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72JAMの新色シールドが映えるのに昼も夜も視認性マックスだった件

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

顔は隠したい、だが夜間の視認性が落ちるのは嫌だ。

過去にミラーやスモークなどを試したことがあるが、結局夜間の視認性が悪くやめてしまった。

最近は明るい時はスモーク、暗くなるとクリアになるシールドも登場したが、ちょっとしたヘルメットなら購入できてしまうプライスだったりする。

だがこの問題を激安で解決してしまったヘルメットメーカーがある。神奈川県横浜市に拠点を構える株式会社ジャムテックジャパンである。

目次

株式会社ジャムテックジャパンって?

ジェットヘルメットのセンターにライン、横にイラストという定番パターンを作ったのもアルファレイズだ
ジェットヘルメットのセンターにライン、横にイラストという定番パターンを作ったのもアルファレイズだ

日本にはSHOEI、ARAI、OGKという存在感がでかすぎるヘルメットメーカーがある。

だが確かな技術力を持ったヘルメットメーカーは他にも存在する。

株式会社ジャムテックジャパンの前身となる、アルファレイズデザインが築き上げてきた実績は目を見張るものばかりだ。

ジャムテックジャパンのファクトリー内では一流の職人による塗装作業が絶え間なく行われている
ジャムテックジャパンのファクトリー内では一流の職人による塗装作業が絶え間なく行われている

アルファレイズデザインの業態は「塗装」である。その技術力は誰もが認めるレベルであり、ヘルメットのコンセプトモデルデザインや、バイクメーカーのコンセプトモデル、化粧品メーカーのCM用オブジェの製作など「え?塗装屋さんってそこまでできるの?」と驚くばかりだ。

特に驚いたのは、数年前のモーターサイクルショーで目にした、某メーカーのコンセプトモデルの話だ。

実は展示されていたコンセプトモデルは粘土で作られたもので、それをアルファレイズデザインが塗装。私が見た時にはとても粘土で作られているとは思えず、そのまま走り出しそうな雰囲気すら感じた。

72JAM JET HELMET

そんな超一流の塗装職人集団だったアルファレイズデザインが、別会社を設立して始めたのがジェットヘルメットの販売である。

当時様々なヘルメットメーカーのグラフィックモデルの製作や、デザインに携わっていた職人たちが、自分たちが格好良いと思うヘルメットを作りたいと思うのは必然だろう。

ヘルメットは海外の認証工場で製作され、グラフィックのデザインは職人が担当した。だが中には腕の良い職人ゆえの高レベルな要求に、海外では生産が難しいグラフィックも存在した。

ファクトリー内には乾燥室があり、塗装されたばかりの国内ペイントモデルが並べられていた
ファクトリー内には乾燥室があり、塗装されたばかりの国内ペイントモデルが並べられていた

そういったグラフィックに関しては国内ペイントモデルとなり、横浜のジャムテックジャパン社内のファクトリーにて、一つ一つ塗装されている。

ファクトリーにお伺いして驚いたのは生産性をあげる工夫の数々だ。

ボタン隠しを付けることでマスキングの手間を減らすことができる

塗装する際にはヘルメット内装やボタン部分など「塗ってはいけない部分」を、マスキングテープで隠す必要がある。塗装の工程でマスキングが占める時間の割合は決して小さくないのである。

ボタン部分はポリプロピレン製のボタン隠しを付けることでワンタッチでマスキングが完了。ポリプロピレンは塗装が喰いつかない素材の為、繰り返し使えるそうだ。素材一つにも生産性をあげるコダワリがあるのだ。

ヘルメット内側にはFRPの型をマスキングテープで固定する方法で時短している

本来なら新聞紙などをマスキングテープで張りつける内装部分もFRPの型を使う事で大幅に時短できる。

社内に常時50個は塗装中のヘルメットがあるというから生産性の向上は非常に大事というわけだ。

7番目のシールドカラー「FM+イエロー」は魔法の色

今回追加されたFM+イエロー 実際の色味はイエローとライトブラウンの中間ぐらいに見える

ジャムテックジャパンが販売するヘルメットブランド、72JAM JET HELMETが塗装以外にも力を入れているのがヘルメットのオプション品。

シールドだけでも6種類もあり、カラーは今回追加されたFM+イエローでなんと7色になる。
(固定式のバブルのみ10色展開)

