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軽トラの荷台が進化する!穴あけ不要で簡単装着『トラレール』の実力とは?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

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荷台のアオリに挟み込むだけで取り付けできる画期的なシステム!

軽トラックに革新をもたらすアイテムとして注目を集めるのが、但東自動車から発売している「トラレール」だ。特徴は、荷台の周囲にあるアオリに挟み込むだけで、手軽に脱着できるところ。穴開けをはじめ、一切の加工は不要で、ほとんどの軽トラックに装着できる。脚立をはじめとした長尺物から、キャンプやアウトドアスポーツまで、多様な荷物や道具に対応する拡張性も魅力だ。

ここでは、そんなトラレールの画期的な取り付け方をはじめ、他にはないオンリーワンの魅力をじっくりチェック! 仕事から遊びまでカバーするトラレール事始めとして活用してもらいたい。

穴開けなどの加工をせず、ボルト締めさえせずに脱着可能!

荷台に木材や鉄でアングル(枠)を組んでいる軽トラックを見たことがあるはず。荷台に荷物を積み込むために、穴を開けるなどボディを加工してキャリアを取り付けているケースがほとんどだ。当然、一度キャリアを装着したらつけっぱなしになる。となると、荷台に荷物を満載したい時に、キャリアが邪魔になってしまう。そうならないため、手軽に脱着できる荷台キャリアはないか。そんな想いからトラレールの開発がスタートした。

試行錯誤を繰り返すなかでたどりついたのが、荷台の三方にあるアオリを活用する方法に行き着いたという。それが、荷台とアオリの隙間に挟み込み、キャリアを固定するという機構だ。アオリを上げ下げするだけで脱着できれば、一人でも簡単に取り付けができるだけでなく、荷台への穴開け加工はもちろん、ボルト締めさえせずに脱着できるのだ。

これこそが、トラレールの真骨頂。複数のトラレールを装着できるうえに、バーに掘られた10mm幅の溝を使えば、多彩なアレンジも可能。載せる荷物の大きさや形状に合わせて、自在に形状を変えられるのも大きな魅力なのだ。

だれでも簡単に脱着できる! トラレールの取り付けを実況中継!

トラレールがどのように脱着するのか、その仕組みを検証してみたい。ここで使用するトラレールは、荷台の最後尾に取り付けるタイプの700mm角タイプと1200mm角タイプ。

STEP
荷台のアオリをすべて開く。
STEP
L字になっているベースプレートを、荷台の端に置く
STEP
横のアオリ(片側)を閉じる。荷台とアオリでベースプレートをしっかり挟み込んでいるかを確認。反対側のアオリも同様に立ち上げる。
STEP
最後に最後尾のアオリでベースプレートを挟み込み、ぐらつかないかをチェック。問題なければ完成。

取り外しは逆の手順で!

あまりの簡単さに驚いた人も多いのではないだろうか? 取り外す際には、最後尾のアオリを下ろし、横のアオリを下ろすだけでOK。これならばだれでも手軽に脱着できるはずだ。ちなみに、アオリに挟み込むという仕組みはトラレールの専売特許(※)となっている。
※特許取得済み:特許第6892658号

組み立てだって一人でできる!

トラレールを取り付ける前に行う組み立ての手順を紹介したい。組み立ては六角レンチが必要だが同梱パーツとして付属しているため、あらかじめ用意しなくてもOK。一人でトラレールの組み立てが可能だ。

STEP
まずは同梱パーツをチェックする。

·L型ベースプレート×2 ·プレート保護カバー×2 ·縦バー×2 ·横バー×1 ·三角コーナー×2 ·バー保護カバー×2 ·スプリンツワッシャー付ボルト×4 ·ボルト×4 ·スロットナット×8 ·取り付け用六角レンチ

STEP
L型ベースプレートにゴム製の保護カバーを取り付ける。
STEP
ボルトをL型ベースプレートの外側から差し込み、プレートを挟み込むようにスロットナットを軽く締める。
STEP
縦バーの10mm溝に、スロットナットを差し込む。バーの重みを使うと、取り付けやすい。縦バーをベースプレート底面まで差し込んだら、ボルトをしっかり締める。
STEP
三角コーナーにスロットナットを取り付けたスプリングワッシャー付ボルトを装着する。縦バーの10mm溝の最上部に三角コーナーの上面に合わせて締め付ける。
STEP
横バーの溝にスロットナットをはめこみ、縦バーの外側とツライチになる位置で、ボルトを締め付ける。
STEP
最後に、横バーの両サイドに保護カバーを取り付ければ完成。

荷台最後尾にトラレールを取り付け、長尺物を安心·安全に運べる!

