無限電光 hit-air Motorrad-2
世界に先駆けてバイク用エアバッグの開発&商品化を果たした無限電光。
同社の「hit-air」は日本をはじめ世界各国の白バイ隊にも正式採用されており、その高い信頼性を伺うことができる。
hit-airといえば、普段使っているライディングジャケットやレーシングスーツ(革ツナギ)の上から着用できる「一体型エアバッグ・ハーネス」が広く知られている。
一方でツーリングメインで着用したいなら、エアバッグシステムを内蔵したジャケットをお勧めしたい。ジャケットを着た上からさらにエアバッグハーネスを着用する手間が無いので、ツーリング先で脱ぎ着する際も便利だし、見た目にもエアバッグを内蔵するようには見えずシンプルなのだ。
hit-airのエアバッグ一体型ジャケットは着用シーズンやバイクのタイプに応じて選ぶことができる幅広いラインナップを揃えている。
ここでは、その中でも着用シーズンが長い「Motorrad-2」にスポットを当ててご紹介したい。
揺るぎない安全性の追求とライディングウェアとしての基本スペックの高さが光るMotorrad-2
「エアバッグ一体型」という点に注目が集まりがちなhit-airのエアバッグジャケットだが、ジャケットとして見ても非常に完成度が高く、細部まで快適性や安全性に軸足が置かれた造りが見て取れる。
丈が長めのスタイルでネイキッドからアドベンチャーモデルまで、ツーリングを快適かつ安全に楽しみたいライダーに最適だ。
カラーバリエーションはダークグレー、ブラックレッド、ライトグレーブルーの3色で、ライトグレーブルーとブラックレッドは新色となり、ダークグレーは再生産色となる。
幅広い体型をカバーする6サイズで展開
サイズはM / L / XL / 2XL / 3XL / 4XL(ダークグレーとブラックレッドのみ)と、細かく設定されており、ジャストサイズをチョイスすることができる。
メインとなる素材は600D(ポリエステル)と1000D(ナイロン)で、転倒時に特に衝撃を受ける部分に1000Dを使用し、しなやかに動かしたい箇所には600Dの素材を使い分けることで護りと着心地の良さを両立させている。
リフレクター素材を要所に採用し被視認性を向上
万がいちのアクシデントの際に頼りになるのはもちろんなのだが、事故を未然に防ぐ機能にも抜かりはない。
両肩、背中、両裾の部分にリフレクターを生地に織り込んだ機能素材「LUMIDEX」が広範囲に使用されており、車のヘッドライトなどの灯りに反射するので夜間の被視認性が大きく向上する。
「いかにも」な反射材ではないので、光が当たっていない時は自然なデザインに見えるのがポイントだ。
背中、肩、肘にプロテクターを標準装備
肩、肘のプロテクターはCE規格品
Motorrad-2はエアバッグを抜きにしても高い安全性能を備えている。背中、肩、肘にプロテクターが標準装備されており、安心感は非常に高い。
さらに、オプションの脊髄プロテクターと胸部プロテクターを追加すれば、それだけで公道用ライディングウェアとしてかなり高レベルの安全性に達する。
CE脊髄パッドYM(左)規格《EN1621-2:Level-2》をクリアした脊髄プロテクターでソフトな着心地と高い衝撃吸収性を両立している。
HC胸部パッド(右)蜂の巣構造(裏面にソフト素材)を採用し、胸にフィットする形状。hit-airのエアバッグジャケットとベルクロで簡単装着できる。
そこにエアバッグの効果がプラスされるのだ。 一般公道ではこれ以上ない最高レベルの安全性を発揮するはずだ。
構造がシンプルなワイヤー式だから自分で簡単にセッティングが可能
エアバッグを展開させるCO2カートリッジボンベ は右胸部分に格納されている。
エアバッグが展開したとしてもジャケットに損傷が無ければ自分でカートリッジボンベを交換して再使用することができるのだ。
軽微な転倒だった際はメーカーにカートリッジボンベの交換を頼む必要が無いので、ジャケットを着用できない期間が少なくて済むし、コストも抑えられる。
hit-airは独自の伸縮ワイヤーを車体に取り付けて使用する。
現在、ワイヤレス式のバイク用エアバッグが登場し注目を集めているが、コストや使いやすさ、アフターケアなどの総合的な観点からワイヤー式が現状ベストな方式だとhit-airは考えている。
ワイヤー式なのでセッティング状態は目で見て一目瞭然だし、デジタル端末を使用した事前準備などは一切必要ない。
また、ワイヤーは伸縮式だからこそ、ワイヤーを外し忘れてバイクから降車しても誤作動する心配はごく少ないのだ。
ワイヤーを適切な長さに調整した上で車体右側のフレーム部分にワイヤーを取り付けてジャケットと繋ぐだけでセッティングは終了である。車体側のワイヤーがシート右前方から伸びてくるのが理想的だ。
バイクによってワイヤーの装着位置は異なるが、シート下の右前側のフレームに固定するのが理想的だ。スクーターはメットインのシートのヒンジ部分に装着するのが一般的だ。
伸縮ワイヤーを追加購入すれば、複数台バイクを所有していても常にhit-airを使うことが可能となる。
自分の愛車への取り付け方法が分からない場合はサポート窓口に問い合わせることもできる。
0.1〜0.2秒で展開するエアバッグが上半身を広範囲で保護
事故や転倒によりバイクからライダーが離れた瞬間にエアバッグが展開する。そのスピードは0.1〜0.2秒だ。瞬時に展開したエアバッグが首、胸、背中、脇、尻を保護する。
首気室がヘルメットを保護!