傷がつきにくいハードコーティングが施されているのがありがたい。

クリアを除く6色には全てミラー加工が採用されており顔が見えにくい。更に素材には強度に優れたポリカーボネイトを採用し、ハードコートを施しているから傷がつきにくい。

シールドすべてにスペシャルパーツが2点付属される

さらには走行中のバタつきや、脱落を防止するための特許取得のシールドロックバンドや、回転軸部分の傷を防止するクッションを付属するなど至れり尽くせりだ。

筆者は前述したように色付きのシールドは夜間の視認性が悪い印象があるが、新色のイエローはなんと夜間の視認性が良いという。

更にはLEDやHIDライトが発するブルーライト(短波長)が原因といわれるギラツキや眩しさ、イエローとブラウンの特殊な配合により、短波長をカットし対向車のヘッドライトなども眩しくないというから驚きだ。

こだわりの職人集団が嘘をついていると思えないが、20年のバイクライフ中で使ってこなかった色付きシールドを簡単には受け入れられない。

実際に使ってみる

夜間の使い勝手をチェック

説明では良いことだらけのFM+イエローのシールドと72JAM のヘルメットをお借りして試してみることに。念のためにシールドは固定式ではなく、開閉式のタイプをチョイスした。

夜の街に走り出してみる

19時。日が沈み切ったタイミングでヘルメットを手に取り走り出してみる。

驚いたのはシールド越しの景色は暗くなることがなく、むしろ明るく感じるぐらいだ。これなら夜間走行の視界に不安を感じることはないだろう。

最近は街灯も明るいLEDを採用していることが増えているが、近づいていくとまぶしく感じることもある。だがイエローのシールド越しだと眩しさも緩和される。

昼間の使い勝手をチェック

順光で撮影してみたがミラーは弱め

夜間の視認性が非常に良かったので昼間は眩しいぐらいではないか?と思ったが杞憂だった。

シールド越しの景色が眩しいことはなく、歪みも一切ない。 72JAM JET HELMET のシールドは全て熱成形ではなく、インジェクション成形で作られているからだ。

金型が必要なインジェクション成形は初期投資が莫大になるが、歪みが少ない仕上がりになる。コストがかかっても機能を優先するあたりに強いこだわりを感じた。

ミラー感は他のカラーに比べ弱く顔も見えてしまうが、色とミラー仕上げの絶妙なバランスなのだろう。

筆者も40歳になり、若いころに比べて目の調節機能が弱まっているように感じることがある。トンネルの出口などで感じることがあるが、このシールドを付けていれば安心だ。

サイズが合えば他社製ヘルメットにも使用可能

ふと気まぐれに、自宅においてあった他社製品に 72JAM JET HELMET のシールドがつくか試してみると、あっさり着いてしまった。

シールドを固定するボタンは位置調整ができるので他社製品にも転用しやすい。

72JAM JET HELMET のシールドは種類が豊富なのでイメージに合わせやすい。色はダントツに筆者が試したイエローがおススメだ。

場合によっては昼と夜用で、シールドを持ち歩いているライダーもいると思うが、イエローなら昼夜どちらも快適に使うことができるからだ。

アパレル感覚のデザイナーズジェットメーカーながら快適性も充実

ジャムテックジャパンによるとヘルメットをオシャレ、ファッション感覚で楽しんもらいたいという。

だが今回紹介したシールドは見た目だけでなく機能性にもこだわりを感じる逸品だった。

フリーサイズが多いオープンジェットヘルメットながらジャムテックジャパンの国内ペイントモデルはS~XXLまで4サイズ展開。

バックルにはラチェットバックルを採用し、メイン内装の取り外しの他に、厚さの異なるオプションも2Typeあり、更には驚くことに、チークパットの厚さのオプションは4サイズある事は侮れない。

見ため、快適性を重視したいというライダーは 72JAM JET HELMET のシールド、ヘルメットを手に取ってみてはいかがだろうか?

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