欧州を中心に、世界からプレミアム・モーターサイクルやeBikeを紹介するモータリスト合同会社は、アメリカのスタートアップ・電動バイクメーカー「FUELL」が開発した電動モーターサイクル「FUELL FLLOW」の予約受付を開始した。10kwもの大容量バッテリーを搭載し、750Nmのトルクを誇るモーターはリア・ホイールに収め、シート高は765㎜とコンパクトな見た目に設計。満タンまではわずか30分と短時間でチャージができ、家庭用電源での充電も可能となっている。前後に備えられたカメラによって、衝突警告表示も可能なダッシュボードは、スマートフォンと連携されており、サービス情報はもちろん、マシン電源のオン/オフやナビゲーション、バッテリーの残量や走行可能距離の表示も行える。シルバー、レッド、ブルー、ブラックと4色カラー展開、日本国内予定価格は198万円(税込)だ。
FUELL FLLOWの予約受付を開始!
Erik Buellが作る最も先進的で最も個性的な電動モーターサイクル
欧州を中心に、世界からプレミアム・モーターサイクルやeBikeを日本のエンスージャストに紹介し続けているモータリスト合同会社(東京都大田区)。多岐にわたる取扱商品は、いずれも経験豊富なスタッフが、エッジの効いた、モータリストらしい、楽しみに満ち溢れスタイルに優れた商品というテーマで一貫している。その中でも次世代のモータリストに向けた電動モデルの提供に力を入れているモータリストでは、FELOのような先進的なモデルの発掘、紹介に力を入れてきた。続いて紹介するのが、アメリカのスタートアップ・電動バイク(自転車&モーターサイクル)メーカー、FUELLだ。
FUELLは、かつてアメリカ唯一のスポーツモーターサイクルメーカーとしてその圧倒的な個性、デザイン、楽しさと走りの良さで高い評価を得てきたBUELLの創業者であり、エンジニアとして知られるエリック・ビューエルと、Buell時代のチームが作り上げた。支えるのは、べインをはじめとするコンサルティング・ファームで頭角を現し、自らのファームを率いながら多くのスタートアップに投資するアントレプレナー、フランソワ=グザヴィエ・テルニーだ。エリックとフランソワの出会いが、まったく新しいコンセプトのエレクトリック・アーバン・モビリティを生みだそう、というコンセプトにつながり、まずは革新的な電動アシスト自転車、FLLUIDを世に送り出した。さらに、コンセプトモデルを発表したのがシティ・コミューターと名付けられたFLLOWだ。
FLLOWは、あらゆる面でかつて誰一人として考えもしなかった、革新的な電動コミューターだ。ミドルクラス・モーターサイクルのようなライディングフィール、敏捷で先鋭的なハンドリングにスーパーバイクのような加速力。それでありながら、ビッグスクーターのようなラゲージスペースを持ち、240㎞もの走行レンジを誇る。そのスタイルは、まさにかつてのビューエルを想起させるようなマスを集中させたデザインで、ショート・テールはその代表的なアイコンといっていいだろう。低重心に構えられたデザインは走りの良さを支えることはもちろん、強力なインホイールモーターはコストよりもその走りとコンセプトを実現するために用意された。重心の中心をなすのは、10kwhもの大容量のバッテリー。マグネシウム合金製のケージに収められ、シャシー剛性の一部としての機能も果たしている。FLLOWが目指す、高い完成度を持ったアーバン・モビリティとしての能力のためには、どれもが必要不可欠な装備と言えるだろう。
満タンまでわずか30分というファースト・チャージもアーバン・モビリティとしての能力の高さの一つだ。CCS方式の急速充電に対応しているが、もちろん自宅にチャージャーがなければじっくりと家庭用電源で充電することも可能なように作りこまれている。50リットルという大容量のラゲージスペースはフルフェイスヘルメットはもちろん、一般的なコミューティングには十分以上の容量と言えるだろう。モジュラー・コンセプトの革新的なシャシーは、将来のアップグレードにも備えた作りとなっているが、同時に外装にシルバー、レッド、ブルー、ブラックと4色のカラーリングを用意し、自分色の愛車を手にする楽しみ、すなわち単なる足ではなく愛車としての喜びを提供する作りが購入の満足度を高めることに一役買っていることは間違いない。
前後に備えられたカメラによって、衝突警告などの表示も可能な近未来的なダッシュボードは、スマートフォンとの連携が前提に設計されている。サービス情報の表示はもちろん、マシンの電源のオン/オフやナビゲーション、バッテリーの残量や走行可能距離の表示などの機能を担っている。
10kwもの大容量を誇るバッテリーを搭載しながら、バッテリーを含む車重を180㎏に収め、その低重心化され
た車体は重量を感じさせないほどに軽快だ。0-100kphをわずか3.5秒という加速力を誇りながらも、電子制御のトラクションコントロールとローンチコントロールが安全にFLLOWを制御する。750Nmという強烈なトルクを
誇るモーターは、リア・ホイールに収められ、これによってシャシーの設計に自由度が高められている。シート高は765㎜とコンパクトに設計されたマシンは、コミューターの名にふさわしいアクセシビリティを併せ持っている。
