兼ね備えた一台
軽量で取りまわしが楽なので、気軽にバイクで出かけることができます。
安定感を兼ね備えているので長距離ツーリングも問題なし。
ホンダ公式ページのウェブカスタマイズパーツカタログを見るとウインドスクリーンやヘルメットホルダー、シートバッグなどが用意されており用途によってカスタマイズが可能です。
乗ってみるとカタログやホームページに掲載されている以上に魅力を感じる一台。
ぜひ一度試乗してみてはいかがでしょうか?
動画でも詳しくインプレッションしています
CB250R主要諸元
CB250R | ||
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車名・型式 | ホンダ・2BK-MC52 | |
全長(mm) | 2,020 | |
全幅(mm) | 805 | |
全高(mm) | 1,045 | |
軸距(mm) | 1,355 | |
最低地上高(mm)★ | 147 | |
シート高(mm)★ | 795 | |
車両重量(kg) | 144 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃料消費率*1 (km/L) | 国土交通省届出値: 定地燃費値*2 (km/h) | 44.5(60)〈2名乗車時〉 |
WMTCモード値★ (クラス)*3 | 33.7(クラス 3-1)〈1名乗車時〉 | |
最小回転半径(m) | 2.3 | |
エンジン型式 | MC52E | |
エンジン種類 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 | |
総排気量(cm3) | 249 | |
内径×行程(mm) | 76.0×55.0 | |
圧縮比★ | 10.7 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 20[27]/9,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 23[2.3]/8,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 | |
始動方式★ | セルフ式 | |
点火装置形式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式★ | 圧送飛沫併用式 | |
燃料タンク容量(L) | 10 | |
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.416 |
2速 | 2.250 | |
3速 | 1.650 | |
4速 | 1.350 | |
5速 | 1.166 | |
6速 | 1.038 | |
減速比(1次★/2次) | 2.807/2.571 | |
キャスター角(度)★ | 24° 44′ | |
トレール量(mm)★ | 93 | |
タイヤ | 前 | 110/70R17M/C 54H |
後 | 150/60R17M/C 66H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス) |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |