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バイク用品選びのコツを伝授!
フラッグシップ・ライディングギア・ラボラトリー【ライディンググローブ・カテゴリー編】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

みなさんこんにちは。
フラッグシップの上野です。

これまではライディングジャケットレインスーツについて用品選びのコツをご紹介してきました。


今回からはライディンググローブのことについてお話しますね。

グローブもジャケットと同様に、
それぞれの素材によって適した使い方や形状があるのです。

目次

ライディンググローブの素材

まず最初にメインとなるライディンググローブの素材の紹介をしましょう。

素材は主に『レザー』・『テキスタイル』の二つ。
ここでのテキスタイルの意味とは、織物や編み物の事です。

 ではこれらの素材をさらに掘り下げて細かく見ていきましょう。

レザー素材(牛・ヤギ・カンガルー等)

レーシンググローブやシンプルなグローブ等に使われるているレザー素材
耐久性に優れ 摩耗に強く、それでいて手に馴染みやすい特徴を持っています。

ちなみに、あまり馴染みのないカンガルーの革
高級なレーシンググローブの手のひら側に使われ
非常に丈夫で耐久性に優れていると言われています。

しかし、レザーはジャケットでも説明させて頂きましたが
オイルを塗ってあげたり、カビが生えないように陰干ししたり
日頃のメンテナンスは必要な素材
素材になっても生き物なんです。

テキスタイル素材:①ナイロン生地

防水・防風フィルムを用いたレイングローブ
綿入りの冬用グローブのメイン素材として使われています。

カラーが豊富で鮮やかな色も出せるのが特徴です。
生地自体にも撥水加工もできるので、
ナイロングローブにより冬にバイクを乗る事が楽になったといっても過言ではないような気がします(笑)。

テキスタイル素材:②メッシュ生地

主に春夏用ライディンググローブとして使われ、風通しが良く 蒸れを防いでくれます。
これもナイロン素材と同じく カラーが豊富なのでザインの幅を広げてくれています。

近年の異常な夏の暑さに対抗できるグローブはこれだけですね……。
本当、ただでさえ暑すぎてバイクに乗れないくらいの時ありますもんね。 

手洗い洗濯が出来て 清潔に保てるのもありがたい素材です。
※物によっては洗えない物もあります。

テキスタイル素材:③コットン生地やデニム生地

コットン生地やデニム生地は天然素材なので、色飛び変色が起こりやすいですが、
それが〝あじ〟として楽しめる方にはおすすめの素材です。
どうしても単体使いだとゴワゴワしたりするので、
ストレッチ素材等のコンビネーションで製作することもあります。

このように、それぞれに素材の特徴を生かして作られているのが、ライディンググローブなのです。

バイク用のグローブで特徴的な部分『ナックルパッド』

バイク用のグローブで特徴的な部分の一つが、
手のくるぶし部分に取り付けられているナックルパッドです。

ナックルパッドといっても 形、素材はざまざま
カーボン素材であったり

カーボン素材のナックルパッド

ソフトウレタンだったり

ウレタン素材のナックルパッド

PVC(ポリ塩化ビニール)又はTPU(熱可塑性ポリウレタン:プラスチックの仲間)であったり

TPU素材のナックルパッド

ソフト成形パッドを埋め込んだもの

ソフト成形パッド

その他 パッドが無いもの等、ナックル部分だけでもそれぞれ付け方や素材がたくさんあるんです。

パットを取り付け方にも、様々なこだわりあり!

ライディンググローブを特徴づけているナックルパッドですが、取り付け方にも種類があります。

具体的には

 1、ナックルパッドと本体グローブを浮かせて取り付けるフローティング加工

と言うものがあります。

このフローティング加工のメリットは浮かせることで空間が生まれ
窮屈感がなくなり、長時間使用しても痛くなりにくくなっています。

2、フローティング加工をやらない仕様

この仕様のメリットは、タイトフィットでズレや遊びが少なく、
シビアな操作性を求める事ができることです。

よくいわれるダイレクト感ですね。
ナックル部分だけでも様々な仕様があり、装着感はそれぞれ違います。

 ライディンググローブは試着が大切!

手は人の感覚の中でも一番シビアな場所です。
自分にあったグローブを探したいならぜひ、お店で試着してください!!

それぞれメーカーごとの作りの違いや、装着感の違いなどがもの凄くわかると思います。
手の感覚は騙せません!!ぜひ実物で試してください。

では次回は『グローブの仕様と製作過程』のお話をしたいと思います。

今回も読んでいただきありがとうございました。

【FlagShip・フラッグシップ】
オートバイ専用のジャケット、パンツ、グローブなどのウエア類からバッグ、アクセサリーまで幅広くライディングギアをラインナップしているFlagShip(フラッグシップ)。 エルフ(ELF)の日本正規販売元オフィシャルメーカーでもある。

【執筆者・FlagShip企画室 上野時夫】
ライディングジャケットはもちろん、バイクでライディングする時に使用するギアに至るあらゆるものの企画を担当。素材から製造まで幅広い知識をもつ。
初めてのバイクは国産アメリカン。そこからなぜか旧車に目覚めAT90なる1965年生の90cc2サイクル2気筒の謎なバイク(音が最高でした……)を所有経験あり。その他にも色々乗り、大型自動二輪免許を取得してからはアメリカンに再び戻りハーレー・ダヴィッドソンを経て、これまた何故かオフロードに目覚める。現在WR250Rとカブを所有。

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