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ヤマハ 国内初自動運転EVを用いた無人搬送サービス「eve auto」提供開始 

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

ヤマハ発動機株式会社は、自動運転車両、搬送台車の開発・販売を行う株式会社eve autonomyと、自動運転ソフトウェア「Autoware」などの開発を行う株式会社ティアフォーの2社と共に開発を進めてきた、自動搬送サービス「eve auto」の提供を開始した。ヤマハ発動機が専用開発した自動運転EVと、ティアフォーが提供する「Pilot.Auto」・「Web.Auto」を組み合わせた、自動搬送サブスクリプション型サービスである。サービスには、定期メンテナンスや地図編集などのアフターサポートなどに加え、自動運転システム提供者専用保険もパッケージ化されている。工場や倉庫など公道を除く幅広い環境での利用が可能だ。ヤマハ発動機の3工場で運用しているほか、現在は合計9社で運用中。

目次

国内初自動運転EVを用いた無人搬送サービス提供を開始

~屋外対応型自動搬送サービス「eve auto」を本格始動~

株式会社eve autonomy( https://eveautonomy.com/ )(以下、eve autonomy)は、このたび、ヤマハ発動機株式会社( https://global.yamaha-motor.com/jp/ )(以下、ヤマハ発動機)および株式会社ティアフォー( https://tier4.jp/ )(以下、ティアフォー)と開発を進めてきた自動搬送サービス「eve auto」の提供を開始します。自動運転EVによる自動搬送の商用サービスは、国内初※1の取り組みとなります。

「eve auto」は、ヤマハ発動機が専用開発した自動運転EVと、ティアフォーが提供する商用ソフトウェアプラットフォーム「Pilot.Auto※2( https://pilot.auto/ja/ )」および「Web.Auto※4( https://web.auto/ja/ )」を組み合わせ、定期メンテナンスや地図編集などのアフターサポートと自動運転システム提供者専用保険※5をパッケージ化した自動搬送サブスクリプション型サービスです。工場や倉庫など公道を除く幅広い環境でご利用可能です。

eve autonomyは、2020年2月の設立から約2年半、「eve auto」の商用サービス提供に向けて取り組んできました。2020年夏ごろからヤマハ発動機浜北工場においてレベル4の自動運転を開始。現在ではヤマハ発動機の3工場で運用しているほか、株式会社プライムポリマー姉崎工場、パナソニック株式会社大泉地区コールドチェーン工場、富士電機株式会社鈴鹿工場、日本ロジテム株式会社上尾営業所、ENEOS株式会社根岸製油所など、合計9社にて運用中です。

(※1)eve autonomy調べ
(※2)Pilot.Autoは、ティアフォーが開発を主導する自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware*³」をベースとした自動運転ソフトウェアプラットフォームです。ソフトウェアと、コンピューター・センサーなどのハードウェアの両方を含めたリファレンスデザイン(参照設計)を提供します。
(※3)AutowareはThe Autoware Foundationの登録商標です。
(※4)Web.Autoは、自動運転システムの開発・運用・保守用のソフトウェアプラットフォームです。効率的な自動運転開発に不可欠な基盤となる走行シミュレーションや、自動運転車両を安全に運用・保守するための運行管理・遠隔監視などの機能をクラウド上でご提供します。
(※5)損害保険ジャパン株式会社提供

【背景】

労働人口減少やコロナによって自動化ニーズが高まるとともに、カーボンニュートラルに向けた取り組みの重要性が増す一方で、屋外搬送については「人」による搬送が継続されています。屋外搬送は、従来のAGVでは対応が難しいこと、トラック・乗用車・自転車など他の車両や歩行者が混在する走行環境であること、埋設した電磁誘導線などによる搬送ルートの固定化が難しいことが課題となっていました。これらの課題を技術的に解決するために、ヤマハ発動機が車体開発した自動搬送サービス向け小型EVにティアフォーの商用ソフトウェアプラットフォーム「Pilot.Auto」「Web.Auto」を適用して屋外の環境に対応する自動搬送サービス「eve auto」を開発し、このたびサービス提供することとなりました。

【サービス概要】

「eve auto」は、工事不要で導入可能、かつ1,500kgまで牽引できる屋内外対応型の自動搬送サービスです。運行管理システムのほか、導入後の運用サポート、車両メンテナンスなどのサービスをワンストップでご提供。厳しい屋外環境でも走破できるランドカーと、低速自動搬送でのユースケースに最適化された自動運転ソフトウェアをベースにしており、多少の雨風や悪路にも対応します。

サービスに含まれるものは以下の通りです。

【関係者のコメント】

• 株式会社eve autonomy代表取締役CEO 米光 正典のコメント
「今日から自動化。自動運転の可能性をすべての工場へ、を合言葉にした自動搬送サービスeve autoが完成しました。既に計9社において、eve autoサービスが実際の生産現場で活用されています。eve autoは搬送を無人化するだけではなく、途切れていた情報をつなぎ、工場をより安全で生産性の高いものに作り替え、人の働き方さえ変えることが出来る、これまでにはないユニークなサービスです。」

• ヤマハ発動機株式会社技術・研究本部NV・技術戦略統括部統括部長 青田 元のコメント
「このたびeve autoサービスの提供を開始できたこと大変嬉しく思っています。当社グループで培った車両技術・制御技術と、実績に裏打ちされた信頼性に、ティアフォーのスピードと最先端のテクノロジーを融合した、これまでに無いサービスです。当社のようなモノづくり現場はもちろん、その他の現場においても、効率的なソリューションを提供していきます。」

• 株式会社ティアフォー 創業者兼CTO 加藤真平のコメント
「『自動運転の可能性を、すべての工場へ』との思いを込めた自動搬送ソリューションがいよいよ商用化され、自動運転技術を通じた社会的価値の創造への新たな一歩を踏み出します。eve autonomyは第三者によるDevOpsソフトウェアプラットフォームの活用という観点でも世界初の事例です。これからもティアフォーは全社を挙げてeve autonomyの先進的な取り組みをサポートしていきます。」

【eve autonomyの会社概要】

代 表 者 : 代表取締役CEO 米光 正典
本社所在地 : 静岡県袋井市久能3001-10
資 本 金 : 2億円(資本準備金含む)
事業内容 : 自動運転車両の開発・販売・リース・レンタル、
      自動搬送ソリューション提供、各種サポート、保守メンテナンスサービス 等

リリース提供元:ヤマハ発動機株式会社

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