FLLOWは予約受付直後にCOVIDの影響によって一度は生産を延期。その間、さらにスペックに磨きをかけ、このほど改めて北米ではクラウドファンディング・サイトを活用して予約の受付を開始した。生産開始、配車は2024年の予定で、ただしその条件の一つは3000台以上の受注が集まること、としている。日本からの受注はモータリストが取りまとめ、全国のe-MOTORISTSディーラーを通じてお客様の手に届けられる予定だ。現時点での日本国内予定価格は180万円(消費税別)と、米国で発表されている価格と同程度に抑えられている。ただし、今後原材料価格の変動や為替動向によっては大きく変更される可能性もある。
<FUELL社とは>
起業家、フランソワ=グザヴィエ=テルニーが資本を集め、エリック=ビューエルとそのチームが設計を担当して製造する、現代において最も電動モビリティが活躍できる場所、すなわち都市におけるアーバンモビリティへの、まったく新しい視点からの提案を行うことを目的に創業された。
CEOであるテルニーは、べイン・アンド・カンパニーでコンサルタントとしての腕を磨き、自ら起業したコンサルティングファームマサイ社ではコストコントロールをキーワードに多くの企業へ貢献することで頭角を現してきた。一方で、モーターサイクリストでもあったテルニーはその情熱を捨てきれず、アメリカのプレミアム・モーターサイクルメーカーだったコンフェデレーションに投資。そこで知己を得たデザイナーらとともにヴァンガードを創業し、超プレミアムなカスタムバイクを世に送り出そうとプロトタイプを制作した。しかし、Vツインエンジンを積むカスタムバイクは、アメリカにある限りハーレーの呪縛から抜け出すことはできない。そうした中で、テルニーが出会ったのが、ハーレーと決別し、まったく新しい未来を模索していたエリック=ビューエ
ルだった。エリックとの出会いがFUELLの起業へとつながり、経営者として、またデザインの方向性を決断するリーダーとして、FUELLを率いている。
CTO(最高技術責任者)を務めるのはエリック=ビューエルだ。レーシングライダーとして腕を磨きながらハーレーダビッドソン社でエレクトラグライドやダイナ・シリーズのアイソレーション・シャシーを設計して
注目を集め、自らの名を冠したBUELL社を創業。ハーレーダビッドソン・スポーツスターのエンジンをチューニングし、独自のコンセプトで設計されたシャシーに搭載したビューエル・モーターサイクルは、他に似たものがないデザインと乗り味で世界中のファンを集め、今もなお多くのライダーが世界各地で走り続けている。
エリック=ビューエルを支えるエンジニアが、BUELL時代からエンジニアとして貢献し、あるいは外部のリソースを駆使して調達を行い、また認証業務などを通じてマシンづくりの中核をなしてきたDanHurdaとEd Labenだ。ビューエルでモノづくりをまとめてきたこのチームが、FUELLという革新的な電動モビリティ作りに携わっている。
モータリスト合同会社は、代表を務める野口がかつてビューエルを扱い、開発を支え、また日本での販売を作り
上げてきた。ビューエルがハーレーダビッドソン社の手によって廃業となってから10年以上を経て、モータリストを起業したタイミングでFUELLが創業され、こうして再び同じチームとなって販売の準備が進められようとしているのも運命といえるだろう。FLLOWの予約再開に伴い、世界各地での販売網を作ろうというタイミングで、真っ先にFUELLチームが連絡を取ったのがモータリストであったことは、そのつながりの深さと信頼の証であったといっても過言ではない。
モータリストでは、FUELLであればモータリストが取り扱う商品のコンセプトと一致すると考え、日本における予約とりまとめと、販売、アフターセールスを担当することとした。FUELLチームはモータリストとはすでに気心を通じており、発売開始までに商品を日本仕様として完全なものと仕上げることも含め、安心のサービスが提供できるものと考えている。また、モータリストではFUELLが開発し販売する画期的なコミューターのもう一方の柱でもあるeBikeについても、順次取り扱いを行っていく。現時点では北米仕様であるため、販売が終了したFLLUID 1/1-Sのモデルチェンジ版であるFLLUID 2やFLLUID 3といった後継機種の開発に協力し、日本仕様を完成させ、持ち込む予定だ。これらの商品の日本導入については、準備ができ次第アナウンスしていく。
<予約受付について>
FUELL FLLOWの予約受付については、モータリストに直接連絡するか、モータリスト商品の取り扱い販売店
に相談いただきたい。FUELL社では直接予約も受け付けているが、日本からの予約はモータリストを通じて確
定し、配車されるため、モータリスト経由での予約が確実だ。なお、クラウドファンディングサイトで提供が予定されている先行予約特典のヘルメットなどについての相談も、モータリストで受付時に詳細をお伝えする予定。
リリース提供元:モータリスト合同会社