転倒時は首気室によってヘルメットが接地しにくくなるため、破損を防ぐことができる。ユーザーから大きな評価を得ている点だ。
購入後も安心なアフターフォロー体制で永く愛用できる
ジャケット部分はクリーニング可能!
hit-airのエアバッグ一体型ジャケットはすべてエアバッグシステムを取り外すことができ、ジャケットのみを洗濯したり、クリーニングに出したりすることができる。※エアバッグの復元や取り付けなどが不安場合は無限電光にクリーニング代行を依頼することもできる(有償)。
国内メーカーならではのスピーディーかつ、きめ細やかなサービス
また、無限電光では無償点検や修理などの依頼にも応えており、すべて国内の本社工場で対応できるため、安心して依頼することができる。
実際にエアバッグが展開して損傷したジャケットの修理や、長期使用品の点検なども月間数百着の単位で行われている。
快適なライディングをもたらす各所に配置されたベンチレーション
Motorrad-2は背中、両袖、胸の計6箇所のベンチレーションを備えており、気温に応じて細かなセッティングが可能だ。
背中のベンチレーションを開くことでジャケット内の空気をリフレッシュさせることができる。
両袖には肘の上まで大きく開くダブルファスナーを採用し、大きく走行風を取り入れることもできるし、袖口を開くことでウェアの脱ぎ着の際に余裕を出すことができる。
両胸サイドの部分にもベンチレーションが設けられており、背面ベンチレーションと同時に開くことで効率良くジャケット内に風を通すことができる。
ジャケットには使いやすいポケットを多数備えている。
走行時にも安心して使うことができるフラップ付きポケットは4つを備えている。
胸と両裾ポケットのフラップはマジックテープとスナップボタンが併用されており、ボタンを留め忘れてもマジックテープのおかげでフラップが自然に締まるし、ボタンを留めれば長時間高速を走る際も安心だ。
右袖口にはカード類の収納に便利な小さなポケットが備えられている。
クリアの窓付きポケットは駐車券やイベントのパスなどを収納するのに便利だ。
実際にMotorrad-2を着用してみてわかった安心感と快適性
撮影のために触れていたMotorrad-2だが、着用すると思った以上に軽いし、着心地の良さを感じることができた。また、着用している間にエアバッグの存在を意識することは全く無い。
知らない人からすれば、見た目も着心地も言われなければエアバッグ一体型ジャケットとは全く気づかないだろう。
ライディングジャケットは走行時のバタつきを防ぐためにタイトなものが多いし、安全性を追求した結果、素材が硬くて動きにくいものが多い。
Motorrad-2にそういった感触を抱くことは全く無かった。着用前に手で触れた素材感からは想像できなかった動きやすさである。首周りや袖口の皮膚にも硬いナイロンは触れないし、長時間快適に着用できるだろう。
腕や肩周りも自由に動かせるし、バイクに跨って後方確認するような場面でも動きづらさを抱くことは無かった。
プロテクター位置も絶妙
肩、肘、背中にプロテクターの存在を感じるが、その位置も絶妙である。もちろん体型、体格の個人差にもよるのかもしれないが、肘のプロテクターの位置が悪くて骨に当たって痛いとか、肩のプロテクターがずれてジャケットのフォルムが変になるといった事も無く、プロテクターがベストポジションにあるというのも、着ていて実に快適だ。
ライディング専用ジャケットでも少なからず走行風によるバタつきが気になることがあるが、Motorrad-2では特に気になる点も無い。
ライディングジャケットへの違和感というものは、たとえそれがごく小さなものであっても、何百キロ、何時間と走っているうちにそれがだんだん大きな不快感へとなってくることがある。
そう考えるとMotorrad-2の細やかな造り込みは大きな信頼感へと繋がるものだった。
エアバッグの安心感を下支えするライディングジャケットとしての高い基本性能
こうしたライディングジャケットとしての基本性能の高さを土台にして、最上の安心感を生むのがエアバッグである。
事故やアクシデントはいつ起こるか分からないからこそ、バイクに乗る時は常にhit-airを着用していたいものだ。
だからこそ、Motorrad-2の着心地の良さが大切なのだ。
自然に、そして快適に常にエアバッグを着用できることこそ、Motorrad-2を選ぶ最大のメリットと言えるだろう。
hit-air Motorrad-2
価格 | 53,900円(税込) |
カラー | ダークグレー、ブラックレッド、ライトグレーブルー |
サイズ | M / L / XL / 2XL / 3XL / 4XL(ダークグレーとブラックレッドのみ) |
重量 | 2.3kg(Lサイズ) |
マテリアル | 表地:600D(ポリエステル)、1000D(ナイロン)、LUMIDEX 裏地:メッシュ(ポリエステル) エアバッグチューブ:ポリウレタン |
装備品 | 伸縮ワイヤー、CO2ボンベ60cc、CE肩肘パッド、脊髄ソフトパッド、取扱説明書、工具セット(セッティングボルト、六角レンチ) |
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