これから夏本番を迎えて気温が35度を超えるような猛暑の日々がやってきます。
人間はもちろんげんなりなのですが、暑さはバイクにとっても厳しいものです。
排気量の大きなエンジンは発熱量も大きいですし、排ガス規制の影響からマフラーには触媒がたっぷり詰まっているので、これがまた熱を持つのです。
水冷車はラジエター回りの点検を実施!
夏を迎えるにあたり、水冷車ならばまずは冷却系のチェックを行っておきたいものです。
リザーバータンクに冷却水が入っているかを確認しておきましょう。
また、水温計の針は安定しているか? オーバーヒートの兆候は無いか?の確認は今の時期にしておきます。さらに、見える部分の冷却ホースが劣化で膨らんでいないか?ひび割れが無いかも見ておきます。
冷却水温が異常に高まり、圧力上昇すると冷却水路の最も弱い場所から吹き出すことになります。冷却水が漏れればそのまま走ることができなくなってしまうのです……。
真夏こそエンジンオイルには厳しい季節!
気温の低い真冬と気温の高い真夏はエンジンオイルにとって、もっとも厳しいシチュエーションになります。
エンジンオイルは125~130℃を超えると、極端に潤滑性が失われます。オイルがシャバシャバとなり、油膜を保てなくなった結果、エンジン各部の摺動面に摩耗やかじりを発生させてしまう恐れがあるのです。
更に最悪のケースでは、焼付きやヘッドの歪みなどを起こすことも考えられます。
エンジンがブローするような状況は、質の低いオイルを使い、高回転で無理にエンジンを回し続けるなどの無茶がないとあまり起こることは無いですが、気温の異常な高さはエンジンにとって決して好ましいものではないのは確かです。
エンジンの粘度を変えて夏場に備える!
現在、国内で流通しているバイク用エンジンオイルはSAE規格のマルチグレードオイルが一般的で「10W-40」や「15W-50」などというように粘度が表記されます。
例えば「10W-40」の場合、低温始動性の面ではSAE10Wの性能を持ち(Wはウィンター「冬」の頭文字)、高速、高負荷及び高温時にはSAE40の性能を備えていることを表します。
つまり、夏場で重要なのがSAE表記の大きい方の数字です。この数字が大きいほうが気温の高い季節に適しているという意味を持ちます。
メーカー指定粘度のオイルを選ぼう!
夏場はとにかく固いオイルを使えば良いのかというと決してそうではなく、特に最新機種は指定粘度でないとエンジン本来の性能を発揮できないこともあるので、季節を問わずメーカー指定粘度のオイルの使用をお勧めします。
しかし、機種によって「10W-40もしくは15W-50のどちらか」といったように、複数の指定がある場合には、夏場には15W-50を選ぶべきです。
また、空冷の旧車は夏場はやはり、固めのオイルがおすすめです。固いオイルが抵抗になって多少エンジン回転の鋭さが鈍っても、油膜の保護を優先するほうが良いでしょう!
多彩な粘度が選べる『LIQUI MOLY』オイルのススメ
ドイツで生まれた油脂類ケミカルのトータルブランド「リキモリ」は、様々なバイクの特性にマッチしたエンジンオイルを幅広くラインナップしています。
また、フルシンセティック(100%化学合成油)、ミネラルオイル(鉱物油)といったバリエーションも幅広く、年式や車種によってチョイスが可能。
さらに特筆すべきは多彩な粘度が選べることです。
いくら夏場とはいえ極端に固い粘度を選ぶのは躊躇するもの。
Moto2 / Moto3において公式採用されているMotorbike 4T Synth Street Raceであれば、全4種類の粘度から最適な粘度のものを選ぶことができます。
また、旧車やミドルクラスなど常用回転域が低い機種であれば「Motorbike 4T Synth Street」がオススメ!粘度は3種類のバリエーションがあります!
本格的な夏場を迎える前に、愛車にリキモリを使ってみてはいかがでしょうか!?
夏こそ金属表面再生効果のある添加剤「スーパーゾイル」を!
先にも述べたように、夏場に最も懸念されるのがオイル油膜保持能力の低下です。エンジン内のの摺動部にある油膜が無くなれば、金属同士が直に擦れあうことになり、摩耗や傷は避けられません。
また、走行距離を重ねれば、エンジン部品表面の微細な傷は避けられず、それが蓄積することでエンジン性能が低下していくことになります。
このようにダメージを受けたエンジンの金属表面を再生し、さらに強靭化させる唯一のオイル添加剤が「スーパーゾイル」なのです。
夏に向けてオイル交換を行う際は、同時にスーパーゾイルを添加することで、エンジンの好調を末永く維持できるようになります。
添加方法の記事はこちら!
今年も激烈な暑さがやってくる!?備えは万全に!
真夏のバイクは体力的に厳しい面もありますので、備えは万全にしておきたいものです。
それと同時に、バイクの方にも夏を迎える前にエンジンオイルの交換を実施し、愛車を労ってあげましょう!
TEXT/丸山淳大