載せる荷物の大きさや形状により、多彩なアレンジが可能なトラレールだが、なかでも多いのが、荷台最後尾に取り付けるスタイルだ。荷台より長い脚立や長尺物を載せる際、キャビン後ろにある通称「鳥居」(正式名称はキャビンガードやヘッドボードという)に片側を載せて、長尺物を立ち上げるケースが多い。ただ、そのままでは鳥居を起点にした長尺物が上に飛び出してしまう。当然、高架をくぐる際には高さを気にしなければならず、走行の妨げにもなる。

そこで、荷台最後尾にトラレールを取り付けることで、角度を和らげ、上部への突出を抑えられるというわけだ。高さ1200mmタイプならば、スズキ·スーパーキャリーやハイゼット·ジャンボのキャビンと、高さ1100mmタイプならばキャリイ/ハイゼットトラックのキャビンと水平の高さになる。積み下ろしのしやすさを優先するならば、600mmタイプや700mmタイプがオススメ。長尺物を載せた場合、角度が少しつくものの、全高をそこまで気にせずに載せられる。

キャビン形状や積み下ろしの手軽さに合わせてサイズが選べる!

4400mmの脚立を載せたい状態。キャビン上に飛び出し、その高さは2680mm。

キャリイの全高は1765mm。そこに4409mmの脚立をキャリイに載せて、アオリ最後尾から750mm出した状態で実測すると、トラレールを使わない状態で高さ2680mm、70mmタイプのトラレールを使うと、2270mm、1100mmタイプ(撮影車は1200mmタイプから10mm下げた状態)だと、全高よりも低い1760mmという数値となった。

1200mmタイプのトラレールの横バーを10mm下げることで、脚立がキャビンと水平になった状態。キャビン上部への飛び出しはなく、最前部では全高よりも低い1760mmの高さ。
70mmタイプのトラレールを装着。脚立は前上がりになるものの角度が抑えられ、脚立の最前部の高さは2270mmに抑えられている。

以上のことから、全高を気にせずに乗りやすさを優先するならば、キャビンと水平になる1100mm/1200mmタイプを、全高を抑えつつ載せやすさを優先するならば、60mm/70mmタイプがオススメだ。言い換えれば、1100mmタイプであればスズキ·キャリイやダイハツ·ハイゼットトラック、1200mmタイプであればスーパーキャリイ、ハイゼットトラック ジャンボのキャビンと水平になる。

撮影したキャリイのように、1200mmタイプの横バーを10mm低く取り付けることで、ルーフと水平にする方法もある。横バーの位置を上げ下げできるため、別の用途にも使用できる。

拡張性を高める10mm溝を使えば、多様なアレンジが可能!

トラレールで使用する角タイプのバーは、40mm角タイプのほか、高さ350mmのみ30mmタイプがあり。どちらも4面に10mm幅の溝が掘られており、一般的なアイボルト規格に対応する。スキーやスノーボード、サーフィンを取り付けるキャリアや、ロッドホルダー、自転車を積み込むバイクホルダーなどを増設することも可能だ

スタイリッシュなエアロバーもラインアップする。流線型の形状で、トヨタ·ハイラックスや米国トヨタのタコマ&タンドラといったピックアップトラックの荷台に取り付けるトラックラックのムードを備え、アウトドアスポーツとの相性もよいスタイリングが特徴だ。幅100mm×厚み30mmで、走行中の風切り音を軽減できる。

110mm/120mmタイプには、標準で丸カンボルトを付属する。
クッションゴムはホームセンターなどで購入した1本ものをカットして装着。積載物とトラレールを傷から守る効果がある。

荷台の積載物を動かないように固定する「荷台セパレーター」

トラレールとともに人気の高いアイテムが、荷台セパレーターだ。トラレールと同じシステムを使って取り付けるアイテムで、搭載物が動かないように、荷台の仕切りとして使用できる。ポリタンクや工具ボックス、タイヤなど、転がりがちな積載物を安心して運搬できるというわけだ。

バーには10mm溝が掘られているため、市販フックはもちろん、追加キャリアの装着も可能。ちなみに、荷台セパレータには横型と縦型があり。荷台に載せる物に合わせてセレクトしたい。

ガソリンスタンドで灯油の給油をしている様子。ポリタンクを下ろさずに給油できるのがいいところ。
荷台セパレーターを2つ使い、上面にスノーボードキャリアを配置した状態。
転がりがちなタイヤもこの通り。荷台セパレーターで挟み込めば、動くことはない。

軽トラのある生活を200%バックアップする但東自動車

 トラレールを開発した但東自動車は、このほかボディパーツやリフトアップキット、ターボキットなど、軽トラックのスペシャリストならではのオリジナルパーツをラインアップ。それらすべてのパーツが、軽トラの“無限大の使い方”をテーマに開発されている。

軽トラックの荷台の可能性を大きく広げるトラレール。仕事はもちろん、キャンプからスキー、スノボ、サーフボード、自転車、フィッシングまで、使う人の数だけカタチを変えるトラレールを使い、軽トラックのある生活を200%バックアップしてくれる!

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