バイクのペイントは楽しいけれど住宅街で気軽にはできません!
バイクのペイントってやってみると非常に面白いもので、私も自前のペイントガンを持っていたりします。
あと25歳くらい若かったら、修行して板金塗装業をやってみたいと本気で思っていたりします。
YouTubeとかでおもいきり事故った車のクラッシュした部分を引っ張り出して、叩いて塗って直す動画は非常に興味深く、ダメージ箇所の全くわからなくなった仕上がりを見ると、職人さんの腕前に本当に惚れ惚れするばかりです。
劣化した純正色を塗り直すレストアペイントや、オリジナルのカスタムペイントなど、自分で思い通りにできたらきっと楽しい物なのはわかってはいるのです。
しかし、ペイントというものは何より作業環境が重要で、屋外の野天では塗装面に砂とか埃とかが付着しちゃいますし、ペイントミストが拡散するので住宅街ではスプレーペイントでも周囲には大変な迷惑となりかねません。
探せば時間貸しのペイントブースなんてのもありますが、ペイントは何より下準備が大切なので、塗装を剥がして、板金して、パテ入れて、下地塗って、研いで……ってやるのに数日費やされることも覚悟しなければなりません。
つまり、DIYペイントっていうのはちゃんとやろうとすると結構大変なことになります。
でも、今は色を変えるのに塗るのではなく、貼るっていう方法もあったりするのです。
伸びるから曲面にも綺麗に貼れるラッピングフィルム
ラッピングフィルムは、バイクや車の3次曲面に伸びて追従するので、まるで塗ったように綺麗に貼ることができる商品。
カラーバリエーションも豊富でソリッドやメタリック、柄、ホログラム、カーボンなどなど多彩な商品が販売されています。
飽きたら剥がすこともできるので、ペイントよりも気軽なカラーチェンジの手段としてかなり一般的になってきました。
専門店では車一台丸ごとラッピングで色変えもできます。オールペイントよりも安上がりなので、カスタムシーンではペイントと並んでラッピングによる大胆なカラーチェンジも主流となっています。
そんなラッピングに使うフィルムはAmazonなどで簡単に手に入るので、DIYデ自分でも気軽に挑戦できます。
ペイントのように飛沫が飛んだりすることもなく、特別な設備も必要ないので、屋外の駐車場や自宅室内などで施工することもできます。
今回は手持ちのラッピングフィルムでバイクのパーツをイメージチェンジしてみることにしました。
なぜだかヘッドライトのリムに貼ってみた
バイクメンテ趣味が度を超えてくると、愛車のスペアパーツをひたすら蒐集するという奇行に走ることになり、それが家庭内にさまざまな軋轢を生み、争いの元凶になるのですが、私がなぜか持っているVmax1200のヘッドライトアッシーです。
これを分解しまして
このヘッドライトリムに貼ってみることにしました。ちょっと曲面が多過ぎたので、結果的には少し失敗ました。
赤色のラッピングフィルムです。長期保管品なので折れ癖がついてしまっていますが、まあ使えるかと思います。幅を合わせてカットしておきます。
カッティングシートの様に剥離紙を剥がして貼っていきます。
ヘッドライトリムは環状なので、つなぎ目ができてしまいますが、ここをリムの下部に持ってくることで目立たなくしました。
まずもってリム全周にフィルムを回すように貼りました。ラッピングフィルムは何度でも貼り直しができるので、わりと気楽に取り組めます。
ここで使用したラッピングフィルムは透明の表面保護フィルムが貼られれていましたので、これを剥がしておきました。
ここから指先で空気を抜きながら貼っていきます。
特に寒い季節はフィルムの伸びが悪いのでドライヤーなどで温めつつ作業を進めると良いです!
ヘッドライトリムは曲面が急なのでかなり貼りにくかったです。燃料タンクとかフェンダーとかサイドカバーとかはもっと上手いこといくかと思います。
おおむね貼れたところで余剰部分を切り取っておきます。
ボルトの通る穴の部分はカッターで切り抜いておきます。
やや皺が目立ちますが……完成です
ちょっと失敗気味ではありますが、ラッピングフィルムを貼ったヘッドライトリムを組み込んでみました。
ちょっと皺が目立ちますが、これが綺麗に貼れると塗装したものと遜色ない仕上がりが期待できます。
過去にラッピングフィルムを施工した部品をご紹介します!
サイドカバーに貼った例です。元々は黒い未塗装樹脂だったのですが、ラッピングを貼ることで短時間でイメチェンできてしまいます。飽きたら剥がせば良いですし気軽に挑戦できるのが良いところなのです。
Vmax1200のサイドカバー編
いつか板金して塗り直して着せ替えが楽しめる様に外装部品のスペアのストックも進んでいるのですが、サイドカバーもスペアを持っていたりします。
こちらにはヘアライン模様の黒いフィルムを貼ってみました。
サイドカバーは曲面が少な目なものが多いので、ビギナーでも貼りやすいかもしれません。
まずまずの完成度で貼ることができました。
小物部品から自分で楽しめるカラーチェンジ
何十年も同じバイクに乗っていると見た目に飽きがきたりすることもあるのですが、そんな時はカラーチェンジがおすすめです。ディープなバイク趣味の人は外装を何セットも持っていたりしますが、一般ライダーではそうもいきません。
ならば、気軽に貼って剥がせるラッピングフィルムが絶対におすすめ!
まずは小さな部品からラッピングフィルムを貼ってみてはいかがでしょうか!?